大変です!
可愛くて美味しいケーキを作っていると評判の「ラヴィアンレーヴ」さんが、いま新宿高島屋のパティシェリアに期間限定でケーキ販売しているって!
そりゃ行かなきゃ!
というか、本店行きたい!
・・・と、謎の欲望に導かれて、東京北部ケーキツアーを思いついたのが昨日のこと。
今日、早速行ってきましたよ。
ラヴィアンレーヴがあるのは、梅島という駅。
この梅島、日比谷線から直通で東武線に乗れば到達できるらしい。
ちょっと遠いけど、頑張るよ!
そんなわけで、家から約1時間、梅島に到着しました!
さてさて、ラヴィアンレーヴ行くよー!
イートインも出来るらしいから、可愛いケーキを愛でながらケーキ食べるぞー!
今日は小雨がしのつく冷たい日。
でも、負けずにやって来ましたラヴィアンレーヴ!
・・・?あれ?
あああああああああああああ!!!!
そんなんありかよー!!!
可愛いケーキたちが・・・紅茶とケーキが・・・
もうだめ、死んだ。
雨に濡れそぼちながら、しばし呆然。
それから、気力を振り絞って、向かった先が金町。
金町、北千住経由でそれほど遠くないし、最初から行く予定にしてたのです。
約30分、金町到着。
金町といえば、当然ラ・ローズ・ジャポネということになります。
でも、もしここが休業だったら立ち直れないぞ・・・
はてさて!?
ばんじゃーい!やってた!
勇んで店内へ。
ラ・ローズ・ジャポネ、お店は小さいけどケーキの種類多いのな!
選ぶのにすごく苦労した。
結局悩みに悩んで5個。
さて、ここからどうしよう。
頭ぐるぐる回して、得た回答が
「そうだ!アンプリル行こう!」
ということで、金町から綾瀬経由で北綾瀬に。
アンプリルは2回目なので、初めて行った時に比べると思ったより遠くなかった。
ここでもケーキ5つ購入。
えっちらおっちら持って帰ってきました。
結局朝9時に家出て、帰ってきたのは13時過ぎ。
ちょっとした小旅行でしたよ。
まずは、アンプリルのケーキから。
プラリネというケーキ。
背が高いスタイリッシュなケーキです!
上にザクザク刺さっている飴がけアーモンドは当然香ばしく、中のプラリネバタークリームもこってりと香ばしく、中にダックワーズのようなメレンゲのねちっとした食感もあって、食べるとナッティな味と様々な食感が楽しめる、技工を凝らしたケーキになっています。
モガドーというケーキ。
このケーキは、下の部分がチョコスポンジで、その上がチョコムース、トップがラズベリーのジャムになっています。
このケーキも、下のスポンジのもふもふっとした食感と、上のなめらかなチョコムース、粒々の残ったラズベリーと、多彩な食感がひとつのケーキの中に結実している。味は親しみやすいのですが、随所に技が光ります。
プランスというケーキ。
独特の光沢がありますね。
断面。
このケーキは、ミルクチョコとビターチョコの二層のチョコムースがかなり甘さもあって濃厚なのです。その濃いチョコレートをオレンジピールのあま苦さですっきりと食べさせてくれる。更にチョコクランチのアクセントも効いている。これも、普通に食べても美味しいし、味を確かめながら食べると、そのさりげない手間に驚く、そんなケーキです。
さて、そしてアンプリルといえば、の、ピュイダムール。
アンプリルといえばピュイダムールと綾瀬モンブランが名物。前回訪れた時に両方買ったのですが、今回はどうしようかな~と思って悩んだ末に、ピュイダムールだけを購入。
パリンと飴を割ってみますよー
うむ。うまし。
個人的なことを言えば、もう少し小さめでもう少しカスタードがぽてっとしてるのが好みなんだけど、このピュイダムールの、パイのサクサク感やガッツリ焦がしたキャラメリゼには毎回やられます。
そしてアンプリル最後はシュークリーム。「にっこりシュー」です。
包装紙が可愛い!
シュークリーム自体はこんな感じ。
切ってみます。
シュー皮はふかっとした、くちどけの良い軽い生地。それにピュイダムールとは配合を変えてあるのかな?バニラと生クリームの風味が美味しいカスタードがたっぷりと。
これは、老若男女誰が食べても美味しいと感じるシュークリームですね。思わずにっこりしてしまう、その名前に似つかわしいシュークリームだと思います。
まずはアンプリルのケーキ、食べてみました。
アンプリルのケーキは、どれも食感が面白いですね。様々に工夫してある。
難しく考えずに美味しく食べられる、親しみやすい味になっているんだけど、技工や工夫や手間暇がたっぷりかけられていることがわかる、高いクオリティのケーキ、という印象です。
次に、ラ・ローズ・ジャポネのケーキを。
まずは、レベッカというケーキから。
いちごを使ったケーキは何種類か出ていたのですが、いちばん面白そうなこのケーキをセレクト。
このケーキ、バジル風味のいちごムースと、クリームチーズのムースという組み合わせ。
バジルかぁ・・・バジルは失敗しやすい食材なんだけどなー
と思って食べてみたのですが、これがすごく美味しい!
バジルで美味しいと思ったの初めてかも。
正直、バジルの風味はふわっと香る程度。これが成功のもと。
それに、チーズの風味が強めに香る。
なので、ちょっとカプレーゼ風なんですね。これはなかなかいけますね。
バランスがすごくいい。美味しいです。
マカロンフリュイルージュを。
断面。
このケーキ、マカロン部分がガリッとしていて、すごく固いんですね。
おそらく水分を吸わないように、ということなのでしょうが、ちょっと固すぎるかなー??
あと、上と中に入っているチョコクリームがかなり主張していて、全体としてはマカロンのケーキというよりショコラフランボワーズというような味の構成になっている。
美味しいけど、自分のイメージとはちょっと違ったかも。
さてさて、そしてラ・ローズ・ジャポネのスペシャリテ、ピクシー。
これ食べたかったんですよねー。以前から。ようやく出会えました。
断面。
このピクシー、やっぱりスペシャリテだけあって、素晴らしく美味しいですね!
これは本当にすごく美味しい。
このケーキは、ピスタチオの様々な表情を余すところ無く捉えたケーキになっているんですね。
ムースのコクのあるピスタチオ、生のピスタチオの豆っぽさ、そしてクランチのピスタチオでは苦味すら感じさせる。そこにいちごの絶妙なコンビネーション。これはピスタチオ好きにはたまらないケーキ。かなりマニアックなピスタチオづくしだけど、全体としてもすごく美味しいのがすごい。
サヴァランオランジュ。
ヴェリーヌ仕立てのサヴァランです。
スプーンですくってみました・・・
このサヴァランは、ヴェリーヌだけにシロップたっぷり、オレンジリキュールもたっぷり。そこに生のオレンジも入っていて、さわやか。そこに、ここでもチョコクリームが大きな役割を持っていて、ここではショコラオランジュというような味になっている。チョコクリームのビターな苦味に、アルコールの渋みが加わって、大人っぽさを演出。サヴァランなんだけど、濃厚なチョコデザートという趣。
最後になりました。セレスト。
このケーキは、食感の多彩さが素晴らしいですね。
上の薄い板チョコのパリッとした食感、中のクリームのふわっとした食感、プラリネクリームとチョコガナッシュのねっとりとした食感、下のフィヤンティーヌのカリカリした食感。
食感にバラエティーを持たせて、王道のチョコとヘーゼルナッツの味に個性を加えている。
美味しいです。
そんなわけで、今回は期せずして千代田線ケーキツアーになりました。
アンプリルとラ・ローズ・ジャポネ、どちらも庶民的な街にあって、気取らないケーキをつくっていらっしゃいましたが、そこの中にパティシエの魂と技をしっかり注入してあって、感銘を受けました。
で、ラヴィアンレーヴですが、29日まで新宿高島屋で食べられるのですが、行くことができるのかどうか・・・