今日2018年9月25日は、高島屋にとってはすごく大きな日。
というのも、日本橋高島屋に、今日、新館がオープンするのです。
ずっと工事してましたからねー。ようやくオープンですよ。
そして、これを期に、店名も「日本橋高島屋S.C」として、デパートからよりショッピングセンターを意識したお店づくりをする、そんな戦略なんでしょうね。
でまあ、9月25日に対する高島屋の入れ込み具合は尋常じゃなく、新館オープンと軌を一にして、様々な催しが開催されるみたいで。
そんな中でも、自分にとって刺さりまくったのがこちらの企画。
www.takashimaya.co.jp
NHK-BSで放送されている番組「極上!スイーツマジック」とタイアップして、番組に登場したパティスリーを中心に、名店が一堂に会するという、甘い物好きには夢のような企画。
中でもやはり心惹かれるのは、1日限定の特別出店のお店。
28日のユウササゲのモンブランも美味しそうだし、30日のラトリエモトゾーのパフェも捨てがたいけど、
やっぱりリョウラのできたてミルフィーユには勝てないでしょう。ということで。
気合い入れまくってやって来ましたよ日本橋高島屋。
そしたら、ちょっと早すぎたみたいで、一番乗りでした。たはは。
というのも、高島屋、新宿は10時開店だから、日本橋も同じだろうと思ったら、日本橋は10:30開店だったのでした。
ちゃんと調べないとこういうことになる。
そんなわけで、結局1時間半待ちました。
そして、知ってますか?日本橋高島屋、開店直前にデパートガールの人が玄関前に来て挨拶するんだけど、「本日の薔薇」の紹介をするんですよ?本日の薔薇は1階で買えるそうですよ。以上豆。
そんなこんなで、ようやく開店。
エスカレーターをグワーッと上がって、まずは何はともあれリョウラ!
場所もなんとか見つけて、自分2番目だったのですが、なんかオペレーションがもたもたしてる。
はれまー・・と思って見てたのですが。
なんとか最初のお客さん(イートインでミルフィーユ)にお会計して、自分の番になったのですが、
そしたら、スタッフさんが先日用賀に行ったときの自分のこと覚えてらして。
少しだけお話させていただいたのですが、なんでも、交通渋滞に出くわして、ケーキが到着したのが開店ギリギリだったらしく。
全然準備する時間がなかったんだそう。
それは大変でしたねー。と、声をかけて。
ミルフィーユはシェフが一生懸命作ってるのが実演厨房から見えていたのですが、このあと和栗のモンブランも登場予定、だけどまだ出来てない、とのこと。
うーん、和栗のモンブラン、食べたかったんだけど・・しかたない。ミルフィーユとエクレアをゲット。
次に向かったのは、今回の催事の目玉のひとつ、イタリアでお店を開いているユミコサイムラの催事限定出店。
そしたら、こっちはさらにオペレーションがぐっだぐだで、スタッフさん4人いるんだけど一向に埒が明かない。
結局、自分の前にいた3人のお客をさばくのに、小一時間かかりましたよ。
最後は実演厨房にいた才村シェフまで箱詰めに駆り出されていて、大変なことになってました。
商品のラインナップは、生ケーキがミニサイズのティラミスが2種類。あとは、タブレットチョコがかなりの種類、ジャンドゥーヤのチョコとかノッチョーラのチョコとか、ボンボンショコラとか、チョコ系が充実。あとはジャム、焼き菓子、などなどが並んでましたね。
どれも興味惹かれたんだけど、予算のことも考えて、ティラミスのみに。
とりあえず、激混みだったのは、優先的に回ったリョウラとユミコサイムラの2店。
あとは、のんびりしたものでした。初日の午前中だし。
一通り会場内回ってみましたが、魅力的なお店がいっぱい!
買いたいケーキいっぱいありすぎて、幸せすぎて悲鳴上げる状態。
すっごく悩んだのですが、今回は、シンフラとラヴィアンレーヴの2店でケーキを購入。
シンフラは先日マテリエル行った時についでに寄るか?と思ってた店だったので、願ったり叶ったり。
でも、他にもラヴィドゥースやアディクトオシュクルやレザネフォール、ル・ラピュタ、などなど、魅力的な店がいっぱいで、かなり後ろ髪ひかれつつ帰ってきました。
帰りは雨が降ってきましたが、そこまで本降りにはならなくて済んだ。早めに帰ってきて正解だったかも。
ほんとはねー、余裕があればオ・グルニエ・ドールの西原シェフが貴重なセミナー行うのとか、すっごく見たかったけど。
家に帰ってきて、そそくさとケーキ食べ始めました。
まずは、せっかく出来たてを作ってもらったのだから、大急ぎで食べなきゃ!の、リョウラの出来たてミルフィーユ、「ミルフィーユアラミニッツ」です!
このミルフィーユ、元々菅又シェフはミルフィーユ得意としているから、かなり期待して食べたのですが・・
!!!
軽い!パイが、めっちゃ軽い!天使の羽根のよう。
このパイは、あえて折りの回数を減らして、軽さを追求したのだとか。
なので、フォークがスッと刺さる。
このふわふわとしたパイの作りは、まさにアラミニッツ、出来たてならでは。
通常のリョウラに並ぶミルフィーユとは全く別物ですね。
そんな驚きのパイに合わせたディプロマットクリームは、ぽってりとしているけどそこまで固くはなくて、パイとともに、天国のような美味しさ。
いやー、いいもの食べました。
そして、リョウラではエクレアも。エクレールアンソレイエです。
これ、断面がすごくて、こんな感じなのです。
構成としては、トップがヘーゼルナッツの生クリーム、その下がヘーゼルナッツとチョコのムースが縦に並んでいて、一番下はオレンジマーマレードを入れたカスタード。
めっちゃ手のこんだエクレアなのです。
で、そんな構成のエクレア、口に入れると、プラリネの香ばしさを中心に、プラリネと親和性の高いチョコ、同じく相性のいいオレンジが的確に味を構築していて、深い味わい。秋を感じさせるエクレアですねー。シュー生地の強さも言わずもがな。
リョウラは以上。次に、シンフラのケーキを食べることに。
シンフラ、かなりたくさんのケーキを持ってきていて、どれにするか悩んだのですが、チョイスしたのが、最初にポワールアールグレイカシスというケーキ。
外見、いかにもシンフラらしい、アーティスティックなフォルムですね。
アールグレイ(+チョコ)のムースの中に大胆に入っている紫色のは、最初カシスのジュレ?と思ったのですが、これが洋梨のカットで。色からすると、赤ワイン煮?違うかもだけど。カシスは、下のスポンジに挟まれてコンフィチュールですね。
この大胆な組み合わせのケーキなのですが、食べてみると、味の衝突はあんまりない。というか、衝突と言うより、全体に大人しすぎるかなー?という思いも。パーツがあんまり味の主張をしてこなくて、全体に茫洋とした味なんですよね。
せっかく面白い組み合わせなので、バチッと味が組み合わさった時にどんなになるか、もう少し攻めてもいいのでは?という気も。
シンフラのケーキ、次は、ピスタチオグリオットです。
これも、下にサブレを敷いて、上に円筒形にムースを載せるのは、アーティスティックですよね。
断面はこんな。
こちらのケーキは、味の組み合わせとしては比較的オーソドックス。ピスタチオとチェリーなのですが、ピスタチオはそこそこ味が濃くて美味しい。チェリーは、美味しいけど、やっぱりちょっと大人しいかなー?もっと酸味がガツッと来てもいいのよ?という気持ちはややありました。美味しいケーキだけど。
シンフラのケーキ、最後は、ミルフィーユラムレーズンです。
これ、この形だとわからないけど、切ってみると、
なんか赤いソースが。
このあたり、油断ならない。
で、味の方ですが、ミルフィーユのパイ生地はみしっと目が詰まった、香ばしく焼かれた美味しい生地。
ディプロマットにラムレーズンも、ラムレーズン美味しいし、相性もいいので、すごく美味しい。
赤いソースは、あんまり効いてなくて、結局なんのソースかがわからず・・カシス?でも美味しいミルフィーユなのは間違いないです。
次に、梅島ラヴィアンレーヴのケーキを。
ラヴィアンレーヴも魅力的なケーキいっぱい持ってきていて、悩んだのですが、まずははずせない和栗のモンブラン。
この和栗のモンブランも、実演厨房で一生懸命作ってました。出来たてほやほやです。
断面はこんな。
構成としてはオーソドックス。ほっくりとした香りのいい和栗クリームに、ミルキーな無糖シャンティ、一粒栗、下はシュワッと溶ける甘いメレンゲ。
奇をてらったところはないけど、メレンゲがカルメ焼きのように軽くて甘いんだけど、出来たてだけあって水分を吸ってないので、さくっふわっの食感が素敵。すごく美味しいモンブランです。
ちなみに、今回の催事では、和栗のモンブラン、ラヴィドゥースもレザネフォールも持ってきていて、レザネフォールは今回の催事限定、黒蜜ときな粉の和栗モンブランだそうで、かなり買いたかったのですが・・
食べ比べもいいかもしれませんね。
ラヴィアンレーヴのケーキはもう一つ、すごく素敵な外見で買わずにはいられなかった「もみじ」です。
ラヴィアンレーヴといえばガーリーでキュートなフォルムのケーキが多い印象ですが、これは、和の趣。日本の秋を感じさせる、すごく素敵なフォルム。
断面はこんな感じ。
こちらのケーキは、見かけだけじゃなくて味も和を意識していて、メープルのムースの中に大胆にあんこを入れているのです。これが、水ようかんのようになっていて、かなり印象強い。そして、メープルも、味的には黒糖をイメージさせる部分あるし、それも和っぽくて、全体的には和洋折衷菓子、という印象。味の濃さもはんなりとしていて、和の美味しさにほのかにオレンジが香ったりして、深みのある味わいです。
最後に、ユミコサイムラのティラミス2種。
どちらもミニサイズ。
赤いのが「未来のティラミス」、縞々なのが「ゴンドラのティラミス」です。
未来のティラミスの断面はこんな。
こちらのドルチェは、ラズベリー、マスカルポーネのパンナコッタにコーヒーの香り、そしてチョコレートムース、下はジャリッとしたジャンドゥーヤの板。
すごく変わった味です。ティラミスか?と言われれば悩んでしまうところですが、独創的なのは間違いない。試みとして面白い。
もう一つのゴンドラのティラミスは断面こちら。
こちらは、比較的正統派の味わいのティラミス。
でも、舟形のチョコレートがカップの役割をしているので、一番下のクリームはトロトロで、ちょっとヴェリーヌっぽい味わいも。こちらは素直に美味しいですね。
・・・ということで、今日自分が買ったケーキは以上!
何度も書いてますが、ほんと買いたいケーキまだまだ山程あって。
胃とお金が今の4倍あれば・・と悔やまれるところですが。
とにかく!このイベントは、ケーキ好きには必須!とも言える夢企画。
チャンスがあればぜひ行ってみてください!幸せな空間が待ってますよ!イートインのスペースもありますし、名店のシェフ自ら作る出来たてケーキをその場で食べるなんて、めったにできないことができちゃいますよ!
2018/10/2追記
「極上!スイーツマジック」展は、昨日で終了しましたが、自分、最終日に駆け込んで再びスイーツを堪能してきました。
まずは、初日には実は気づいていなかったアディクトオシュクルのイートインスペースでデセールを。
1つ目は、パフェです!クープドレザンオサバイヨン!
たっぷりのぶどう!このぶどうがまた特別なぶどうらしく。甘くてすごく美味しい。
そして、たっぷりのサバイヨンクリーム!これがふわふわ甘々で、しーあわせー!という。
下にはいちじくやカシスのコンポートも入ってて、催事で適当に作ったというレベルではないですよ!
すごく美味しい!
そして、アディクトオシュクルのデセール、もう1つはパンベルデュ!パンベルデュオマロンです!
ブリオッシュ生地をバニラ香る卵液につけてこんがり焼き、マロンクリームと生クリーム、マロングラッセを散らしたデセール。仕上げにメープルシロップをたらりと。
ブリオッシュのパンベルデュがほかほか、ふわふわ、とろとろの心まで溶ける美味しさ。
マロンクリームは濃厚で、でももっと食べたい!と思わせる。
しっかり甘くて、すごく美味しい!
にやけちゃいますねー。
アディクトオシュクルのデセール2品楽しんでから、次に、会場入り口付近の実演厨房に。
ここでは、初日にリョウラ、それからユウササゲやラトリエモトゾーが実演をしていたのですが、最終日は、急遽シンフラがデセール作るということで。
そのデセールがこちら!「冷たいモンブランアイス、和栗のスープと共に」です!
これ、すごくない?急遽出したとは思えない完成度!
しかもこれ、たった700円!びっくりですよ。
断面図はこちら。
このモンブランデセールなのですが・・
驚くほど美味しい!
びっくり。
これは、これまで食べたシンフラのどのケーキよりも美味しい。抜群。
ラム酒の香る濃厚マロンクリーム、さっぱりバニラアイス、さくさくメレンゲ、そして薄い栗のおしるこのようなスープにカリッとしたヘーゼルナッツ。完成度めっちゃ高い。
やっぱり、中野シェフはレストランデセール出身ということで、こういうデセールで真価を発揮するのかも。
素晴らしかったです。
そして、最後に、心残りだった、ラヴィドゥースとレザネフォールでケーキをイートイン。
両方ともモンブランだ!
右がラヴィドゥースの「Sモンブラン」。
こちらのモンブランは、カシスの果実も入って、味わい的にも食感的にも、とても賑やか。
さくさくほっくりねっとりキュン!という感じ。
食べていて楽しいです。
左がレザネフォールの限定モンブラン。
このモンブランは、きな粉と黒蜜仕立てとのことなのですが、
予想以上に黒蜜が濃い!
完全に和菓子の世界。和菓子の名店がモンブランを作ったらこうなる、みたいな味。
すごく面白い。催事限定ならではの思い切った構成が素敵です。
ということで、スイーツマジック展、2回にわたって、自分なりに心残りなく楽しめたかな、と。
この催事、どこまで成功したかはわかりませんが、またこうした企画、やってほしい!
そしたらまた通いますよ!