去年の夏、突然アシェットデセール(皿盛りデザート)を始めた、われらがブロンディール。
スイーツ好きは狂喜乱舞して、4種類のデセールを目指して夏の暑い中何度も通う人が続出。
そして、出てきたデセールのレベルの高さに感動・・・
そして今年。
果たしてまた今年もデセールやるのか、やらないのか。
やってほしいけど、藤原シェフの心ひとつで決まるので、みんなドキドキしてました。
そしたら・・
今年もデセールやります!
しかも、今年は7種類!
大変だこれは!
去年から引き続きの4品に、新たに3品が加わり、
そして、新作の3品が去年のもの以上の完成度らしく・・・
これはもう、行かなければ死んでも死にきれませんよ!
気持ちとしては1度ではなく2度3度と行きたいところだったのですが、
他にもいろいろ行きたいお店があって・・
結局、例の畑を訪れたのはつい先日になってしまいした。
暑い暑い中、ブロンディールに到着したのは11時少し過ぎ。
店内のカウンターを見ると・・おお、もうすでに埋まってる。
先客が2組ほど。
いやー、早めの時間狙ったんだけど、やっぱり人気ですねー。
しかたないので、しばらく店内で待つことに。
そして、しばらくして、席が空いたので、早速デセールを注文。
自分は、来る前から決めていた、ペッシュメルバとウフ・ア・ラ・ネージュを。
友人はヴァシュランとディヴァインをチョイス。
まず先に、ペッシュメルバが来ました。
いやー、去年も見ましたし、今年も何度も画像見ましたが、
やっぱり自分の目の前に来ると、感動しますねー。
今年かなりペッシュメルバと名のつくものを食べましたが、
ブロンディールのはもう圧倒的ですね。
飴細工に囲まれたフォルムの美しさもそうだし、
桃が、火入れしてあることで、香りも味わいも格段にアップ。
濃い目のラズベリーソースともピッタリあっていて、
ペッシュメルバの究極ですね。
これがまた食べられる幸せをかみしめます。感動しかない。
そして、ウフ・ア・ラ・ネージュ。
自分、ウフ・ア・ラ・ネージュは、四谷に引っ越してきてわりとすぐ、昔ルコントのカフェが青山一丁目にあった頃、デセールとして食べているんですよね。
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ここで初めてウフ・ア・ラ・ネージュに出会って、衝撃受けて。
その後、イル・フロッタントは伊勢丹のジャック・ボリーで食べてます。
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でも、ウフ・ア・ラ・ネージュ、食べる機会はほとんどないですよね普通。
それが超久しぶりに食べられる!
もうワクワクだったのです。
そして、食べてみた、ブロンディールのウフ・ア・ラ・ネージュ。
スプーンでメレンゲをすくって、カスタード+キャラメルのソースと、ラムレーズンのアイスをつけて食べて・・
・・・・!
こ、こ、これは・・
エロい。
まず最初に思いついた言葉がそれでした。
膝から崩れ落ちそうになるエロさ。
茹でたメレンゲの、マシュマロよりは少しやわらかく、普通のメレンゲよりはやや弾力のある、独特の、官能的としか言いようのない柔らかさ。
そこに、カスタードと、やや甘苦いキャラメルのソースが、身も心もとろけさせる。
そして、最後のラムレーズンのアイス!
これ、ラムもレーズンもアイスも全部最高のやつ!
このラムレーズンアイスだけ売ってくれ!バケツで売ってくれ!全部食べるから!という代物。
こーれは、ヤバいわあああーー
ブロンディールのウフ・ア・ラ・ネージュだから、絶対美味しいと思って、期待値はマックスだったのですが、
その期待を遥かに超える美味しさ。
美味しさ、という言葉では言い表せない、スペシャルな体験、ですよ。これ。
震える。
友人のたのんだデセールも一口もらいました。
ヴァシュラン。
さっくさくメレンゲと生クリームの絞りの美しさ。バニラアイスとラズベリーソースの美味しさ。
そしてディヴァイン。
これ、最初組み合わせとして「パンデピス+マンゴーソース」と聞いて、正直合うのか?と思ったのですが、ごめんなさい。最高に合います。珠玉の組み合わせ。
いやー、やっぱりブロンディールのデセールは、素晴らしい映画を見たあとのような、素晴らしいコンサートのあとのような、全身がぶるぶる震えるような、そんな感動を与えてくれますね。
そして、友人とも話してたのですが、あのラムレーズンのアイス、あのウフ・ア・ラ・ネージュのためだけに作ってるんですよね。
あのマンゴーソースも、ディヴァインにちょっと使うためだけに作ってる。
その手間隙たるや。
他のパーツについても、ほとんどストックが効かないものばかり。
注文を受けてからメレンゲを茹で、桃をソテーして・・
それが1000円前後で食べられるって、ちょっとどうかしてるでしょ。
フレンチのグランメゾンのデセールだったら、1品で3000円とれるよ。そのぐらいの内容だよ。
いやー・・・
感動の余韻にひたりながら、ケーキもイートインしました。
スリーズ。
チェリーのケーキ。
生地がかなりしっとりしていて、チェリーの酸味と甘さがしっかり感じられて、さっぱりの中にもコクがある、美味しいケーキ。
そして、最近リニューアルしたルデュックを。
断面。
このルデュックは、表面が鏝をあてて焼いたメレンゲを使ってるんですね。
これが、かなり香ばしさを出していて、あんずと合わさって、ちょっと和菓子っぽい味わいも。
すごく美味しいです。
友人と帰りの電車の中では、藤原シェフの「俺様語録」について、語り合ってました。
藤原シェフ、いっつも俺様なこと言ってるけど、このクオリティのデセールやケーキ食べたら、そりゃあもう、どんどん自慢してください!ってなるよね、という。
やっぱりブロンディールというお店は、自分にとって、そして多くのスイーツ好きにとって、特別なお店ですよね。
まだまだ、あの畑を超えてお店に詣でる人は後を絶たないでしょうね。