いきなり余談なのですが、今年の「すや」の栗きんとん、新宿高島屋であっさり売ってました。
すやの栗きんとん、入荷がまちまちだったり、売り切れてたりで、なかなかタイミングが合わないことが多いのですが、買える時はあっさり買えるのですねー。
やっぱり美味しい!
自分、栗きんとんそんなにあちこち情熱的に食べ歩いているわけではないので、比較は安易にできませんが、すやのは普通の和菓子屋さんの栗きんとんとは全然別物。圧倒的な栗の美味しさ。ほこほこで、栗の香りが素晴らしくて、そして、わずかに足してある砂糖が、茹で栗そのまま食べるよりも更に美味しさを増している。
これはぜひ一度試していただきたく。
タイミングが合えば高島屋の諸国銘菓コーナーで買えます。
さてさて、そんな感じで栗づいている自分ですが、栗については、ずっと前から懸案事項があって、それは、だいぶ前にブログのコメントだったかで、「ル・ププランのモンブランすごく美味しいから!」というのを読んで、それ以来メモ帳に書き留めていたのですね。
でも、ル・ププラン、ちょっと、というか、かなり遠いじゃないですか。
なので、なかなか行く機会がなかったのですが、今回意を決して行ってみることに。
聖蹟桜ヶ丘、初めて降り立ちました。
聖蹟桜ヶ丘、あちこちに面白い彫刻や建物があって、非常に興味深い。
そんな風景を楽しみながら歩くこと6~7分、ル・ププランに到着しました。
ル・ププラン、ショーケース見た瞬間、これは絶対美味しい!と確信しました。
とても美味しそうなケーキが並んでる。
モンブランは注文を受けてから作るタイプ。
持ち帰り制限1時間なので、イートインで食べることに。
イートインは、店の外のテラスにテーブルが2つあるので、そこでいただくことに。
モンブラン以外にも美味しそうなケーキがいっぱいあるので、最終的にはこんなことに。
飲み物はコーヒーかアールグレイ、どちらも250円という良心的価格。
ル・ププランのケーキ、まずは作りたての「秋のモンブラン」から。
かなり大きいです!
この大きく盛られたマロンクリームは、イートインならでは。
切ってみました。
メレンゲはかなり大きくて、しゅわっと溶ける。
マロンクリームは、上からかけてあるのと、中にもあるし、いちばん下にもあって、3段重ねなんですね。
景気良くクリームたっぷり。
その和栗のマロンクリーム、和栗にしてはかなり濃厚。風味は良くて、栗のナッティな香りが素晴らしい。
甘さも和栗モンブランにしては強めで、大きさもあって、食べごたえがすごい。
これは大満足モンブランですねー。
次に、これは一目惚れの季節のタルト「洋梨のタルト」です。
これもサービス良すぎだろ!
この、載せられるだけ載せた洋梨が、完熟でねっとりとしたとろける食感とむせるような甘さが、もうもうたまらない。
でも、このタルトは生地もすごく美味しくて、しっかり焼かれたパイ生地の中には、クレームダマンドにヘーゼルナッツかな?他のナッツも練り込まれてあって、香ばしさが素晴らしい。だから、山盛り洋梨のジューシーな甘さをしっかり受け止めているんですね。うーむ、このタルトはただごとではないですよ。
次に、サヴァランをいってみます。
切ってみました。
このサヴァランは、生地はしっとり軽めのタイプで、シロップは適度に吸う。シロップはブランデーかな?かなりガッツリ効いていて、このあたりすごく好き。甘さはかなり控えめで、お酒の渋みもあって、アタック強め、大人の味。生クリームが山盛りで、そのあたりの強さを中和していて、バランスも取れてる。
そして、ミルフィーユ。
このミルフィーユ、パイはアンヴェルセ?ややふくらみ気味で厚みがある。香ばしく焼けていて、表面はカリッとキャラメリゼしてある。
でも、それ以上にムースリーヌが美味しい!ぽてっとした濃厚なムースリーヌは、卵の味がしっかり感じられて、風味豊か。香ばしいパイ生地に濃厚クリームで、王道のベストマッチミルフィーユになってる。すごく美味しいです。
ル・ププラン、最後に「アンブル」を。
このケーキは、見ての通りくるみがムースの中に大量に入ってる。
このくるみ、一部は飴がけになっていて、カリカリと楽しい食感。
くるみ独特の渋みもあって、チョコムースとキャラメルかな?ムースと合わさって秋を感じさせる、コクのある味わい。
でも、基本はムースなので、そこまでは重くなくて、甘さや渋みを感じながらも、あっさり食べられるバランスの良さがあります。
ということで、ル・ププランのケーキ、いっぱい食べました。ケーキの構成は一部推測がありますので、違ったらごめんなさい。
いやー、どれも素晴らしかった!
モンブランは確かに美味しかった。でも、自分としては洋梨のタルトに優勝旗をあげたい。
この果物への目利き、丁寧な仕事、生地の美味しさ。
身も心もとろける。最高。
聖蹟桜ヶ丘、遠いけど、また来ないとなー。
聖蹟桜ヶ丘を後にして、京王線特急で一駅。
高幡不動にも来るでしょう。
高幡不動、いつもお正月に来ていて、高幡不動尊への参拝客がすごいので、不動尊自体には行ったことがなくて。
今回はお参りしてこようかと。
ということで、まずは高幡不動尊へ。
高幡不動尊、そんなに大きなお寺ではないのですが、奥の方に不動明王像と宝物殿があって、300円払って一通り見てきました。
書画彫刻などいろいろあって、なかなか楽しめました。
不動明王像は、顔怖かったです。素晴らしい彫刻でした。
帰りにおみくじも引いてきましたよー。
もちろん、高幡不動に来て不動尊だけ見て帰るわけがないですよね。
はい、当然来ました。
フジウは伊勢丹マ・パティスリーにはいっつもおんなじケーキしか持ってこないし、立川店もケーキ種類少なめなのですが、本店はさすがに種類豊富。
いつもはお正月に来るのでケーキの種類がちょっと偏ってたりするのですが、今回は食べてないケーキもいっぱい並んでましたねー。
そんなわけで、ル・ププランでもケーキいっぱい食べたし、数絞ろうと思ったけど、結局かなり買っちゃいました。
パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウのケーキ、まずはピレネーです。
なんだこれ?
確かに山を感じさせる風貌です。
切ってみます・・・
このケーキは、下はりんごのタルト。その上にこんもりとイタリアンメレンゲを盛って、上からシナモンシュガーをかけたもの。
これ、かなりボリュームあるように見えますが、メレンゲは雲のように軽く、口の中ではかなく溶ける。ということもあって、食べてみるとりんごの味と、シナモンの香りがふわっと残る形なんですね。全然重くない。
これは美味しいですねー。見かけに反してすごく優しく軽いケーキです。
次に、フジウでもサヴァランを買ってみました。
このサヴァラン、すごく小さい!
しかも、上には生クリームじゃなくてシブーストクリームが載ってる。
これは珍しい。というか、古典はこういうものだったのか?
切ってみました。
このサヴァラン、生地は見ての通り、かなり空洞が大きい。食感はややしぼしぼしたもの。
シロップはラム酒の効き具合、甘さとも適量で、ガッツリくる、というほどではない。
けど、上のシブーストクリームがかなり甘めなので、全体としてはちょっと甘いサヴァランになってます。
なので、この大きさも納得なのです。
そして、モンブラン。
フジウはモンブラン2種類販売していて、どちらも食べたことあるのですが、今回は和栗ベースの「焙煎栗のmont blanc」を買ってみました。
切ってみます。
そうなんです、焙煎栗のモンブランは、下がロールケーキなんですね。
これはこれであり、というか、ちょっと懐かしい味わいですね。
マロンクリームはもちろん美味しくて、和栗だけど洋栗に近い濃厚さがあります。
美味しい。
で、モンブランは1種類だけ買いましたが、一方でこんなのも買ったのです。
マロンキルシュ。
このケーキは、栗にキルシュを合わせるという、かなり珍しい組み合わせ。
どんなかなーと思って食べてみたのですが・・
栗のクリームは、バター多めなのかな、冷蔵庫から出した状態ではちょっと固め。
自分は固めが好きなので、出したてがいい感じですね。
キルシュはそこまで強くはなくて、甘さもじんわり、香りもじんわり。
この「じんわりー」と美味しさをかみしめるのが、フジウのケーキの特徴ですよね。
栗の味は濃いのですが、全体としては優しさを感じるケーキでした。
最後に、ポロネーズ。
このポロネーズ、めっちゃデカイ!
オーボンヴュータンのポロネーズとくらべて、二回りはでかい。
コレは一体・・・
切ってみました。
このポロネーズ、すごいです!
下の生地はサヴァランと違ってしっとりとした生地なんですが、ラム酒のシロップがこれでもか!とびちゃびちゃに滲みこませてあって。
更にカスタードクリームとラムレーズンの甘さが。
そして、上に山盛りのメレンゲも、ここまで量が多いと、さすがにかなり甘くて。
もう、大きさも含めてフルボリューム。強すぎる味わい。
クラクラします。
すっごく美味しくて、クラシカルで最高なんだけど、これは1個食べたらお腹いっぱい。
色々ケーキ食べた最後に食べたから、もうグロッキーです。
いやー、フジウのケーキ、今回はクラシカルなケーキも含めて、食べたかったケーキいっぱい食べられて幸せ。
フジウのケーキは、基本的に優しさのケーキだと思っていて、見かけも味の構成も地味なんだけど、じんわり美味しい、というのが持ち味だと思うのですが、今回はかなり強さも感じましたね。
最後に、これはついで買いのパン・オ・レザン。
この素敵な焼き色を見たら買わずにはいられなくて。
これは明日の朝ごはんにします。楽しみだー