新宿伊勢丹マ・パティスリーがケーキ好きを本気で殺しに来ている7月攻勢、2週めはシャンドワゾーです。
シャンドワゾー、夏向きのケーキはどうなのか、伊勢丹限定のケーキはあるのか、ワクワク楽しみは尽きません。
なんでも事前情報では、今回限定で「夏のタルトタタン」があるとか。
なんそれ。更に楽しみが増す増す。
新宿伊勢丹は、昨日からセール開始。
今日も人すごく多かったですが、そんな中をかきわけて、ケーキいっぱい買ってきました。
こんな感じ。
買いましたねー
シャンドワゾー@マパテのケーキ、まずは、深紅が美しいヴェール・エ・ルージュから。
「ケーキツアー入門」のフランス語講座をご覧いただくとおわかりのように、ヴェールは緑、ルージュは赤。
だけど、外見上は緑の要素がないね?と思うでしょ?
切ってみます。
おー!中は緑でした!
このケーキ、赤はラズベリー、緑はピスタチオ。
組み合わせとしてはそう珍しくはない。
けど、その美味しさには驚愕です!
ラズベリーのジュレのキュイーンとした酸味。
ピスタチオのムースの強烈な豆っぽさ。
いずれも、ラズベリーの美味しさを凝縮した、ピスタチオの美味しさを凝縮した、「それ以上」の美味しさ。
輪郭がハッキリした、脳天にくる強い味わいのケーキ。
うーむ、いきなり最初からやられました。
次に、パファンデジルを。
今度はビビッドな黄色がキレイです。
切ってみます。
こちらも、パッションフルーツの酸味が鮮烈!
もう、夏全開!果実味が弾けてます!
ココナッツのムースは、優しい甘さで、パッションと共にトロピカル風味をプラス。
見かけも味も、夏だからこそ!の美味しさ。シャンドワゾー、こんな元気印のケーキもすごく美味しいんですね!
そして、タルトアマンドパッション。
今度は純白です。
断面。
名前の通り、こちらにもパッションフルーツが使われている。
なので、パファンデジルとかぶる?と思ったのですが、
その心配は杞憂に終わりました。
同じパッションを使っていても、味は全くの別物。
こちらでは、主役はアーモンド。
アーモンドの香ばしさや、杏仁フレイバーがメインで、そこに、キャラメルのねちっとした甘さ。
最後に、全体をパッションのほのかな酸味でまとめあげている。
この味の構成、素晴らしいです。
さらに言うと、タルト生地がとっても美味しい。
タルトのサクサクにアーモンドのカリカリが加わって、ちょっと中華菓子のような雰囲気もあります。
次に、タルトシトロンを。
断面。
このケーキは、定番のタルトシトロンで、チョコが刺さっている以外は特に目新しいところはないのですが、やっぱり普通じゃない美味しさですねー!
レモンクリームが、キュンと酸っぱいだけでなく、レモンとしての香りがすごくいいんですね。
そして、やはりタルトが香ばしい。バターの香りがいっぱいに広がる。
この、バターの香りと、レモンの香りが、相性バッチリで、より香りが豊かになるんですね。
このあたりがそんじょそこらのタルトシトロンとは違う。
メレンゲの甘さ、分量も適量。シンプル美味しい。
ヴェリーヌは、2種類並んでいたうち、「ソーテルヌ」を購入。
おー!美しい・・
スプーンですくってみます。
このヴェリーヌは、桃やさくらんぼなど、季節のフルーツがゴロゴロ入ってる。これが美味しい。
そして、それを包み込むのが、貴腐ワインのジュレ。
これも、貴腐ワイン独特の甘さがあって、そしてアルコールもじんわり感じられて、美味しさに酔いしれる。
下のバニラクリームもとろとろで、まさに夏を全身で楽しむヴェリーヌですね。
暑い部屋も、体感気温が1度下がりましたよ。
そしてそして、今回限定の「タルトタタン・トロピック」。
シャンドワゾーのタルトタタンは巨大なのが特徴なのですが、この夏向きタルトタタンもでかい。
構成としては、クレームダマンド、バナナ、トロピカルなソース、上に焦げ目の付いたパイナップル。
パイナップルが、甘くて、酸っぱくて、もう夏!青春の味!
そして、やっぱりパイ生地が美味しい。ほんのり塩気があって。
大きくて食べでのあるタルトなのですが、トロピカルフルーツの甘酸っぱさでサクサク食べられます。
最後に、久しぶりに買いましたミゼラブル。
これについては、もう説明不要ですね。何度食べても間違いなく美味しい。
今回は、バターの塩気が夏向きに感じられて、意外とミゼラブル、夏食べても美味しいじゃん!という感想でした。
そんなわけで、今回のシャンドワゾー@マパテ、ほぼ全部のケーキが酸味しっかりの味わい。
だけど、それぞれ全部酸っぱさの風合いが違っていて、食べていてずっと胸キュンキュンしっぱなしでしたよ。
夏はケーキはあんまり・・という向きもありますが、このシャンドワゾーのケーキを食べれば、夏こそケーキでしょ!と考えを改めることでしょう。
夏の美味しさを体感したければ、ぜひマパテへ!