今月は2週にわたって3連休なんですよね。
まあ、中にはお休みなんて取れてないよ!という方もいるかもしれませんが。
特にケーキ屋さんは、お休みの日は稼ぎ時で、ずっとお店をあけてたりしますからね。
ほんと、ケーキ屋さんって、大変なお仕事だと思います。
敬意。
そんな中、自分はといえば、今日も頑張って栗拾い。
今日は久しぶりにスカッと晴れましたからね。
栗拾いには絶好の天気。
張り切ってやってきましたのはこちら。
マテリエル、先日インスタ見たら、和栗のモンブランをリニューアルしたとのこと。
それは是非食べておきたい。
そして、月替りのパフェも、9月のマスカット味を食べておきたいと。
マテリエルのパフェは、毎月どれも最高なんですが、マスカットが珠玉!という人がけっこう多い。
そりゃあもう食べたいでしょう。
ということで、色々欲張って食べます。
まずは、ケーキ類のイートイン。
こんな感じでチョイス。
どれも美しいですねー。
最初に、リニューアルしたという和栗のモンブラン。
たしかに、以前のものと比べると、背が高くなってシャンとした感じ。
以前のはこんなでした。
さて、と、リニューアルした和栗のモンブラン、切ってみます。
食べてみました。
おー、和栗が、まるで焙煎してあるかのような香ばしさ。香りがすごく強い。
そして、メレンゲもしっかり焼いてあるので、とても香ばしさが強く感じられる。
中にも栗が入っているし、大きさもなかなかなので、とても栗を食べた!という満足感がありますね。
次に、ヴェールマントを。
これ、ほんと独自性の高いフォルム。造形的に素晴らしすぎる。
切ってみました。
ちょっと断面きれいじゃないけど・・
このケーキは、ミントとチョコのケーキ。いわゆるミントチョコというやつです。
でも、ミントはフレッシュなものしか使っていないというのがこだわり。
自分ミントチョコはかなり好きだし、マテリエルの場合はどんなかな?と思って食べたのですが、
おー!チョコが濃い!
チョコが、ムースとガナッシュでめっちゃ濃厚。
ミントは、最初食べた瞬間は、そんなに感じない?と思ったのですが、食べているとあとからふわっと香る。
このふんわりと香るミントが、とてもいい。ミントってハーブだよね、という、ハーバルな香り。
いわゆる歯磨き粉的な人工的なメントール感はほとんどなくて、すごくいい香り。
さすがやでー。
そして、ルビ。
これは、自分の大好きなグリオットチェリーを中心としたケーキ。
これも、フォルムが!見た瞬間にマテリエルだ!とわかる、スタイリッシュで美しい造形がここでも。
断面はこんなです。
チェリーのムース、チェリーのジュレ、チェリーのコンポートで、チェリー感が全面に感じられる、チェリーにまみれたケーキは、チェリーの甘酸っぱさと、ちょっとスパイス的な香りも。
そこに、バニラのブリュレとオレンジのコンフィが。これが、もう絶妙なアシストで、チェリーの美味しさを補強している。
うーむ、これは、フォルムも含めて名作ケーキだわ。自分がチェリー好きということを抜きにしても、素晴らしい、スペシャリテと呼べるケーキです。
さてさて、ケーキを食べ終わって、しばらく待つとおいでなさいました、マスカットのパフェ、「クープグラッセミュスカ」です。
おー!美しい!美味しそう!
わくわくしながら食べてみたのですが、これがもう!
一番上のアーモンドチュイルから、ぐるりと囲まれたマスカット、その中心にフロマージュブランのアイス、その下には青りんごのグラニテ、さらに下にはバニラアイス・・
もう、全てのパーツが最高に美味しい!
そして、上から下に向かって、味が徐々に濃くなっているんですね。
このストーリー性!
さらに、ほんのアクセントとして、ラムレーズンも入っていたり。
ほんと細かいところまで神経が行き届いている。
パティスリーの作るパフェの完成形のひとつですね。至高の美味しさ。
これは、パフェ好きの方は絶対ですよ!
そんなわけで、マテリエルで旬のぶどうと栗を楽しんだのですが、
帰り道に、ちょっと目白で途中下車。
寄ったのは・・
いやー、エーグルドゥースでも今年のトルシュオーマロンが始まったって聞いて、つい・・
エーグルドゥース、相変わらずめっちゃ混んでましたねー。
ショーケースには、夏のケーキがもうすぐ終わり、秋のケーキが出始め、という感じ。
トルシュオーマロンは飛ぶように売れていて、厨房からどんどん出てくる。
もちろん自分も買いましたよ。
エーグルドゥースのトルシュオーマロンは、持ち帰り1時間以内が鉄則。
でも、うちは目白から1時間かかんないもんねー。うふん。
今日も、電車接続そんなよくなかったけど、40分で帰宅。
速攻でケーキタイムです。
今年のエーグルドゥースのトルシュオーマロン、こんなでした。
断面はこちら。
さて、味はというと・・
あー、やっぱ美味しい。
栗はほっくほく。甘さはかなり控えめで、バニラの香りがするのは、例年と同じだけど、今年は栗の味がことのほか濃い気がする。
まあ気のせいかもですが。
生クリーム、メレンゲの安定の素晴らしさ。メレンゲも含めて甘さはやっぱり控えめで、栗の香りを生かしたモンブランですねー。
今年も食べられて嬉しかったです。
エーグルドゥースのケーキ、他にもいくつか買いました。
まずは、ピエモンテ。
これは、ヘーゼルナッツにオレンジを合わせたケーキ。
見るからにヘーゼルナッツが濃厚そうですが・・
食べてみると、やっぱりというか、ヘーゼルナッツが、抜群に香ばしい。すっごくいい香り。ナッツ感満点。
そこに、オレンジの甘さ、ピールのほろ苦さが加わり、素晴らしい一体感が。
王道の美味しさですね。味はすごく濃厚なんだけど、ムースの口溶けもいいので、食べ口はすっきり。
この濃いけど軽い、というのは、なかなかできないですよね。さすがです。
そして、ヴァレンシア。
これは、寺井シェフがロールケーキを作ったらこうなりました、という、エーグルドゥース流ロールケーキ。
これが、食べてみると、表面のアーモンドがサクサクの軽やかさ、アーモンド生地は香り高く、シロップを吸っていてしっとりとしているし、オレンジのクリームも味はしっかりだけど重くなりすぎてない。
印象としては、甘さがかなり強め。そして食感が多様。
これは、駄菓子としてのロールケーキではなく、明らかにフランス菓子としてのロールケーキとは?というのを意識して作り上げたもの。よくある、有名パティシエが余技で作りましたというロールケーキとは全く別物。凄みを感じさせる、圧巻のロールケーキでした。
エーグルドゥース、最後は、新作のエラブル。
かなり面白い形ですよね。
断面はこんな。
このケーキは、メープルのムースにヘーゼルナッツのクリームという構成。
解説プレートには書いてなかったんだけど、中央には、多分洋梨のジュレかな?が挟まってますね。
食べてみると、これもやっぱりヘーゼルナッツが強烈。香ばしさが半端ない。
全面的にヘーゼルナッツが支配する中で、メープルと洋梨の味がアクセント的に効いている、そんな構成。
非常に秋らしい味わいですね。素晴らしい。
・・・ということで、今日は大山と目白で栗拾い。
どちらも、栗の季節になったら絶対に行っておきたい店ですからね。
今の所、栗拾いは順調ですが、まだまだ食べていきますよー。