ちょっと、今朝の北海道地震、震度7って・・
北海道全土で停電も起きてるし・・今は多少復旧したみたいだけど。
でも、なんか、今年の夏は・・
九州の豪雨、殺人的な酷暑、そしてつい先日の関西を襲った台風、さらにこの大地震・・
ひとつだけでも未曾有の大災害なのに、それがこう固まってやってくるとは・・・
今の所、自分のまわりには大きな被害がない。けど、それはたまたま運がよかっただけ。
首都圏、特に災害に対して脆弱だから、台風にしろ地震にしろ、直撃したらもうどうなっちゃうのか。
自分の身を守る方法、本気で考えないと。
そして、被害に合われた方、全国にたくさんいらっしゃってもうほんとに・・ですが、少しでも早く日常を取り戻せますように。
そんなわけで、今朝は朝起きていきなり悲惨なニュースで、心配で頭の中ごちゃごちゃしたりしましたが、気を取り直して、前々から計画していたケーキツアーを実行することに。
ケーキツアーといっても、今日は地元巡回ですね。
9月に入ると毎年アトレ四谷のラ・プレシューズで和栗のモンブラン食べるのが習わしで。
でも今年は、店内のリニューアル工事で臨時休業が続いていたんですね。
それで、リニューアルオープンしたのが昨日。
今日はリニューアル2日目になります。
そして、今日は、8月まるまる夏季休業だったカフェミクニズが営業再開。
なので、この2店を回って、秋のケーキを楽しもうかと。
まずはアトレ四谷ですねー。
リニューアルしたラ・プレシューズ、まずカフェの席数が増えたみたい。
以前は、柱を中心にぐるりと席があったけど、更に窓際にも席を作ってあった。
ラ・プレシューズ、長居するお客が多くて、席数少なくて入れない人多かったから、よかったんじゃないかと。
あとは、冷蔵ケース一個増やしたのかな?アイテム数がかなり増えて、ブランデーケーキ?みたいなのも売ってたり。今度買ってみよう。
で、今回の目的、和栗のモンブランは、11時から販売開始。
自分、11時少し前に到着したので、まだ見本が置いてなかった。
でも、スムーズに対応してくださった。
あとは、季節のぶどうを使ったエクレアや、食べてないと思われるケーキをいくつか。
会計を済ませて、さてミクニズへ。
ミクニズに着いたのは、11:30開店の15分ぐらい前。
先客は数人。
開店前にガトーショコラの整理券を配って、ランチ利用のお客さんとケーキテイクアウトのお客さんを分けて、開店。
自分はテイクアウトの2番めでしたね。
ミクニズのケーキ、休業期間中も浅井シェフのインスタでこんなの作りますよーという投稿を拝見していて、うわーこれすごいなー食べたい!となっていて。
その予告されていたケーキ、ちゃんと並んでました。
もちろん購入。
あと、焼き菓子も新作があったり、スタッフさんがマカロンがルセット変わったんですよとおっしゃっていて、じゃあ、ということでマカロンも購入。
帰ってきました。
まずは、ラ・プレシューズのケーキから。
最初に、初めて見ました、インペリアルグリオットから。
これ、クレームブリュレなんかを入れる浅めの型に入ってるんですよね。
フォルムも独特。
スプーンですくってみた、断面図はこんな。
このケーキは、下が紅茶のブリュレ。上部がライムのシブースト。そしてブリュレの中にはグリオットチェリーが。
この組み合わせ、多分初めて。かなり攻めてるなーと思いつつ食べたのですが・・
これ!めっちゃ美味しいな!すこぶる美味しい。
トロトロのブリュレ、紅茶はかなり強めに淹れてあるみたいで、渋みとともに強い香りが。
そして、ライムが加わることで、ちょっとレモンティー的な、でもライムなので、もうちょっと奥行きのある、心地よい香りと酸味が。
そこにチェリーが加わるのですが、このチェリーがまた絶妙なインパクトで。
これは初体験の美味しさです。
今度紅茶にライム絞っていれてみようかな、と思うぐらい。発見でしたね。
次に、いよいよ和栗のモンブランいきますよ!
今年の和栗のモンブラン、700円。
自分が四谷に引っ越してきた頃と比べるとかなり値段上がりましたが、でもこれを食べないと秋が来ないので。
包装をといてみました。
ナイフで切ると、生クリームがやや柔らかめのためか、ちょっと崩れてしまい。
さて、今年の栗は・・というと。
ふむ、最初口に入れた時は、栗弱い?香り弱い?生クリーム多い?とも思ったのですが、
和栗の繊細な香りと香ばしい甘さがあとから広がってくる。
そして、一口二口食べると、やっぱりここの栗は極上だなーとわかる。
構成としては洋菓子のオーソドックスなものなのですが、食べ口は限りなく和菓子に近い。
淡くて上品な美味しさ。その中から立ち上がってくる栗のうまみと香りですね。
やっぱり、これですよこれ。
今年も食べられて感謝ですね。
そして、季節のエクレア、今はぶどうでした。
生クリームもちゃんと仕事してあるのがえらい。
断面はこんな。
中のぶどうは多分ピオーネとシャインマスカットだと思う。
すごくジューシーだし、この大きさの中に思い切り詰め込まれていて、さらに生クリームもぶどう風味なので、ぶどうを食べてる感がすごくある。
でも、シュー皮もしっかりしているので、エクレアとしてもちゃんと美味しい。
ここの季節のエクレアシリーズは、ほんとおしなべてクオリティ高いなー。
最後に、シューアラクレームを。
シュークリーム、普通のタイプと、口が開いていてナッツやキャラメルが入ってるタイプと両方あって、そりゃどっちを買うかといえば自明でしょう。
切ってみました。
これ、キャラメルのほろ苦さと、カスタードのトロトロの甘さが合わさって、とても美味しい。
シュー皮は、柔らかめだけど味はしっかりで、この皮はとろりとしたクリームとよく合ってる。
やっぱりシュークリームは、固い皮に濃厚なクリームも好きだし、柔らかい皮にとろりとしたクリームも悪くない。バランスなんですよね。
そして、おまけ。会計時に、リニューアル記念としてもらったケークオフィグを。
これ、いちじくとあんずがいっぱい入ったケークで、いちじくの種のプチプチと、杏のしっとりとした酸味がよく合っていて、ただでもらって申し訳ないほどの美味しさ。
次に、カフェミクニズのケーキ、いきます。
最初に、インスタで予告見たときから、どんなのになるんだろうと期待していた「フィグ」。
完成品はこんなでした!
なんだこれ!
カッコ良すぎか!
芸術的・・
切ってみると、こんな感じ。
このケーキは、「いちじくのタルトタタン」をイメージしたのだとか。
さらに、いちじく、ラズベリー、オレンジを組み合わせたとか。
こちらの赤い四角、これがいちじくのタルトタタン風コンポートなのですが、すこぶる美味しい。
いちじくの甘さを中心として、トロトロに濃厚なんだけど重すぎず、スパイスも使ってるのかな?ちょっとヴァン・ショー的な味もあったりでかなり複雑なんだけど、難解にはなってない。絶妙に美味しい。
隣に並ぶラズベリークリームでよりマイルドに。下の生地はパリッとしていて、確かにタルトタタン的。
このフォルムや味のドラマティックな展開は、非常にデセール的ですね。テイクアウトできるデセール。
素晴らしいです。
そして、これも予告されていた、全面リニューアルしたモンブラン。
なんかすごいことになってるぞ!
トップの栗?巨大すぎだろ・・と思ったら、
実はトップのは栗の形の生クリーム(栗のコンフィ入り)でした。
断面図見ておわかりのように、メレンゲがかなり厚い。
このメレンゲ、ココナッツ入ってるのかな?ちょっとジャリッとした部分もありつつ、カリカリの食感。軽いです。
そこに、東京杉並区産の栗のクリームと、山盛り生クリームが。
これ、形は突飛に見えるけど、実にオーソドックスなんですよね実は。
和栗のクリームは、香りがすごく良くて、繊細。味はやや濃い目。
全体としては、和栗だけどかなり洋風の作りを感じさせるモンブランです。
杉並区栗が美味しいのもびっくりです。
ミクニズの生ケーキは以上。
次に、ショーケースの上に置かれていた、新しくはじめたマドレーヌを。
グラスアローがかかっています。
切ってみると、こんな感じ。
このマドレーヌ、表面はしゃりっと、中はしっとり。
そして、レモンがかなり強い!香りもそうだし、酸味もけっこう強い。
これは独特ですねー。酸味とともに個性も効いている。
生地はマドレーヌなんだけど、味わい的にはちょっとウイークエンドっぽさもあるかな。
すごく好きです。これはグラスアローが潮解しないように早めに食べるのがよさそうですね。
そして、マカロンと、これも新作ダックワーズキャラメルココ。
ダックワーズは、しっとりとした生地に、キャラメルのバタークリーム、ココナッツの甘み。
とても濃厚です。
マカロンは、生地すごくさっくりとしていて、めっちゃ軽い。味も、バニラにトンカ豆を合わせたのとか、バニラの香りもすごいしトンカ豆も強いしで、小さな形の中に迫力の美味しさが詰まってます。
・・ということで、四谷ラ・プレシューズとカフェミクニズで、モンブラン食べてみました。
どちらも極上極上の美味しさで、幸せだー。
最初も書いたように、特に最近は各地で困難に直面している人がいっぱいいるわけで、こうして美味しいケーキを食べられるのは、ほんと感謝ですよ。
その気持を忘れないように、今年の秋も、美味しいケーキを気合い入れて、ありがたくいただこうと思います。