Nyao's Funtime!!

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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


京都ケーキツアー2019!3日目

さて、2泊3日の京都旅行も今日が最終日。
今日の予定は、全く決めてませんでした。
帰りのきっぷも買ってないし。
四条のあたりをぷらぷらしようかなー?ぐらいの感じで。

四条周辺にも美味しいスイーツのお店いっぱいあるのですが、
最近ちょっと話題になってたのが、和栗専門店、紗織というお店。
なんでもこのお店の、最高級丹波栗を極細のストリングで絞ったモンブランがすごい!とのことで。
自分画像見ましたが、そこまでかー?と正直思って、でも、機会があれば食べたいかも・・ぐらいには考えていました。
情報によると、10時オープンで9時から整理券配布、でも9時前に行かないと厳しいかも・・ということ。
うーん、そんな早起きしてまで食べたくはないかなー。
ということで、とりあえず行ってみるということで、9時半ごろ到着。
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案の定、整理券配布終わってました。
いやー・・人気ですなー。
食べてみたかったかどうかといえば食べてみたかったけど、下手に整理券で18時の回とかになってしまったら帰りが大変だし、それまでどうするよ?という話だし、まあ諦めもつく、ということで。

じゃあ、次どうしようかなー?
この近所だと、パティスリーSのサロンが11時オープンだよね。
それまでちょっと錦市場でもぶらつきますかねー
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錦、ぶっちゃけ単なる観光地だし、特に用事もなかったのですが、ぷらぷらしてたら、なんかタコやイカを串に刺して焼いて売ってる店が多かった。あとはみたらし団子とかーおせんべいとかーそんな感じ。
特に食べたいものもなかったんだけど、なんか漬物食べたいなーとは思いました。買うほどではないけど、ちょっとだけ食べたいかも。
・・とか思いつつ、せっかくだからと入ったのが、麩嘉の錦市場店。
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麩嘉の麩まんじゅう、自分の乏しい体験ではいちおう食べたことのある麩まんじゅうの中では一番好きで。
このお店ではイートインもできるらしく。
ならば、と、麩まんじゅう普通のと栗入りのと、購入。
イートインではお茶淹れてくれました。
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こちらが普通の麩まんじゅう。
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上品なあんこ、つるんとした喉越し。美味しいです。
栗は、つぶつぶの栗がまぶされていました。
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あんこの中にも栗入ってたんだけど、つぶつぶ栗は正直生麩のつるんとした食感を損ねるので、中の栗だけで良かったかも。美味しかったですが。

そんなこんなで錦市場で時間を使い、いざパティスリーSサロンへ!
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そしたら、なんか看板が。
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開店は11:45です・・と。
あちゃ。予定狂った。じゃあ、と急遽向かったのが
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すぐ近くのナンポルトクワですね。
こちらは、11時の開店の数分前に到着。
数人が並んでいました。
ここは、元々はオ・グルニエ・ドールのテイクアウト店だったのですね。その跡地。
なんかロックな内装になってました。
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基本はテイクアウトなのですが、一応カウンターがあって、イートインもできる。
一番人気は、なんといっても、オ・グルニエ・ドールからの伝統、テレビでも何度も取り上げられたという、りんごのタルト!
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これ、生産数も少ないので、すぐ売り切れるのですが、なんとか買うことが出来ました。
その他のケーキも含めて、イートインで。
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こちらの伝統のりんごのタルト、薄く薄くスライスしたりんご、だから火も通りやすく、こんがり焼かれて美味しいです。しんなり甘い。
タルト生地はさっくりとしていて、軽くて少し塩気。安心の味ですね。間違いない。

次に、こちらもオ・グルニエ・ドールからの伝統、アラン・シャペルのスペシャリテを受け継いだというジャスミンティーのクレームです。
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スプーンですくうと、上の飾りがボロボロとこぼれる。
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こちらのヴェリーヌは、ジャスミンティーの香りの強い、まったりとしたクレーム、これだけですごく美味しい。そこに、チョコフレークみたいなのとパールクラッカン。アクセントとしていい感じですが、とろりとしたクレームだけでも全然成立する美味しさ。こちらも安心の味ですね。


最後は、モンブラン。
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断面。
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こちらは、熊本の和栗とフランスアルディッシュ産の洋栗を合わせたマロンクリームに、なんとコーヒーゼリーを埋め込んである。
このコーヒーゼリーというのは、かなり冒険ですが、味が濃すぎるとバランスが崩れてしまいそうだけど、少しあっさりめで、ゼリーなのでさっぱりともしているので、そこまで味の邪魔はしない。栗の香ばしさを補強する感じ。なかなか面白いし、変わり種モンブランとしてはいいかも。


・・・ということで、ナンポルトクワのケーキを食べて、再びパティスリーSサロンへ。
そしたら・・
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うわー、さらに時間延びてるー!!
どーしよ、もう手駒ないよー
・・と思ってたら、店内からスタッフさんが出てきて、すごく恐縮しながら言うには、
ケーキが届かない。本店からケーキが届かないので営業が出来ない。いつ届くかもわからないので、ここで待つより本店行ったほうが早いですよ。申し訳ありません・・
とのこと。
わかりました。じゃあ本店行きます。
ということで、えっちおっちと、本店へ。
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本店は、ケーキ並んでました。
ただ、杉本亜未先生が推薦してくださっていたミルフィーユは、現在人手不足につき販売休止なのだそう。
うーむ、京都の名店でも人手不足は深刻なのか・・業界全体の問題ですよこれは。難しい・・
ということで、ミルフィーユは残念でしたが、秋の限定モンブランはゲット。こんな感じでケーキを。
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まずは、コキーヌというケーキ。
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これは、上層がバラのムース、下層がチェリーのムース、その間にシナモンのスポンジ、という構成。
食べてみると、ムースの中にいっぱい入ったチェリーのキルシュ漬けのアルコールの強さと、シナモンの香りがかなり強め。バラはふわっと軽く香る程度ですが、優雅な味わいで、すごく美味しい。お酒も強めですが、フェミニンな味わい。

次に、モンブランを。
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断面はこちら。
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こちらのモンブランも、丹波栗を贅沢に使用。京都のパティスリーは普通に丹波栗使ってくるからすごいよねー。
その丹波栗のクリーム、栗の美味しさが詰まっていて、すっごく美味しい。香りもすごくいいです。一方で、栗の繊細さを生かすためか、甘さは極端に控えめ。マロンクリームが甘くなくて、生クリームは無糖なので、甘さはほぼメレンゲだけという構成。メレンゲは、でもそこまで甘ったるくはなくて、サクッサクッとした軽い食感。全体として甘さがほとんどないのですが、丹波栗の美味しさにほぼ全面的に依拠しているモンブランです。栗を生かすということでは正解、ケーキとしてはもう少し甘みを!という感じです。ほぼ和菓子ですねこれ。

最後は、パリブレストを。
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こちらのパリブレスト、見ての通りプラリネクリームがはみ出してます。ボリュームがすごい。
味の方は、プラリネの濃厚さはあるんだけど、それプラスオレンジの風味が。このさわやかな風味のおかげで、こってりしたプラリネクリームが格段に食べやすくなってます。シュー生地はがっしりとしていて力強く、オレンジのアレンジもありつつ、古典を踏まえた素晴らしいパリブレストになっています。

ということで、パティスリーSでも無事に美味しいケーキ食べて、でも四条に来たら、ここも寄りたいと思ってたのですよ。
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ジェラートとパフェのお店、SUGiTORA。
ここのパフェが、すごく美味しそうで!
チャンスがあれば食べてみたいと思ってたのです。
お店は13時開店。
自分が到着したのは13:20頃だったのですが、店の外まで行列が。
カップルだったり、女の子同士だったり、みんな2人。
1人客は自分だけだし、男1人だし、ちょっとアレだったのですが、気にせず並ぶことに。
メニューを事前に受け取りました。
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可愛い!
パフェは、現在は3種類。チョコ、モンブラン、タルトタタン。
タルトタタンのパフェも魅力的だったのですが、やはりモンブランパフェが、こんなのらしく。
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ちょっとすごいですよね?食べてみたいでしょ?
ということで、頑張って並んで、30分しないうちに、店内の螺旋階段を昇って、席につくことが出来ました。
それほど待たずに、パフェ来ましたよー
これです!
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おー!画像では見てたけど、実際見るとすごいな!
この立体感はパフェでなければ表現できないですね。
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こちらのパフェも、栗は丹波栗。
もう、京都は丹波栗がデフォルトなのがすごすぎる。
丹波栗、実際すごく美味しいからなー。栗のうまみが濃い!
こちらのパフェも、栗美味しくて、マロンクリームの下にメレンゲ敷いたりケーキ的なアプローチもあり、カシスのアイスが酸味強くてさっぱりとしているし、今日もかなり甘いもの食べたけど、美味しく食べきることが出来ました。よくできたパフェですー!来てよかった。


・・・とまあ、とりあえず今回はこれで満足、かな?
パーフェクトではないにせよ、ここらで切り上げても十分かと思って。
帰ることに。
京都市役所前駅から烏丸御池駅→京都駅へ。
新幹線はクレカで適当に購入。
少し時間があるので、せっかく京都に来たんだし、帰りのお弁当ぐらいは京都らしいもの買おうかと思って。
駅前には駅弁のお店とかいっぱいありましたけど、やっぱり買うなら京都伊勢丹の地下でしょう。
ということで、地下2階に行ったら、京都の老舗名店のお弁当コーナーというのがありまして。
ラインナップは、こんな感じ。
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さすが名店だけあって、どれもすごく美味しそう!そして高い!そして・・
自分、ケーキもそうなんですけど、「いろんな種類の味をちょっとづつ」が苦手で。
一口じゃ味わかんねーよ!という気持ちがあり、でも、ここに居並ぶお弁当、どれも、美しいお料理がちょっとづつちょっとづつ入ってるのばっかりなのですね。そういうのはちょっと・・と思ったら、ちょうどいいのを発見。それを買うことに。
お弁当を購入して、改札を抜けたら、ちょうど新幹線来ました。
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車内で、お弁当を広げます。
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にしんの千枚漬け寿司!
自分が食べたかったのまさにこれ!という感じ。お漬物すごく食べたかったんですよー。
それに、鯖寿司って、だいたい味予想つくけど、にしんのお寿司はなかなか関東では食べられないかな、と思って。
開けてみました。
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おー!いい感じ。
食べてみると・・
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うま!これうま!
にしんのエグ味のある濃い魚の味を、千枚漬けの甘酸っぱさと柚子の香りが絶妙に中和していて、すっごく美味しい。
これは当たりだわ・・・あっという間に完食。
その後はのんびりと過ごしました。
気がつくと寝てて、起きたら車外は真っ暗。
ほんと暗くなるの早くなりました。
・・・ということで、帰宅。
2泊3日の京都旅行、お金もかなり使いましたが、まあ良かったのではないかと。
丹波栗をたっぷり堪能できたし、今回は和菓子も攻めることができたし。
コンサートは最高の最高だったし。
いい冥土の土産ができましたよ。
ほんとはねー、今ユーフォニアムのスタンプラリーやってて、聖地巡礼もしたかったんだけど、今回は涙をのんでスルー。またチャンスがあると思うし。