前回白金台ケーキツアーを行ったのは、ついこの間のような気がしてましたが、半年以上経ってるんですねー。
前回は白金台駅から南に下っていってケーキ屋さんを3軒訪問しましたが、今日はパート2として、白金台駅の北側を攻めようと思います。
ルートマップとしては、こんな感じ。
まずは、白金台駅の2番出口すぐ側の「アトリエ・ド・リーブ」から。
このお店、パン屋さん?と思うほどパンが充実してた。
パン売れてたし。
まずはここでケーキ3個。
そこからは、かの有名な「プラチナストリート」をテクテク。
次に目指すのは「ラ・ファリーヌ」。
・・・おやすみでした。
ちゃんと調べなかった自分が悪いのですが。
そこから道路を隔ててすぐのところにある「レトルダムール」へ。
レトルダムール、すごく大きな店!
2階にはカフェがあって、パフェなどのデザート類が食べられるみたいです。
そして、毎月カラーのリーフレットを発行しているらしく、ケーキ買ったら袋に2ヶ月分のリーフレットを入れてくれてました。
まずは、アトリエ・ド・リーブのケーキから。
キャラメルナッツ、という名前のケーキ。
上のトッピングが豪華です!あんず、いちじく、アーモンド、ヘーゼルナッツ。
これだけ外が豪華だと中にも期待が集まります・・・
おや。中はシンプルでした。
食べてみましたが、やっぱりちょーっと単調かなー。この大きさだと。
キャラメルムースがあんまりキャラメルらしい焦げが感じられないのが痛い。
あと、上掛けのゼリーがちょっと・・・テロテロした食感が。
でもでも、上にトッピングしてあるナッツ&フルーツと一緒に食べると、単調さが緩和されるので、いっぱい上に載ってるのはありがたい。
次はモンブラン。
アトリエ・ド・リーブのケーキ、全般に大ぶりです。
気になるモンブランの構成は・・・
これ、写真には写ってませんですが、中に一粒栗入ってます。上にも載ってるので、1個のモンブランに栗2個使用してます。
台はタルト。
特徴的なのが、上のマロンペーストがたーーっぷりかかってること。
そして、マロンペーストの粘度がかなりぽってりこってりしている。
なので、全体として栗の波状攻撃で、かなりやられます。
洋栗の重さが好きな人にはジャストフィット。これでお酒が効いていれば最高なのですが、このままでも、じゅうぶん重厚なので、食べる際には覚悟して。
テ・ショコラ。
名前の通り紅茶とチョコのケーキ。
これ、紅茶の渋みがけっこう出てますね。
チョコもそこそこ濃いのですが、紅茶が負けずに濃い。
このケーキも大きいので、食べであります。
アトリエ・ド・リーブのケーキ、クラシカル・・・というのではないのですが、かなりヘビーな作りのケーキが多い印象です。
大きさもかなりなものなので、満足度高し。
次に、レトルダムールのケーキを。
オパリスピスターシュ。
「オパリス」というのは、有名チョコレートメーカー「ヴァローナ社」の新しいホワイトチョコレートの名前。
このホワイトチョコレートを使って「オパリス」の名前を冠したケーキはいくつか出てますよね。
レトルダムールではピスタチオと合わせてみたようです。
断面。
ピスタチオに、ベリーのジュレを重ねています。
このオパリスピスターシュ、外見からもかなりピスタチオをイメージさせますが、食べてみてもピスタチオ香が濃いですね。「豆臭い」と感じさせる手前までぐぐっと迫ってきます。
それをベリーの酸味が緩和している。
美味しいです。
和栗のモンブラン。
スタイリッシュなデザインですねー。
断面図。
なんか、かなりモンブランにしては複雑な構成なんですけど。
すごいなー。
実はこの和栗のモンブラン、タイムアウトが選ぶ「東京、和栗のモンブラン5選2012」に選出されている。
これによると、この和栗のモンブランの構成は
土台のパイ皿、マロンペースト、アーモンドのメレンゲ、スポンジ、マロンの渋皮煮、バニラのムース、生クリーム、そして愛媛産のマロンペースト。
だそうです。
で、その名物モンブランの味なのですが・・・
うーん・・・ちょっと凝り過ぎかなあー?
マロンペーストが和栗のほっくり感よりも洋栗っぽい濃厚さを感じさせるんですよね。
その他のパーツも、栗が我も我もと主張してくる。
これはこれでいいのかもしれませんが、なんというか、和栗独特の「嫋やかさ」が感じられないんですよねー・・・
何度か書いてますが、やっぱりモンブラン、わけても和栗のモンブランは、その繊細な美味しさを引き出すためにはシンプルに徹するのがいちばんだと思います。シンプルに、丁寧に、素材の持ち味を大切に。
・・・と自分は感じましたが、どうでしょうねー??
ノワゼットフレーズ。
名前の通りヘーゼルナッツといちごのケーキ。
このケーキにもオパリス使われているらしいです。
あまりいちごのケーキは買わないのですが、いちごにヘーゼルナッツを合わせた独創性が面白かったので買ってみました。
拡大図。
このケーキも、手が込んだ構成になっています。
美味しいとは、思いました。
けど、「ノワゼットフレーズ」という名前を見て期待したマリアージュは、正直あんまり感じられなかった、かなー・・・
ヘーゼルナッツの香りが弱いのです。なので、普通に美味しいいちごムースのケーキになっている。
もっとこう、異種格闘技的な激戦を予想したのですが、まあ異種格闘技って、実際はだいたいこういうもんですよね。
レトルダムールのケーキ、今日買ったものの印象としては、
とにかく手が込んでる!作りが繊細!よく出来たケーキだと思います。
その作業の大変さには敬意を表しつつ、そこまで凝らなくてもいいんじゃない?とも思いました。
ケーキって難しいですねー。
アトリエ・ド・リーブのケーキは、もうちょっと繊細だといいなーと思うし、レトルダムールのケーキは、もうちょっと単純でもいいんじゃ?と思うし。
そのバランスの止揚点を見つけるのは本当に困難ですね。
で、今回の白金台ケーキツアー、実はもう1個だけケーキあります。
ア・コテ・パティスリーの「くるみのタルト」。
包装が簡易なので、ちょっとポロポロにくずれてしまいましたが、まあそれも味わい。
このくるみのタルト、やっぱり素晴らしく美味しかったです。
ア・コテは経営方針が独特で、買う方も苦労しますが、それに見合うだけの美味しさがあるので、やっぱり白金台来たらはずせない。