8月といえば商売的には夏枯れと言われている時期ですが、新宿伊勢丹マ・パティスリーは攻勢の手をゆるめませんねー。
次々と有名店、実力店が催事出店している。
ケーキ好きはもうみんな、次週以降の催事出店予告を見てはイソイソソワソワ。
でも、そんな中、突如催事予定に現れた「熊本 ボンボンシュシュー」というお店。
いやー、自分、不勉強で恐縮ですが、ぜんぜん知らなくて。
でも、マパテが連れてくる店だし、ただものではない!に違いない!と思って。
興味津々で初日のマパテに行ってきました。
ボンボンシュシューのケーキが並んだショーケース、見てみるとやっぱりフルーツ系が多いかな。
桃とかぶどうとかマンゴーとか。
今回は買わなかったのですが、エクレアのようなシューのようなオリジナルのケーキはノーマルとぶどう入りと2種類売ってました。売れ筋みたいです。あとは、焼き菓子などもオリジナルいろいろ。あと、イクミママやフロレスタのような動物ドーナッツも売ってましたねー。
そんな中から、自分はこんな感じでチョイス。
ややフルーツ系多めですかねー
それでは、ボンボンシュシューのケーキ、食べますよー!
最初に、いちばん味が淡そうなフルーツショートケーキを。
桃ですね!
桃は、適度な固さ、適度な甘さ、香りはすごくいい。
生クリームはやや多め、乳脂肪分もしっかり、だけど、甘さは桃の美味しさを殺さないギリギリのバランスで、なかなか美味しいです。
次に、マンゴーヴェリーヌを。
こちらは、石垣島のマンゴーを使用しているそう。
スプーンですくってみます。
このヴェリーヌは、マンゴーのごろごろ果肉、マンゴージュレ、マンゴープリン。
この石垣島マンゴー、酸味、甘さ、香り、すっごく自分の好み!
甘さもちょうどいいし、香りが、マンゴー独特のうっとくるような強い香りがなくて、すごく上品。
そんなマンゴーがいっぱいで、全体はかなり水気の多い構成になっているので、涼やかひんやり。するっと食べられる。
これはすごく美味しいです。マンゴー苦手な人に食べてもらいたいかも。
次は、晩柑ココン。
ココンというのは、繭ということらしいです。確かに繭玉のよう。
断面はこんな。
こちらは、名前の通り熊本の晩柑を使ったケーキで、表面が晩柑とホワイトチョコのムース、中はシチリア産シトロンはちみつのジュレ。
この晩柑が、すごく香りがよくてねー。
ジュレの中にピールがいっぱい入ってるのですが、それが、苦味はそんなにないんだけど、晩柑の香りの良さがすごく伝わってくる。
全体としては、ホワイトチョコのムースがあったりで、ややまったりとした食感。はちみつの甘さも印象的。レモンのはちみつだから、柑橘類で揃えてあるんですね。
これはかなり美味しい晩柑ケーキですね。丁寧な作り。
そしてそして、どうやら今回の目玉らしい、益城ビアンコ。
これは、益城町で取れたロザリオビアンコをたっぷりと使ったタルト。
でも、このカスタードのボリュームが気になりますよね。
食べてみると、このカスタード、かなり固めで、クリームと言うよりは、ふわふわの柔らかい卵焼きみたいな。とてもおもしろい。甘さはごくあっさり。
そして、下のタルトも、パートシュクレとクレームダマンドの二層構造ではなく、アーモンド生地自体を焼いた一体形構造。
表面はさっくり、中はしっとり。
ロザリオビアンコはそれはもう美味しくて美味しくてだし、タルトとしてもとてもおもしろい個性的な美味しさになってます。
最後に、肥後栗モンブランを。
今季はじめてのモンブランは、熊本産栗の渋皮煮が巨大!
断面はこんな。
このモンブラン、まずは渋皮煮食べてみたのですが、しっかり甘くて、ほくほく。かなり味が強いです。濃厚。
阿蘇のマロンペーストも栗の味がしっかり。
台としてはメレンゲではなく、こちらもアーモンド生地を厚めに。
このあたりは素朴というか妙味に欠ける部分もなきにしもあらずですが、なにしろ栗が美味しくて。
ということで、ボンボンシュシューのケーキ、自分のチョイスは以上。
いずれも丁寧に作られた、フルーツの美味しさをうまく生かしたケーキでした。
美味しかったです。
ボンボンシュシュー、気になっていた方は参考にしていただければ。
マパテ、来週はメゾンジブレーだし、やっぱり夏のうちにフルーツの美味しいお店を並べておこう、という意図なんでしょうかね?
自分としては、今月は前半飛ばしすぎた部分もあり、今月のケーキは自重かな?なので、桃もお別れっぽい。
まあ桃さんざん食べたので後悔はないです。
9月にはいれば栗栗栗!
はしりでモンブランいただいたし、栗への助走はバッチリですね!