今日から新宿伊勢丹マ・パティスリーはブロンディールが登場ですよ!
ブロンディールのマパテ出店は年1~2回の恒例になってましたが、
ブロンディールのサイトに、この催事を終えたらしばらく催事出店はありません、ということで。
だとすると、マパテ出店もしばらくないのかも。
これは今回、ぜひ祭りに参加しないと!
今年2月のマパテは、「原点回帰」「スーパーオーソドックス」というテーマを掲げていて、出店するシェフの原点に立ち返ったケーキ類を作ってもらう、というテーマがあるようで、
先日のシャンドワゾーはベルギー、その次のメゾンダーニはバスク地方、そして今回のブロンディールはロレーヌ地方、ということで。
ブロンディール、レギュラーメニューでロレーヌ地方のお菓子いっぱい売ってますからね。
それらをピックアップする形になりそうです。
さてさて、指折り数えて待ってた今日。
だいぶ早起きして、伊勢丹へ。
誰もいません!いえい。
というのも、到着したのは開店1時間前ぐらいだったのですね。
さすがに早すぎたか・・
そんなわけで、しばし待機。
そして開店。
さっそくマパテに乗り込みます。
今日も帽子をダンディーにかぶったシェフのお父様が接客してくださいました。
ちゃんとご挨拶もしましたよ。
ショーケースの中、生ケーキについては、ほぼレギュラーのラインナップで、
今回限定のはない模様。
でも、その隣に、アントルメが2台。
モンブランとタルトグロゼイユが並んでました。
ブロンディール、本店にもあんまりアントルメ置かないし、マパテにもあんまり持ってきてない印象あったから、ちょっとビックリ。
どちらもすっごく美味しそうだったけど、やっぱり自分としてはモンブランに惹かれてしまう。
タルトグロゼイユアントルメもかなり後ろ髪ひかれたのですが。
あとは、焼きがキッシュロレーヌ、タルトフランベ、タルトミラベル、マカロンナンシーあたり。
背後の常温コーナーではムラングや飴ちゃん、焼き菓子などなど、美味しそうに並んでました。
さてさて、家に帰ってきて、ブロンディールのケーキ、いただきますよ!
まずは、何度も食べたフレジェを。
改めて美味しいなー!と。
最初にここのフレジェ食べた時は、まだそんなにフレジェについての経験値なかったので、ただひたすら美味しい美味しいだったのですが、多少なりともフレジェいろいろ食べるようになって、俯瞰して見ると、ブロンディールのフレジェも独自性あるなー。
ムースリーヌが、甘さ強めで、カスタードが強めで、ねっとりもったりしている。このもたったクリームは他ではあんまりない。
そんなクリームに、トップのメレンゲも甘さがあって、全体にかなり甘いです。
それに対して、いちごがジューシーでさわやかな美味しさで、ボリュームのバランスが絶妙なんですよね。
フレジェは「いちごのケーキ」なんだけど、「いちご」と「ケーキ」のどちらにストレスを置くか。ブロンディールのフレジェは明らかに「ケーキ」の方にアクセント、ストレスが置いてある。いちご以上にムースリーヌ、スポンジ、メレンゲに力が入ってる。この独自性と、一体感のある美味しさは、初めて食べた時はただ美味しい!だったのですが、改めて食べてみると、すごさを実感しますね。
次に、何度も食べたムラングシャンティを。
この端然とした佇まいよ。
断面はこちら。
これ、いつも思うんですが、焼きメレンゲの、表面は真っ白なのに中は茶色って、どうやってるんだろ?
自分がつけた藤原シェフの通称「メレンゲの魔術師」がここでも輝いていますよね。
味については、もう言うまでもないですが、メレンゲのさくっとした軽さと甘さが、甘さ控えめでぽてっと濃厚な生クリームと完璧なバランス。このメレンゲは、改めて食べるとアーモンドがかなり配合されていて、パータシュクセなんですね。メレンゲそのものの香ばしさプラスナッティな香ばしさが加わって、食感は軽いけど味わいはしっかり、という、この上ない美味しさにつながっているんですね。
次に、何度も食べたタルトグロゼイユを。
タルトグロゼイユは、今回の「ロレーヌ地方」でフィーチャリングされているケーキの1つです。レギュラーメニューですが。
断面はこちら。
改めて、このタルトグロゼイユ、すっごく美味しい!
特にタルト生地がバカみたいに美味しい。ザクッとしていて、バターの香りが豊かで・・
その上のグロゼイユ、赤すぐりですが、普通のお店では飾り付けの賑やかし的に使われることが多いのですが、ここでは主役。これが、キュンと酸っぱいのですが、酸味がそこまでキツくなくて、普通のお店で飾りに使われるグロゼイユは、酸味がツーンとキツくて、エグ味もあって、あんまりたくさんは食べたくないかな、というものが多いのですが、ここのグロゼイユは、酸味も味わいも、すっごくふくよかで、酸っぱいんだけど丸みがある。これはなんだろ?グロゼイユに完熟とかあるのかな?やっぱりナパージュとか、処理の仕方にテクがあるのかな?わかりませんが、グロゼイユ苦手な人でもこれは美味しく食べられると思う。
そして、何度も食べたタルトタタン。
ここのタタンはちょっと小さめなんですよね。
断面はこちら。
ここのタタンのりんごの火入れも絶妙で、しっかり甘く、しっかり苦味もあるんだけど、りんごのフレッシュな味わいも失ってない、ちょっとでも焼きが甘かったり、ちょっとでも焼きすぎたらバランスが壊れてしまう、そんなギリギリのバランスで作られた焼きりんご。
そんな最高によく焼けたりんごに対して、下のパイ生地はパリッとサクッと香ばしく焼かれていて、軽快な食感でりんごを支える。
この小ささでもじゅうぶん満足できるけど、これももっといっぱい食べたいかも。
・・・ということで、プチガトーは以上。
そして、いきますよー!
ブロンディールのモンブランアントルメです!
ズドーン!
ワクワクしながら、切ってみます。
ブロンディールのモンブラン召し上がったことある方なら、通常置いてあるプチガトーのモンブランはかなり小さいのはご存知かと思います。
だけど、あの小ささなのに、味わいは小型爆弾!侮っているとノックアウトされる濃厚さなのですが、
これを好きな大きさに切って食べていいとなると・・
ドキドキしながら食べてみました。
おーーーー!
これは!
食べていると、脳からしあわせ物質がドバドバ分泌しているのがわかる。
そんな感じ。美味しすぎてどうにかなりそう!
食べる前は、ちょっと重すぎて飽きるかも?と思ったのですが、全然そんなことはなく。
マロンクリームは特濃で甘さもしっかりなんだけど、決して重すぎない。むしろ中毒性があって、どんどん食べたくなる。
そして、生クリームはプチガトーよりも構成比率高めで、ボリュームが多くなりがちなマロンクリームをうまく受け止めてる。
そしてメレンゲ!何度も言うように、藤原シェフのメレンゲ使いはマジックのレベル。
そのメレンゲが、大量に!
このたっぷりのメレンゲ、ムラングシャンティのメレンゲとは全く違う、サックサクの軽い食感と甘さ。
このメレンゲも中毒性高い。メレンゲだけでも永久に食べられそう。
そんな、三位一体の中毒になりそうな美味しさがいっぺんに襲ってきたら・・・?
そりゃ、溺れるしかないですよ。
現に、このモンブランアントルメ、これだけ濃厚なのに一気に食べきったから。
これには自分でもビックリ。
アントルメとしての完璧なバランスが生み出す魔術です。
これは実質0キロカロリーだと思うし、モンブラン重そう・・と躊躇している人はぜひ行っておくべき!
今回の催事逃せば、特注でもしないかぎり食べられない公算が大。
幸せ脳汁いっぱい出しましょう!
・・・と、しばらく休憩の後、焼き系を。
リベイクのインストラクションももらってました。
では、今回は忠実にリベイクしていきましょう。
まずは、今回の目玉のひとつ、ロレーヌ地方のタルトミラベルを。
これをアルミホイルで包んで、トースターで焼きます。
焼いたのがこちら。
やっぱりリベイクすると、バターの油分が少し浮き上がって、あとは甘さがちょっと強まる感じ。
そのまま食べるのと、だいぶ味変わるんですよね。
でも、リベイクしたタルトミラベルも美味しい。
ミラベルはすももの一種と説明されてるけど、ぜんぜんすももっぽくはなくて、なんだろ、近い果物思いつかないけど、小さな黄桃と梅?の中間みたいな?難しい・・
というか、ミラベルって、自分青果店で売ってるの見たことないんですけど。デパートの青果コーナーでも見たことない。どうやって仕入れているんだろ?日本産?輸入?
そして、キッシュロレーヌ。
これは、電子レンジにかけてからトースターで焼きます。
焼いたのを切ってみます。
これね、リベイクしたのにナイフ入れると、アパレイユがふるふるしてて、ベーコンの香りがふわーんと。
食べてみると、塩気がかなり強い!でも嫌なキツさではなくて、ベーコンなどの塩気の強さを、ふわふわ卵が優しく受け止めている。
これはワインと合わせて食べたのですが、これについては絶対にリベイクすべき!美味しさが全然違います。
・・・ということで、今回ブロンディール@マパテで買ったのは以上!
どれも文句なく美味しかったけど、モンブランアントルメは、ちょっとした興奮でしたね。
滅多にないチャンスだし、迷っているならアントルメいってみてもいいかもですよ!