東急田園都市線って、ケーキ好きにとっては魔の路線で、今回も用賀にも桜新町にも江田にも行かずに済ますにはかなりの精神力が必要でしたよ。
そんなわけで、今回は田園都市線、たまプラーザ駅です!
たまプラーザに来たのはいくつか目的があったのですが、そんな目的も達成しつつ、美味しいスイーツを食べることにしましょう。
たまプラーザといえば、まずはここですよね。「ベルグの4月」です!
でも自分が向かったのは、おとなりのカフェ、「カフェ・ダ・コテベルグの4月」です。
このカフェ、お休みをしていた時期があったみたいなのですが、自分が行った時は普通にやってました。
このカフェでは、アントルメグラッセやガトー・ア・ラ・ブロッシュが食べられるのが売り。もちろんベルグの4月で売っているケーキも食べられます。
とりあえず、今回はアントルメグラッセとケーキをいただくことにしました。
まず先にアントルメグラッセを持ってきてもらって、食べ終わったらケーキを持ってきてもらうことに。
こちらが、ベルグの4月特製アントルメグラッセ「黒い森」と、オリジナルブレンドの紅茶です!
これ、アントルメグラッセはやや小さめですが、紅茶のカップがかなり大きい。なのですごく小さく見えますが、そこまで小さくはない。
「黒い森」という名前の通り、フォレノワールのアイス版。
食べてみました。
ふむふむ。チョコアイスがビターですね。アイスだけど濃厚。
そして、冷凍チェリーの酸味がかなり強くていい感じ。
全体としては、甘さがかなり抑えられていて、大人ーな味のアイスです。小さなカットの中に様々な味があるのはアントルメグラッセならでは。美味しかったです。
そして、次にケーキを持ってきてもらいました。
こちらです!
うーむ壮観だ。
ベルグの4月のケーキ、まずは春らしい「SA・KU・RA」から。
断面。
これは、食感も極限にふんわりしていて、春らしいたおやかなテイスト。
味はいちごミルク味にほんのり桜の香りが。
気分が晴れやかになるような、そんな美味しさです。
次に、ポメリーを。
これもかわいいケーキですね!
断面。
これは、ホワイトチョコのムースかな?中にソテーしたりんごが入っている。そして、下と側面にあるのが、ザクザクのおかきのような塩気の強いサブレになっていて、これがかなり味に影響を与えている。さわやかなだけじゃない、味わいの深さがあります。
フロマージュパッション。
断面。
これは、見ての通り、スポイトにパッションフルーツのソースが入ってる。
そのまま食べても美味しいフロマージュブランなんだけど、ソースをかけると・・・
味が微妙に変化する。そんなすごく変化するわけじゃなくて、ちょっとだけ。この塩梅がにくい。
チーズの酸味とパッションの酸味で、飽きずに食べられます。
最後、ノワゼット。
このノワゼットは美味しいですねー!糖衣がけのヘーゼルナッツがゴロゴロしていて、甘塩っぱくてこれだけでも病みつきになりそうな美味しさ。それにバタークリームもバターしっかりで、濃厚で美味しい。ヘーゼルナッツの美味しさがとことん味わえる。とても好きなノワゼットです。
そしてそして、ケーキにさりげなくおまけでついてきた、ガトー・ア・ラ・ブロッシュのカット。
さすがスペシャリテだけあって、すごく美味しいですなー
マジパン使ってるのかな?すごく生地がしっとりしていて、バウムクーヘンにありがちなパサツキが全然ないのがすごい。風味も豊かで、ほんのちょっとだけでも強く印象に残るものでした。
ベルグの4月で美味しいスイーツを食べた後は、駅の反対側へ。
目的地は、「アトリエうかい亭」。
こちらは、かなり威風堂々とした店構え。
ここで、いろいろお買い物をして、ついでに生ケーキも購入。
持ち帰ってきました。
アトリエうかい亭のケーキ、まずは、こちらも春らしいケーキ、「プランタン」から。
断面。
春らしいさわやかさが弾ける!基本はホワイトチョコのムースなんだけど、中に入ってるベリーのジュレが、とっても果実感にあふれていて、すごく美味しい!このフレッシュさはすごいなあ。下のスポンジはさりげなくピスタチオだったり、細かいところにも気を配っている。
次に、カシスマロンを。
これは、チョコとカシスの相性の良さ、そしてカシスと栗の相性の良さで、チョコと栗を結びつけた、三位一体の美味しさなのですね。
そして、チョコもカシスも、比較的味を淡白にしてあって、和栗の繊細な味を壊さないように配慮されている。このあたりもただものではない感じ。なので和栗の美味しさがしっかり感じられる。美味しいです。
モンブラン。
これは、カップに入っているという、かなり独創的なモンブラン。
断面。
このモンブラン、カップに入ってるだけじゃなくて、構造も凝りまくっていて、和栗のペースト、生クリーム、スポンジ、焼きメレンゲ、もう一回生クリーム、マロンソースという構成。
和栗はほっくりした栗の美味しさがつまった、とても美味しい、優良な栗の味です。
そして、地味だけど効いているのが底に少しだけあるマロンソース。これは、洋栗にバニラを合わせていて、かなり水っぽい。これが、和栗のモンブランにありがちな、パサパサした口当たりになるのを絶妙に回避しているんですね。これはアイデアだし、このアイデアを実現するためにはカップ入りという選択肢もうなずける。一見奇抜だけど、よく考えぬかれたカップ入りモンブランなのでした。
最後に、ミルフィーユヴァニラを。
このミルフィーユは、パイ生地がさくさくはらはらと軽い。バターの香りもかぐわしく、とても美味しいパイ生地。カスタードクリームはバニラビーンズがいっぱい入っていて、これも香りがいい。カスタードの濃厚さはもう少しあってもいいけど、それでも軽めのパイ生地に合わせた軽めの口当たりは、これもよく計算されたものなのでしょう。
美味しいミルフィーユでした。
・・ということで、アトリエうかい亭のケーキ、美味しくいただきました。
うかい亭は、フールセックが可愛い!という話はよく聞くのでうが、生ケーキが美味しいとはほとんど聞かなかったのでどうなのかなーと思ったのですが、予想以上に美味しくて嬉しかった。特にこだわりのモンブランは、必然的にこうなったというのが食べて初めて分かる、このお店のクオリティの高さを感じさせるケーキになっていました。