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ふじみ野ケーキツアー!

ブロンディールというパティスリーは、前から気にはなっていたのですが、決定的だったのは去年2012年のクリスマスケーキ。
伊勢丹のパンフレットの最後の方にちょこんと載っていたのですが、それが超絶美味しそうで。

アステリスクにするかどうか、最後まで悩みました。で結局アステリスクにしたのですが、ブロンディールの名前は自分の心に深く刻みこまれました。
早く行ってみたいという気持ちはあったのですが、ようやくお鉢が回ってきました。
そしてふじみ野にはもう一店、レゼルブランシュというパティスリーもある。
こちらもなかなかいい店らしい。
で、場所を調べてみたのですが・・・

ふじみ野駅をはさんで東西、ほぼ等距離に位置している。
面白いというか・・・
でも、ふじみ野行っちゃうよ?制圧しちゃうよ?
ということで、出かけることにしました。


ふじみ野駅にどう行くか、いくつかルートがあるのですが、
いちばん楽そうに思えたのが南北線→飯田橋から有楽町線→直通で東武東上線
というルート。
これだと乗り換え1回ですむ。
では、そのルートで。
あと、南北線乗る時にはやっておきたいことがあって、それは、この記事。

生フルーツの自動販売機なんて、ちょっと面白そうじゃないですか。気になる。
ということで、南北線へ。
りんごの自動販売機、ありました。ポツンと設置してあった。

遠目には何を売ってるのかちょっと分かりにくいかも。
近くに寄ると、なるほどりんごなのね、とわかる。

1袋190円。なんとも微妙なお値段。
買ってみました。

手頃なサイズかな。
りんご取り出してみます。

皮つき。食べやすい大きさにカットされてる。これが5つぐらい入ってました。
あとりんごの大きさはかなり小玉。
でも、食べてみたらなかなか美味しかったです。もっとブカブカになってるかな?と思ったんだけど、シャキシャキしてみずみずしかった。
美味しかったけど、190円というのはどうなんだろ。
売れるといいけど。頑張って欲しいです。


りんごを食べてから、南北線に乗車。飯田橋へ。
そこから有楽町線に乗り換え。
でも、有楽町線って、西武線に接続しているのと東武線に接続しているの両方ある。うっかり乗り間違うと大変なことになる。気をつけないと。
川越市行きに乗りました。
そこからは、ちんたらちんたら。駅多いなーと思いながら座ってました。
そして約1時間。ふじみ野駅に到着。

改札を出ると、東口方面と西口方面の両方に出口があります。

まずは西口へ。レゼルブランシュを目指します。
ふじみ野駅西口はこんな。

西口のロータリーから太い道をてくてく。5分ぐらい歩いて角を左折。
auショップの隣にレゼルブランシュがありました。

どうやらシュークリーム推しらしいです。
店内に入ってショーケースをじっと一瞥。
う、これはかなりレベル高いですよ。
予定ではケーキ4つ買うつもりだったのですが、絞りきれずに5つ購入。
シュークリームは買わず。


レゼルブランシュを出て、今来た道をくるりと反転。駅まで戻ります。
そして、今度は東口へ。
ふじみ野駅東口はこんな。

西口と景色一緒じゃん!
これ、区別つかないよ!
こちらもロータリーから出ている太い道をてくてくてく・・・5分ほど歩いて、角に目的地ブロンディールがありました。

お店に到着したのは10時45分ぐらい。
ブロンディールの開店時間、なぜかネット情報は11時オープンになってるんだけど、公式サイト http://www.blondir.com/ では10時30分になってる。
どっちが正しいの?と悩んだんだけど、10時30分が正解だと思う。
ブロンディール、店内入ると、こちらもレベル高い店だというのが一目瞭然。
ケーキだけでなくヌガーやパン、サンドイッチなんかも販売してる。
こちらもケーキ選択に悩みに悩む。
なんとか4つに絞って、お会計。
そしたら、会計レジの横に小さなPOPがあって
「ピュイダムール販売」とある。
ピュイダムール!!
ピュイダムールと聞いて黙っていられない。
「あの、あの、ピュイダムールあるんですか??」
そしたら、店員さんの説明では、持ち歩き時間30分以内に限定しているのだそう。
あうー・・・
ブロンディール、店の外に椅子があってイートインもできるようになってる。
この際食べていくか?とも思ったんですが、ケーキの持ち歩き時間と予算が頭をよぎって、泣く泣く諦め・・・
悔しい!
ぐぐぐ・・・となりながら駅に戻って来ました。


帰りはどう帰るのかな?と思って時刻表見ると、通常の池袋行きの他に中華街行きがあるらしい。
どうやら、副都心線と直通の電車があるみたい。
で、有楽町線直通は?というと、これがよくわからない。
東武東上線、複雑怪奇だ。
よくわからないまま電車に乗ると大惨事なので、ここはおとなしく池袋まで出ることに。
そして、池袋からはJRで帰ってきました。



ふじみ野駅から約1時間、家に帰ってきました。
一息ついてから、まずはブロンディールのケーキから。
ムラングシャンティ。
ブロンディールの藤原シェフもメレンゲが得意と聞いていたので、期待大です。

焼きメレンゲがゴツゴツです。
両側の焼きメレンゲをパカっと開いて、手で持って食べます。
というか、ムラングシャンティの優雅な食べ方を教えて欲しい。
焼きメレンゲはとても軽くて、サクッと食べると、破片がふわりと宙を舞う。
このハラリとした食感は、すごいです。ちょっと感動。
でも、食べ終わった後には大量の焼きメレンゲの破片が。


シブーストフランボワーズ。

これ、ラズベリーがいちごか?と思うほど大きい。
天面は軽くキャラメリゼしてある。
それをパリンと割って半分に切ります。

中には生クリームが。
食べてみましたが、これ、シブーストクリームがすごく美味しい!
なんだろ、カスタードがとてもコクがある。
美味いー!


フレジェ。

写真では分かりにくいのですが、中のクリームがかなり濃い黄色をしてる。
そして、天面にメレンゲの層が。
このメレンゲが食べたかったのです。
いざ、食べてみます。
・・・美味い。
メレンゲの部分も美味しいのですが、この中心のクリーム(クレーム・ムースリーヌ)が超絶美味しい!
ブロンディール、メレンゲ使いの店と思いきや、カスタードクリームがこんなにも美味しい店だったとは・・・
これにはびっくり。
いちごも、甘くてジューシーなのがたっぷり入ってて、採算大丈夫か?と思うほど。
いやあ・・・素晴らしい。


デリスピスターシュ。

ピスタチオとラズベリー、チョコレートの鉄壁の三位一体。
ピスタチオは見かけほど豆!という感じではないですが、じゅうぶんに濃厚。そしてラズベリーは酸味強めで甘いチョコレートと好相性。
これも美味しいです。


小休止してから、今度はレゼルブランシュのケーキを。
マルジョレーヌ。伝統菓子ですね。

これ、見かけは派手ではないけれど、見ての通り6層にもなってる、とても手の込んだケーキ。
中にピスタチオクリームの層があったり、底にフィヤンティーヌが敷いてあったり、独自性もあるように思う。
そして、それぞれの層で食感が異なるので、食べていて楽しい。
ううむ。あなどれん。


モンブラン。ここのは和栗を使用しているとのこと。

マロンペーストがかなり細い糸状になっていて、切るとほろほろと崩れてくる。
それをかきわけて切った断面図。

わかるかな?一番下の焼きメレンゲは薄くて、その上すぐにスポンジ生地が。
この二重構造の意図はちょっとつかめなかったけど、そのほうが親しみやすい味になるのかも?とは思った。


マカロンフリュイルージュ。

可愛いケーキ。でも、可愛いだけじゃ通用しないよ?
その身を剥いでみよう。

上下のマカロンは、この大きさだと大味かも?と危惧したけど、ねっちりした食感でなかなかグッド。
そして、中心に白いクリーム。
これ、なんだろうと思って食べてみたら、チーズ!
ほのかに酸味のあるミルキーフレッシュなチーズと、甘いマカロンと、たっぷりのベリー。
うん、可愛いだけじゃない。


アマンディーヌ。

このゴツい姿。惚れました。
断面。

これ、食べてみると、見かけ同様ガツンとくる味。
ヘーゼルナッツクリームとキャラメリゼしたアーモンド。
しみじみ美味しい。


最後。生ケーキじゃなくてアップルパイ。

このアップルパイ、焼き菓子としてはかなり高い420円。
でも評判がいいので、買ってしまいました。
店頭のPOPでは30〜40秒あたためるといい、と書いてあったので、電子レンジで30秒。
すると、シナモンの香りが家の中にふんわりと漂います。
切ってみました。

中にはりんごと、クレームダマンドが。
りんごは甘さ控えめ。クレームダマンドがそれを補う役割を持っているようです。
パイも香ばしくてパリパリで、確かにこのアップルパイ、なかなかです。



・・・ということで、ふじみ野駅のケーキ2店。
ざっくりとした感想としては、ブロンディールはメレンゲとカスタードクリームがとても美味しい、華やかでフェミニンなテイスト。
レゼルブランシュはそれに対してマスキュリンとでも言うか。
まあ今回のセレクトがそうなったという部分もあるけれど。
どちらの店も素晴らしかったです。
・・ただ、ふじみ野駅周辺、ほんとに何もない。駅ビル的な建物や、マクドナルドとかはあるけれど、商店街が見当たらない。
自分はもうちょっと猥雑な街が好きかも。
ああでもブロンディールのピュイダムール!それは本当に心残り。