京都旅行2日目です。
今日は、いよいよ本命イベント、ヴァイオレット・エヴァーガーデンのオーケストラコンサートが開催される日。
開演は18時。
もし事前に物販の販売があるのであれば、それを優先するつもりだったのですが、今回はパンフレットのみで確定の様子。
まあ、そりゃそうですよ。コンサート開いてくれただけでも感謝感謝なのに、物販まで求めませんよ。
ということで、コンサート開始まで目一杯時間使えるので、それまではケーキツアー、楽しみますよ!
今日も京都は快晴!
気持ちのいい朝です!
気温も、今の時期にしてはかなり温暖なのでは。
秋の京都、何気ない景色がすごく美しい!
そんな素敵な景色の中、向かったのは、出町柳駅。
出町柳駅のパティスリーといえば、こちらですね!
ラ・クラシック。
まあご存じの方も多いと思いますが、京都の名店、オ・グルニエ・ドールが閉店して、息子さんが継いだのがナンポルトクワ、そしてスーシェフ?一番弟子と言われる方が開いたのがラ・クラシック。どちらも名店の遺構を受け継いでいるお店です。
ラ・クラシック、店内広々、明るくてきれい。
イートインスペースもあります。
ケーキの種類はそこまで多くはないのですが、どれも魅力的。
とりあえず今回はこんなセレクトで。
ティーポットが素敵!可愛いです。
ケーキもどれも美味しそうですよね。
まずは、マイヤーレモンのタルト。
断面はこちら。
こちらのタルトは、レモンタルトですね。定番のケーキ。
レモンのクリームは、ぽってりとしていて、でも酸味は強烈!すごくいいです。
さらに、クリームだけでなく、レモンの果肉も挟まれている。ジューシーで、すごく酸っぱいです!ピリッとしている。
そこに、さっくりのタルト生地、軽めの生クリーム(メレンゲじゃなかった気がする)と、酸味の強いレモン部分をバランス良く受け止めていて、美味しいレモンタルトになってます。
次に、タルトタタンを。
きれいな飴色ですねー!
こちらのタルトタタン、りんごがとにかく美味しい。
しっかりと火を通しながら、フレッシュな風味も残した、絶妙な火入れ。じっくり焼いたりんご独特の甘さと軽い苦味、ほんのりとした酸味が、りんごの美味しさを余すところなく感じさせてくれる。
パイ生地は軽い塩気、りんごをうまく受け止めていて、水分の多いりんごだけどさっくりとした部分も残ってて、美味しいタルトタタンですねー。好き。
最後に、モンブラン。
やや大きめ。断面はこんな。
こちらのモンブラン、使ってるのはフランス栗なのだそうだけど、食べてみるとほろっとしていて、甘さ控えめで、作りとしては和栗のモンブランにかなり近い作り方。ラム酒とバニラが軽く香っていて、繊細な味わいは、エーグルドゥースのトルシュオーマロンを更にほろほろにした感じ。メレンゲもシュワッとした儚さがいい感じ。すごく和っぽいです。
ラ・クラシック、すごくいいお店!
場所ちょっと遠いけど。
やっぱり京都の名パティスリーはどこもレベル高いですよ。素晴らしい。
ラ・クラシックから、駅の方に戻ります。
でも駅には行かず、こちらへ来ました。
はい、京都の有名和菓子屋、出町ふたばですね。
人気店だけあって、行列がとぐろを巻いている。
でも、回転は早く、どんどん列が動いていて、最初行列見てうへえと思ったのですが、結局30分ほどで購入できました。
買ったのは、
有名な豆餅と、丹波栗を使った栗餅。
他にも栗を使ったおこわやお赤飯、水無月などもありましたが、とりあえずベタにこの2つで。
近くを流れる鴨川の川縁に降りて、できたてを食べてみます。
ベンチに座って。
食べてみました。
豆餅は、たしかに有名なだけあって、美味しいです。お餅がもちゅーっとしていて、塩豆はほんのり塩気、あんこはすごく上品!甘さも控えめで、だけどあんこの旨味があるので、甘さ控えめでも全然美味しい。
なるほどー。
でも、自分は栗餅のほうが気に入ったな。
あんこの美味しさはそのままに、丹波栗がすっごくほっくりほくほくで、きな粉がまたすごく美味しい。
栗栗自慢してるだけのことはある。これは買ってよかったですー。
・・と、今日もケーキやら大福やら食べて、昨日からの蓄積もあって、甘いものはかなり満足なんだけど、もう一軒だけ今日行くことに。
ちょっと悩んだんです。丸太町に戻ってアッサンブラージュカキモトにするか、叡山電鉄に乗ってタンドレスにするか・・
うーん・・と思ったのですが、せっかく出町柳まで来たのだから・・・
来ちゃいました一乗寺。
駅から、公式サイトには徒歩5分とありましたが、5分じゃ着かない、かなーり辺鄙な場所に突然おしゃれな一軒家。
これが京都の秘境パティスリー、タンドレスです!
タンドレス、イートインは13時から。自分が着いたのは13:20頃。すでに店内満席で、店の外にまで行列が。
こんな場所なのに!驚ろきですよ。
結局店の外で30分以上待って、ようやく店内に入れました。
ケーキはあらかじめ取り置いてもらってたので、紅茶をオーダーして、しばし待ちます。
まず最初に、こちらが届きました。
なんかすごいの来た!
アップにしてみます。
これは、実はイートイン限定、ネッセルロードゥという、アントルメグラッセなのです。
上の層がココナッツのアイス、下の層が栗のアイス。
栗のアイスはラム酒がガッツガツに効いていて、インパクトすごい!アイスなのに超濃厚!上のココナッツは、ちょっとジャリッとした食感もあり、ココナッツ独特の香ばしさが、栗の香りと交錯して、素晴らしいハーモニーを。
マロンクリームも美味しいし、トップの栗の渋皮煮もほくほくで美味しい。京都のパティスリーの栗はどこもすごく美味しいです!最後にチョコソースをつけることで味変もできて、これは1000円超えでも納得の美味しさ。すごいです。
そしてケーキは、ビッシュ・オ・プラリネにしてみました。
このケーキ、構成にびっくりだったのですが、いちばん外側はカリカリのナッツキャラメリゼの粒が入った、パイナップルのバタークリーム。内部が、プラリネのババロワ。あんまり聞いたことのない独創的な組み合わせ。
なのですが、これがめっちゃめちゃ美味しい!驚愕です。
パイナップルの南国的な甘さ、ココナッツのビスキュイも南国的、そこにプラリネが来るんですよ。プラリネの香ばしさと甘さ、これがパイナップルと見事にバチンと合っていて、至福な美味しさ。あんまり食べたことのない種類の味わいで、ほんと天才的。カリカリとしたアーモンドのキャラメリゼとバタークリームのまったりとした口溶け、この対比も良くて、ほんとキラキラと眩しいほどの美味しさ。すごいです。
いやータンドレス・・・話には聞いてたけど、ほんとすごかった。最高に美味しかった。
そして、ブロンディールもそうだけど、本当に美味しいと、どんな辺鄙な場所でもお客は来るんだなーと。
自分も、叡山電鉄一乗寺と聞いて尻込みしてたんだけど、来て本当によかったし、自宅から千葉だの埼玉だの行くことに比べたら全然近かったですよ。いい経験できました。
帰りは、一乗寺→出町柳→京阪三条→東西線乗り換え→東山と帰ってきました。
そんなに面倒じゃなかったです。
そして、ホテルに戻って、洋服をちょっといいのに着替えます。
いよいよ、乗り込みますよ、ロームシアター京都!
コンサート、開演は18時。開場が17:30。着いたのが16:45ぐらい。
この時間帯はまだお客さんもほとんどいなくて、パンフレットも楽々購入。
その後はしばらく施設内の蔦屋書店見たり、のんびりしてたのですが、その後どんどんお客さんが増えてきて、パンフレット販売も長蛇の列、開場待ちの方も長蛇の列。すごいことに。
ロームシアター京都のメインホール、すごい人数収容なんですねー。
自分も、開場待ちの列に加わり、なんとか入場。
席は2階の右翼。
そりゃ、1階の真ん中だったら・・と思わないでもないですが、メインホール4階席まであって、4階の端っこの方まで観客でギッシリなのを見たら、良席ではないけど、悪くもないか、という。
客入れにたっぷり30分かかって、ついに開演!
緞帳が上がる前に、石川由依さんが登場して、置いてあるタイプライターをパチパチと叩き、ヴァイオレットの声で「お初にお目にかかります・・」という定番のセリフを発した時点で、自分不覚にもボロボロ泣いてしまって。
涙腺の強さには自信あったので、我ながらびっくり。
その後幕が開いて、オーケストラによるヴァイオレット・エヴァーガーデンの名曲の数々が、スクリーンに映し出された名シーンとシンクロしながら演奏されるのですが、もう泣きっぱなし。嗚咽をこらえるのに必死で、腹筋ぷるぷるさせて我慢してました。でも、それ、自分だけじゃなくて、演奏中ずーっと会場から鼻をすする音が絶え間なく聞こえてましたし、隣の席の男性もずっと号泣してましたから。
自分はといえば、中盤のトークコーナーで少し持ち直して、その後は多少冷静に演奏を聞いていたのですが、最後に外伝の舞踏会の音楽→エイミー→大トリにViolet Snowと来て、もう堪えられなくて、ボロッボロに泣きじゃくってました。
そして終演。最後の最後に、スクリーンにヴァイオレット・エヴァーガーデン劇場版2020/4/24公開決定!と出て、大騒ぎになる会場。最後の最後まで圧倒的でした。
帰りは少し涼しかったのですが、頭に血がのぼってるし、腹筋は痛いし泣きすぎて頭痛はするしで、へとへとになりながらホテルに戻ってきました。
やっぱりシアターから徒歩圏内にホテル取ったのは大正解。これで電車とか乗るのつらすぎるもの。
いやー、しかし、自分がこんなに涙もろいとは。始まる前、多少感傷的になってうるっとするかも?とは思ってましたが、まさかボロ泣きするとは予想してなかったので、自分自身驚きました。これは年取って涙腺がもろくなった、というより、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの世界の素晴らしさと劇伴の素晴らしさ、主題歌の素晴らしさがあってこそ、という気がします。
京都まで来てよかった!報われた気がします。
京都来る前は、このコンサート終わったら死んでもいい、と思ってたのですが、これで来年の4月までは死ねなくなりましたね。
・・・ということで、明日はホテル朝にチェックアウト。そこからのプランはノープランなのですが、どうしようかなー。あまり無理せず、適当なところで切り上げて帰ろうかと思ってます。