伊勢丹マ・パティスリーの5月攻勢すごいですなー。
ブロンディール→パティスリービガロー→マテリエルだそう。
なんか、隣の「ブボ・バルセロナ」が大行列になっていますが、ブボは買うかどうか、ちょっと迷ってるとこ。
一応買っておきたい気持ちはあるのですが、自分行列嫌いなので。あの行列見るとちょっと萎えるというか。
それに対して、マパテのビガローは普通に買えました。もっと行列してもいいぐらいのお店なんですけどねー。
今回のビガロー、ショーケースを見ると、定番のケーキの他に、初夏らしいムース系のケーキがかなり。
それらも含めてケーキ6個買ってきました。
まずはファンテーヌから。
かなり可愛いルックスです!
このケーキは、フランボワーズのバタークリームが主役のケーキ。
しっとりとした柔らかなスポンジにラズベリーのキュンとした甘酸っぱさが、食べていて気持ちいい。
フワッと香るハーブと、上にかかっているナッツのアクセントも心地よく、清冽な気持ちになれるケーキです。
ピンクのケーキが続きます。次はコケット。
このケーキは、紅茶の香りがかなり強いですね。チョコも使っているのですが、チョコは軽め。タイベリーは脇役的に使われていて、全体的にはフレーバーティーのような味のケーキになっています。美味しい。
バルケット・オ・パンプルムース。
変わったルックスのケーキですねー!
この赤いのは、グロゼイユの粒でした。王蟲みたい。
断面。
このケーキは、グレープフルーツのムースに、果肉も入ってるんだけど、それほどグレープフルーツ独特の苦さは感じられなくて、さっぱりと食べられる。でも、下のタルトはサクサクと軽く香ばしい。
個人的にはもっとグレープフルーツの苦味があってもいいように思ったけど、これは、このバランスがちょうどいいのでしょう。グレフル苦手な人でも美味しく食べられる。
ブロンテ。
このケーキは、ピスタチオとフレーズ・デ・ボワ(木苺)のケーキ。ピスタチオのムースはかなり軽く作られていて、木苺も優しい甘酸っぱさ。全体にふわっと繊細な水墨画のような味わい。今の季節にピッタリの美味しさですねー。
・・・と、ここまではカラフルなケーキが続きました。
でも、ビガローと言えば!やっぱり茶色いケーキがないと物足りないでしょう!
ということで、ミゼラブル。
う、うまい!美味しい!
スポンジ生地はみっしりと目の詰まった、重厚な食感。バタークリームも特濃の固さで、バニラがたっぷり効かせてあって、非常に重くて固くて濃い、素敵なミゼラブルです。
やっぱりこうでないと。
ということで、最後、ミルフィーユを。
ミルフィーユ、いちご入りのは食べたことあったんだけど、プレーンは初めて。
このミルフィーユもすごく美味しい!
パイ生地はほとんど焦げてるんじゃ?と心配になるほどの火の入れ具合で、ほとんどおせんべいかかりんとうのような焦げ臭さ。でも食感はシャクッと歯切れがいいんですよね。しっかり焼かれているけど野暮ったくはなっていないバランスの良さ。
それにカスタードもしっかりした濃さで、パイ生地の焦げ臭さに負けてない。
こういうミルフィーユがいいですねー!
やっぱりこうでないと。2度目。
そんなわけでパティスリービガローのケーキ、軽めのムース系と重めのケーキと、両方食べました。
軽いケーキもすごく美味しかった!ビガローはクラシカルなケーキばっかりというイメージだったので、それを覆すさわやかでステキなケーキでした。
でも、やっぱりミゼラブルやミルフィーユの、がっしりしたケーキはより心を惹かれますねー。
つまりどっちも美味しかった!ということなのです。
願わくば、ブボ・バルセロナのケーキ買った人が、帰りにマパテに寄って、ビガローのケーキ、いくつか買って、その実力に気づいてくれると嬉しいのですが。
日本人シェフも頑張ってますよ!って。