エーグルドゥースは、年初の早い段階で行こうとずっと思っていたのですが、なんだかんだで今日になってしまいました。
自分はかなりコメント欄に影響されやすいのですが、今回のエーグルドゥース訪問では、主にケークを中心に買おうと思っていて。
生ケーキは控えめに。
そう決めて目白に降り立ちました。
目白からいつものようにてくてく歩いてお店の前に来ると、
なんか、ブラインドおろされていて。
!もしや、休業!?
まじか!
・・と焦ったのですが、営業してました。
まぎらわしい!
エーグルドゥースの店内、もう何度も来ているのですが、何度来てもテンション上がる。
今回はケーク中心に、と思ったのですが、美味しそうな生ケーキがズラッと並ぶのを見て、やっぱりちょっとは買いたいよね・・・と思って、注文してみたら結局いつもと変わらない数買ってしまいました。
そしてケークも買って、でもでも・・・ガレット・デ・ロワが・・・
ガレット・デ・ロワ、今年はノーマルのと、りんごのと、栗のと、塩バターキャラメルのと。
し、塩バターキャラメルのガレット・デ・ロワ!?
これがまた、めちゃくちゃ美味しそうで・・・
そして、今回は、ガレット・デ・ロワ、カット売りはなかったんですよね。
ホール売りで、ガレット・デ・ロワ、買うか、買わざるか・・・
はい、買ってしまいました。
もう、こうなりゃヤケだ!
そんなわけで、お支払。
レシートが大変なことに。
買い過ぎにもほどがあるだろ。
でも、いいんだ。
後悔なんて、あるわけない。
エーグルドゥースの2017年初春のケーキ、まずはプチガトーから。
アールグレイフランボワーズです。
このケーキ、上にも中にもフレッシュなラズベリーがたっぷり。
さらにジュレでも展開しているので、ラズベリー感が半端ない。
さわやかな甘酸っぱさが口の中に横溢する。
そこに、アールグレイ風味のチョコムースの、濃すぎないけれど絶妙なまったり感が合わさって、ラズベリーとのコントラストが素晴らしい。
すごく美味しい!
さわやかでさっぱりした味なんだけど、しっかり食べごたえがあるし、満足感もちゃんとある。
すごく好きなケーキです。
ムランググルマンディーズ。
なんて美しいの!
断面。
これ、ベースはムラングシャンティなんだけど、ムラングシャンティであってムラングシャンティでない、オリジルナルのケーキになっている。
焼きメレンゲのサクッと軽い食感も驚きだけど、そのメレンゲのやさしい甘さに対して、プラリネの香ばしさが圧倒的!香ばしさが襲い掛かってくるかのよう。
そして、飴がけのローストアーモンドがさらに香ばしさを高めていて、深い美味しさを。
まさに、圧倒的という言葉しか出てこないです。
完全にムラングシャンティを超えてる。
次に、ショコラバナーヌを。
これ、エーグルドゥースにしては珍しい、ロールケーキのタイプ。
そして、エーグルドゥースにしては珍しい、ベタな組み合わせ。
なので、どうなのかなー?美味しいのかなー?と半信半疑で食べたのですが、
やっぱりエーグルドゥースはエーグルドゥースだった。
めちゃめちゃ美味しい!
そして、めちゃめちゃエレガント。
ロールケーキのスポンジ生地も、チョコレートも、バナナも、味を声高に主張することなく、繊細さすら感じさせる、最高に洗練された味わいになっている。
こんなロールケーキ、食べたことない。
中にカリカリとした味のアクセントが入ってるんだけど、これはなんだろ?飴がけナッツを砕いたもののように感じられるんだけど、正体はわからず。でもこのアクセントがただでさえ美味しいロールケーキに、最後の魔法をかけている。
いやー、すごいですね。
キャラメルショコラ。
断面。
このケーキはチョコとキャラメルとコーヒーの組み合わせ。
主役はチョコレート。そしてキャラメルとコーヒーが脇役、という配置。
でも、脇役、いい演技してますね。
主役のチョコレートをしっかりと引き立て、全体が一体となった美味しさに。
味の濃度も、濃すぎず薄すぎず、ここ!というようにビシっと決まっている。
美味しいです。
そして、サヴァランオーヴァンルージュ。
スプーンですくってみます。
赤ワインのサヴァランというと、パリセヴェイユが展開していますが、エーグルドゥースのは初めて食べるはず。
ですが、このサヴァラン、サヴァランなんだけど、サヴァランをはるかに超越した、これもオリジナルのヴェリーヌと言っていいと思う。
それだけオリジナルの部分の完成度が高い。
ふらふわのメレンゲ、たっぷりのフルーツ、そしてサヴァラン生地に染み込んだ赤ワインのかぐわしいこと!
陶然となってしまう。
全体の甘さ、甘酸っぱさのバランスも完璧で、まさに「エーグルドゥース=酸味と甘み」という店名にふさわしい、珠玉の美味しさ。
いやー、拙い言葉ではこの美味しさは語りきれないです。
ここまでが生ケーキ。
次に、ケークいきます。
ケークは2本買いました。
美味しそうでしょ!
1本目は「冬のケークオーフリュイ」。
切ってみます。
このケーク、すっごく重い!生地が。
ずっしり。
そこに、たっぷりのセミドライフルーツが、上にも中にもぎっしりと。
スーパーヘビー級のケークにノックアウトされます。
これは、紅茶と一緒に食べるよりも、苦いコーヒーか、ワインと一緒に食べるのがふさわしいかも。
そして、ノワゼットグリエ。
これ、見かけすごいでしょ!
上にみっしり並んだヘーゼルナッツの量と、その焼き色にビビるけど、味はどんななんだろ。
切ってみます。
これ、すごい!
上のヘーゼルナッツのカリカリの香ばしさが半端ない。
下の部分は、オーソドックスなフルーツパウンドなのですが、このヘーゼルナッツの香ばしさが加わることで、ミラクルな化学変化をみせている。奇跡的な美味しさ。
こんなケーキ食べたことない。
形容しがたいほどの衝撃的な美味しさ。
ケークの超絶な美味しさにヤラれてしまいましたが、最後にガレット・デ・ロワを。
箱にはこんな紙が。
箱を開けて、出してみます。
これがエーグルドゥースのガレット・デ・ロワ(キャラメルブールサレ)です!
これ、すごいでしょ?
こんなの見たら、購入不可避ですよ。
完全にガレット・デ・ロワを超えている。
切ってみます。
パリパリの飴を割って切る、もうそれだけで美味しいのが保証されています。
食べてみたのですが、これ、たしかにガレット・デ・ロワの基本は間違いなく踏襲している。
バターの香りが素晴らしいパイ生地はほんのり塩っぱく、さっくりと層ができていて、軽くて香ばしい。
そして、中にもアーモンドクリームが入っていて、ガレット・デ・ロワの味になっている。
だけど、それを凌駕する塩バターキャラメルの美味しさが!
表面のキャラメリゼももちろんほろ苦甘くて美味しいですし、中のフィリングがアーモンドクリームとキャラメルの二層構造になっているんですね。
これはもう、やめられない止まらない。
今回のエーグルドゥースのケーキ、めちゃくちゃいっぱい買いましたが、まさに後悔なんてあるわけない、という至福の美味しさでした。
ムラングシャンティもサヴァランもガレット・デ・ロワも、基本は間違いなくそれぞれの伝統菓子なのですが、それに加わったオリジナル要素が極めて高いレベルで、伝統菓子をネクストレベルに引き上げているんですよね。
感動しました。
ちなみに、ガレット・デ・ロワのフェーヴ、今回もまだ出てきてません。
どうも引きが弱くて・・・