今日は!イースターですよー!
イースター、卵型のチョコレートとか、うさぎのケーキとか、いろんな甘い物が並んでいます・・フランスでは。
日本では全然定着してないのはなぜ?もっと卵チョコ売ればいいのにー
・・でも、最近はイースター前後にアニョーパスカル(羊の形のパウンドケーキ)を作るところも増えてきましたね。
自分は先日パクタージュでアニョーパスカル買って食べて、その美味しさに衝撃を受けたのですが、
www.nyao.club
ツイッター情報で、ブロンディールもアニョーパスカルやってる、という話。
それは!イースター、ブロンディールの羊さん食べたい!
・・ということで、あの畑を越えて行ってきましたブロンディール。
お店に到着したのは12時頃。
ショーケースを見ると、焼き菓子コーナーに、羊さん、すっっごく可愛いのがいらっしゃいまして。
やれ嬉し、と注文したところ、それはお取り置きのもので、今日は羊さんは完売です!とのこと。
ありゃーーーー・・・・
残念・・・
超食べたかったのに、超悔しい・・
でもまあ、話題だった新作のケーキは、3種類全部並んでいたので、それらを購入。
羊は残念だったけど、新作ケーキ美味しいとの評判、楽しみだーと前向きに考えることに。
でも、新作のケーキだけだと、3個しかないんですよね。
それだとちょっと寂しい。
・・・ということで、帰りにカフェミクニズへ。
カフェミクニズ、先日「YUZU」というまんまな名前の新作ケーキを発売して、これもすごく評判がいい。
それ以外にも、定番のケーキも細かくブラッシュアップしているそうで、店員さんからぜひ食べてみてください!とオススメされていたのでした。
そんなブラッシュアップされた定番ケーキも購入。
帰ってきました。
家に帰って、まずは、ミクニズのケーキからいただきます。
最初に、話題の新作「YUZU」。
見かけも可愛いですよね!
切ってみると・・
中からキャラメルソースがトロリと流れ出てくる。
このケーキ、デセール的な要素を生ケーキに生かせないか、というコンセプトで練られたケーキで、キャラメルソーストロリもそうだし、ムースも非常にゆるく作られている。
味としては、YUZUSAKEという、柚子の香りの日本酒のムースに、軽いチョコのムース。
このムースが保型できるギリギリの柔らかさで、それを、ヴェリーヌの器のように、ヴァローナの新作である柚子の風味のチョコレートで囲ってある。
非常に野心的な作りのケーキなのですが、これが、ほんとに美味しい!
柚子がとにかく香りがよくて、酸味もあって、これは和素材としての柚子、と、柑橘類としての柚子、の、両方を一度に感じさせる、そんなフレッシュな柚子です。
そこにチョコの軽い甘さと、キャラメルのやや濃い甘さがよく馴染んでる。
この柚子使いは見事ですねー。
ものすごく独創的ですごいことをやっているんだけど、さりげない。
惚れますねー。
次に、レ・フロマージュを。
このチーズケーキは、上がレア、下がベイクドの二層チーズケーキなのですが、ブラッシュアップしたとのこと。
これ、上に載ってる白いふわっとしたのが、コポーではなく、削りチーズみたいなのですね。
そして、その上にさらに粉チーズがかかってる。
なんでも、4種類のチーズを使っているのだそう。
確かに、食べてみるとチーズの風味がしっかり感じられる。
ただ、チーズの風味はしっかりなんだけど、ブルーチーズやカマンベールのような強い酸味ではなく、食べやすいチーズ味です。
マイナーチェンジですが、より美味しい方向に。
次は、季節のタルトを。
季節のタルト、今回は3種類あって、ベリーのタルト、金柑のタルト、マンダリンオレンジのタルトがあったのですが、金柑をチョイス。
名作フレジエでも圧巻だったフルーツのカッティングがここでも生かされていますね。
美しいです・・
断面はこんな。
こちらのタルト、金柑がすごく美味しい!
甘さ、苦さ、ジューシーな果実味、どれも最高。
タルト生地はさっくりと軽めの焼きだけど、バターとアーモンドの香りが素晴らしく、さわやかな金柑の美味しさをしっかり受け止めている。
ここの季節のタルトはほんと間違いないですねー。
最後は、これもブラッシュアップされた定番品、サントノーレバナーヌです。
このサントノーレ、以前とは色々変わってます。
以前のサントノーレバナーヌはこちら。
だいぶ変わってますよね。
特に、プチシューが飴がけに変わったのが目を引きます。
そして、久々にサントノーレバナーヌ食べてみたのですが、
すっごく美味しい!これヤバい!
以前のバナーヌも美味しかった記憶ありますが、今回食べたのは、
バナナの風味がとにかく圧倒的で、
バナナをまるかじりした時以上にバナナ感がある。
それでいて、エグ味はほとんどないのが驚異的。
そんな濃厚なバナナに対して、チョコの軽いクリーム、タルト生地のほんのり塩味、プチシューの飴のほろ苦さ・・
多層的に美味しさがおそいかかってくる。
いやー、すごいわ。まいったねこれ。
店員さんの話では、今回のブラッシュアップしたケーキ以外にも、定番品のリニューアルは試行錯誤しているようで、もしかしたら近々ブラッシュアップした定番品、新たに出てくるかもしれない、とのことでした。
期待大です!
さて、引き続き、今度はブロンディールの新作ケーキをいただきますよー!
まずは、マチュリテ。
このケーキは、りんご、キャラメル、ラズベリー、レーズン、とのことなのですが・・
断面は撮影したのですが、半分の断面図ではラズベリーが出てこなかったので、ちょっと食べかけなのですが、1/4の断面図を。
この新作ケーキ、どんなだろ?と思ったのですが、これがもう堂々とした美味しさ!
適度に火入れしてあってしんなりしたりんごの甘さ、そこにふっくらとしたレーズンの美味しさ、キャラメルクリームの甘さもあって、ここまではちょっとアップルパイみたいな構成ですよね。
そこに、ビシッとラズベリーの酸味が効いていて、味わいを1段階深いところに持っていっている。
最後にカスタードのまろやかな甘さが全体をとろけさせる。
いやー、りんごのケーキでこの表現は、なかなかないですねー。
なんというか、ものすごく個性的で、いかにもブロンディール的で、でももう古典的なケーキの風格が有るのです。
この組み合わせも必然と思える。
いやー、すごい。
次に、これも新作、ババ・オ・ロム。
あれ?ブロンディールでババ、今までなかったのが不思議ですよね?
そんな、当然あってしかるべき定番ケーキ、満を持して登場です。
やっぱり深い器に入っていて、シロップを期待です!
・・ということで切ってみます。
おや?そこまでシロップ多くない?
・・と思いつつ食べてみたのですが、
噛みしめると、ババ生地からシロップがじゅわーっと染み出してくる。
このシロップが、甘さは控えめ、ラム酒も甘ったるさよりもキレがある、ガツンとくるもの。
そして、ババ生地が、絶妙な生地のスポンジ具合と、焼きの濃さ。
上の方は少し焦げに近いぐらいの焼き具合。
この生地がたまらない美味しさで、シロップをたっぷり吸ったところと、やや水分の少ない部分との対比もよくて、食べごたえもあって、満足度が半端ない。
これも、新作ながら古典の風格たっぷり、昔から置いてあったかのよう。
最後は、ショコラアロマティぜを。
これ、見かけは全部がチョコ、と思われるのですが、切ってみると
中にはベルガモットのクリームが。
このベルガモットが、予想よりもグッと強く香って、このチョコ+柑橘の組み合わせの妙は、最初に食べたミクニズのYUZUとも呼応する部分が感じられたり。
チョコとオレンジやチョコとレモンは組み合わせとして定番だけど、もう一歩踏み込んで、チョコと柚子、チョコとベルガモットを組み合わせることで、チョコの酸味や苦味と、柑橘の酸味や苦味がうまく噛み合ってより深い味わいを生み出している。
ミクニズのYUZUもそうだし、ブロンディールのショコラアロマティぜもそう。
どちらも素晴らしいケーキで、感動しきり。
そんなわけで、今日はちょっとアクシデントもあったりで、2店の新作をチェックすることになりましたが、どちらの新作も最高!で、幸せ!でした。
イースターらしいことはできませんでしたが、まあよかったのではないかと。
来年はお取り置きの電話してから行かないとですねーブロンディールは。