くそさみーーーーー!!
と毒づきたくなる今日の寒さ。
ついこの間までくそあちー!ってなっていたのに、あまりにも急じゃないですか?
ほんと、ここのところ、「ちょうどいい気候」というのが全然ない。
暑すぎるか、じゃなければ寒すぎるか。
ほんとにもー・・・
そんな中、自分は傘をさして新宿へ。
今週はデパ地下ケーキ催事の二大巨頭、マパテとパティシェリア、両方共魅力的なラインナップで。
新宿伊勢丹マ・パティスリーは今週メゾン・ド・プティ・フールが出店。
そして、新宿高島屋パティシェリアは期間限定、今月30日まで北浦和ポルトボヌールが催事出店。
この2つの嬉しいイベントが重なる日は、ほんの数日しかない。
ということで、いっぺんに両方共回りますよー!
伊勢丹と高島屋、実は地下通路でつながっているのですが、今日はちょっと紀伊國屋書店でも買い物があったので、地上を歩いて移動することに。
まず先に伊勢丹へ。
メゾプチ@マパテ、もう常連ということもあり、見知ったケーキが多かったですが、食べたことのないケーキもいくつか。
あとは、やっぱりこの時期は和栗のモンブラン!メゾプチの和栗モンブランは超美味ですからね。
なので、和栗のモンブランを含め、あとのことを考えて少なめに購入。
紀伊國屋で用事を済ませて、高島屋へ。
高島屋に着いたのは1時半ごろだったのですが、ポルトボヌール@パティシェリアのケーキ、売れてましたねー。自分が着いた時点で、残り1というケーキが複数ありました。
危ない危ない。
そんな中から、こちらもいくつか購入。
帰ってきました。
まずは、メゾプチのケーキから。
和栗のモンブラン、いっちゃいますよー。
断面はこんな。
この和栗のモンブランはですねー、すごく美味しいのですよ。
和栗のクリームはほくほく、繊細でいながら味の強さがある。香りもすごくいいです。
無糖の生クリームを挟んで、一番下のメレンゲは、パータシュクセなのかな?ザクザクとした粗目の食感。甘さもしっかりで、飴みたいな甘さ。
和栗の美味しさを生かしながら、力強さのある、すごく美味しいモンブランです。栗の美味しさは特筆ものです。
そして、こちらは初めてかなー?モンターニュマロン。
こちらは、和栗じゃなくて洋栗を使った、和栗のモンブランとはまた違った栗の表現方法。
断面はこんなです。
こんもり盛られた洋栗のクリームは、特濃かつラム酒の香りがしっかり。重量感があります。
それに対して、下のタルト生地は、バターの香りが強くて、さっくりとしていて、こちらも味が濃い。
クレームダマンドの中に茶色い粒があるのは、ヘーゼルナッツ?これもすごく味が濃いです。
一部使われているマロングラッセも甘くてすごく美味しい。
和栗のモンブランがほくほくで繊細な香りなのに対して、こちらは洋栗を中心にしたモンブラン+タルトの美味しさ。クラシカルな重さのある味わいです。
メゾプチのケーキはもう1個、タルトプリュンヌです。
山盛りの生クリームが目を引きますが・・
断面はこんなです。
これ、断面見て少しびっくりしたんだけど、タルトの中にクレームダマンドが入ってなくて、中までプラムがぎっしり詰まっているんですね。あとはカスタードクリームが少々。
この、ぎっしりみっしりの長野産プラムが、酸味が強烈!酸っぱいです!そしてジューシー!旬のフルーツの美味しさに満ち溢れている。
生クリームのボリュームは、この酸味を中和するためなんですね。舌の上の酸味が、生クリームにくるまれて、一つの美味しさになっている。
タルト生地自体は薄めの器状になっているんだけど、焼きはさすがにしっかりで、ボトムを支えている。
さすがですねー。
・・ということで、メゾプチのケーキは以上の3個。
和栗・洋栗・プラムと、秋の味覚を満喫ですねー。
次に、ポルトボヌールのケーキ、いきますよー。
最初に、軽めのヴェリーヌから。
ヴィーニュです。
こちらも、旬のぶどうをいっぱい使った、さっぱりしていそうなヴェリーヌですね。
スプーンですくうと・・
このヴェリーヌ、食べてみると・・
おー!これは・・
シナモンがかなり強いですね。
でも、嫌な辛さではなく、ムースのまろやかな甘さに香りを添える、そんな役割。
そこに、繊細な味わい(金木犀風味)のジュレ、甘いさっぱりとしたぶどうの美味しさが加わり、予想を超えるマリアージュが生まれています。
さっぱりとした要素もありつつ、今の季節のぶどう、金木犀、そして秋を感じさせるシナモンと、秋のヴェリーヌとしてすごく良く出来ています。美味しい。
そして、サヴァランも購入してみました。
こちらもスプーンで・・
こちらのサヴァランも、ヴェリーヌ仕立てということで、シロップの量がかなり多い。
飲めるぐらいいっぱい入ってる。
このシロップは、ラム酒をベースに柑橘の香りを足してある、ということだったのですが、
確かにラム酒のいい香りが。
それ以上に、バニラの香りが強いですね。カスタードが濃厚で、主張がけっこう強い。
バニラがあって、そこに相性のいいラム酒が香って、甘いんだけどアルコールでキリッとしていて、さらに柑橘の香りが、まるでオレンジフラワーウォーターのような清冽な印象を与えて。
全体としては、バニラの香りがあったりして味はじゅうぶん濃厚なんだけど、シロップの多さもあってあっさりと食べられる。様々な香りが交錯する、手の混んだサヴァランです。
次に、アプレミディというケーキ。
断面。
このケーキは、紅茶のシフォンにアールグレイ+チョコのムース、フリュイルージュのジュレという構成。
紅茶+チョコの組み合わせは、シャンドワゾーにもユウササゲにもマテリエルにもあって、それぞれ名作なのですが、こちらのケーキも、また個性的な美味しさがありますね。
アールグレイがかなり強く香るので、チョコのまったりとした甘さに負けずに、ミルクティーのような美味しさに。
さらに、ベリーのジュレが加わって、ちょっとロシアンティーのようでもありますね。
これも秋を強くイメージさせるケーキだと思います。
そして、レトゥーサレ。
チョコがグサグサ刺さっていて、刺激的なフォルムですが・・
えいや!とフォークを刺してみると、バタークリームがとても固い。抵抗感があります。
そして、口に入れてみると、甘じょっぱい!塩気がかなり強いです。
こちらのケーキ、構成としてはミゼラブルに近いのですが、これまで自分が食べたどのミゼラブルよりも塩気が強い。
さらに、バター感がめちゃくちゃ強い。普通のミゼラブルはアーモンド生地がメインでバタークリームがアクセント、というイメージですが、こちらはバタークリームが完全に主役。
そして、ラムレーズンも加わって、食べていると、あれですよ、最近あんまり見ない?レーズンバターを連想させる。あの、筒状になっていて、輪切りにして食べるあれ。
レーズンバターって、よくバーのおつまみで出てきたですよね?ということは、このケーキも、ウイスキーなんかと合わせると美味しいかも。そんなことを思いました。個性的ですごく美味しいです。
最後に、シュークリームも。
断面はこちら。
こちらのシュークリームは、もちろん源流は人形町シュークリーにあるのでしょうが、それをアップデートした内容。
両方共食べている自分ですが、ポルトボヌールのシュークリームは、すごくバランスがとれた、食べやすいシュークリームだという印象ですね。
皮のザクッとした強い生地の食感、そして、ごまの量も、多すぎず少なすぎず、ほんのり塩気があって、ちょうどいいアクセント。中のカスタードクリームも、ぽってりとしていて、皮の強さとのバランスが取れている。
さすが人気だけのことはありますね。すごく好き。
そんなわけで、後半はポルトボヌール@パティシェリアのケーキいただきました。
ポルトボヌールのケーキ、パティシェリアですごく売れていたし、都内初進出とのことだけど、成功したと言えるのではないかと。
なにしろ美味しいですからね。正直うちからだと北浦和かなり遠目なので、こうして新宿に来てくれるのは嬉しい。
そのうちマパテとパティシェリアで争奪戦になったり・・とか考えますね。