ツイッターでこういうツイートをしたんですね。
フランスの菓子職人ではない日本人のパティシエは、みんな「フランス菓子とは?」と自問していると思うし、それに自分なりの答えを、ケーキの形として表出している、はず。徹底的に古典にこだわるのも、今のフランスの流行を追うのも、自分流にアレンジするのも、それぞれフランス菓子への矜持のはず。
— nyao (@nyaofunhouse) 2015, 12月 13
そしたら、こんなレスをくれた方がいらっしゃって。
@nyaofunhouse初めまして。 凄い良い言葉過ぎて、胸が熱くなりました!ありがとうございます!
— ポルトボヌール (@LavieTresor) 2015, 12月 18
嬉しいですねー。
そして、ポルトボヌールさん、まだ行ったことはないけど美味しいという噂は聞いていて。
じゃあ、ちょっくら行ってみますかね。北浦和へ。
そして、浦和といえば忘れちゃいけないアングランパ。
アングランパの名声はとみに高まっているみたいで、久しぶりだとどんな美味しいケーキが待っているのか、楽しみで。
まずはアングランパから。
さいたま新都心駅、久々に降り立ちました。
駅から歩くこと5分、アングランパのお店が見えてきました!
噂通り大人気ですね!ケーキや焼き菓子が次々売れていきます。
自分はというと、久しぶりなのでテンション上がってしまって、ケーキと焼き菓子、合計6個も購入。
ちょっと買いすぎたかなー・・・
そして、さいたま新都心駅からなんとか北浦和へ。
北浦和から商店街を抜けて、7~8分程度、ポルトボヌールが見えてきましたよ!
ポルトボヌールもケーキ美味しそうなのがいっぱい!
そして、何気なくショーケースに置かれたシュークリーム、実はすごく美味しいらしいとのこと。
それも含めてやっぱりケーキ6個買ってしまいました。
どうするのこれ?買い過ぎにもほどがあるでしょうが。
家に帰ってきて、まずはポルトボヌールのケーキからいきますよ!
まず最初に、タルトタタンからいきました。
このタルトタタン、ちょっと独特で。
こんな形になっている。
というのも、これ、汁気がすごいのね。
りんごの果汁がびっしゃりなのです。
切ってみました。
タルトタタン、汁気すごいのに下のタルト台がそんなにびしゃってないのがマジック。なんでだろ。
りんごの焼き加減は浅め。酸味は強めで甘酸っぱさが前面に感じられる。シナモンのアクセントがいい感じ。フレッシュ!ですね。
次に、フォレノワールをいきます。
このフォレノワール、上のデコレーションはモダンだけど、構成としてはオーソドックスなフォレノワール。
濃い目のチョコクリーム、シロップをいっぱいに吸ってびしゃっとしたチョコスポンジ、たっぷり入った酸味強めのチェリー、そしてバニラクリーム。
チェリーの存在感がしっかりあるのが、自分の好み。美味しいです。
そして、ユニークなスタイルのケーキ、デセールヴァンショーを。
すごく美味しそうな形です・・・
断面。
これは、とっても美味しいパンデピスなんですね!スパイスがしっかり効いていて、生地はしっとりしてて、すごく美味しい!
そして、下にも少しかかっていますが、スポイトの中には赤ワインが。
この赤ワイン、上から注入します・・・。
そうすると、より一層華やかな味わいに。
フィグとオレンジの果実味も豊かで、冬に食べると温かい気持ちになるケーキです。
ジャドールフランボワというケーキ。
これ、写真暗くなっちゃったけど、チョコのクリームとスポンジがレイヤーになったケーキです。
上にはラズベリーのジャムがたっぷり。
チョコとラズベリー、もう鉄壁の組み合わせですが、このケーキもとても美味しい。チョコの味はしっかり感じられるものの、それほど食べにくさはなくて、誰が食べても美味しいと感じられるケーキになっています。
モンブラン。
このモンブラン、見かけからするとどうなのかな?という危惧もあったのですが・・・
断面。
うん、大丈夫でした。
マロンクリーム、生クリーム、焼きメレンゲの王道の組み合わせ。
マロンクリームは洋栗ベースの濃厚なタイプ。
焼きメレンゲはガリガリっとかなり固めに焼かれています。
王道だけど、独自性もあって、ボリュームもかなりあるので、食べごたえがあるモンブランになっています。
そして、最後に噂のシュークリームを。
かなりゴツゴツした表面ですが・・・
切ってみます。
このシュークリーム、ゴマの香りがぶわっと来ますね。
これは、人形町シュークリーのシュークリームを髣髴とさせる。
なんでも、ポルトボヌールのパティシエさんはシュークリー出身なのだとか。
なるほど、それなら納得。
でも、個人的には、こちらのポルトボヌールのシュー皮のほうが、さっくりと軽くて、主張が強過ぎない分、カスタードとのバランスが良いように感じました。こっちのほうが好み。
・・・ということで、ポルトボヌールのケーキ、どれも美味しかったですね。
どのケーキからも、ケーキ作りに対する真摯な姿勢が見て取れて、とても嬉しかったです。
そして、休憩の後、アングランパのケーキいきますよ!
まずは、フレジェから。
アングランパのフレジェは、いちごたっぷり、ムースリーヌしっかり、ピスタチオがっつり。
これは濃いですねー。
決してショートケーキの代用品ではない、フレジェならではの美味しさが詰まっている。
強い印象を受けるフレジェです。
そして、これ、可愛い!と思って買った、プティブッシュフランボワーズです。
ミニサイズのブッシュドノエルはチョコ、ラズベリー、マロンの3タイプがあったのですが、自分はラズベリーをセレクト。
この細工のこまかさ、見て下さいよ!
あまりにも細かいので、スケール感を見失いがちですが、とても小さなケーキです。
断面はこんな。
このミニサイズのブッシュドノエル、味はミニサイズじゃない本格派。
バタークリームのまったりとしたコクと、ラズベリーの甘酸っぱっさがとってもステキ!
オーボンヴュータン直系らしい、直球のブッシュドノエルですね。
美味しいです。もうクリスマスが来たかのような嬉しさ。
ババも買いました。
断面。
こちらのババは、生地がしっかりしていて、あまりシロップを吸わない生地になっている。
なので、びしゃっとした感じではない。
でも、シロップはお酒がしっかり効いていて、量は少ないけど存在感はしっかり。
中にいっぱい入ったラムレーズンが美味しい。
ペリゴールというケーキ。
このケーキは、すごいですね!
キャラメリゼしたくるみとヘーゼルナッツ、プラリネクリームと、どこをとっても木の実の香ばしさが充満!とことんナッツを味わえる、豪快なケーキになっています。
でも、間に挟まれたダクワーズのねちっとした食感がアクセントになっていて、美味しく食べ進めることが出来る。
ショコラルーです。
ショコラルーは、チョコ好き限定の濃厚チョコケーキとのことですが。
断面。
確かに、チョコいっぱいの濃厚な味わい。
ですが、ちょっと花のような華やかな香りを感じました。
これは、チョコ本来の香りなのか、何かを加えているのかは不明。
中に挟まれたバニラクリームが、単調にならないように効果的に配されている。
さすが美味しいですねー。たまりません。
そして、最後に焼き菓子、ガトーバスクを。
アングランパのガトーバスクは、バスク地方の伝統的なレシピに基づいているとのことで、中もカスタードではなくチェリーのジャムです。
上に描かれている紋章も、バスクの伝統らしいです。
このガトーバスク、生地がガリガリっと香ばしい。
口の中切るんじゃないか?と思うほど固い生地です。
その中に、甘酸っぱいチェリーのジャム。すごく美味しい。
こうした伝統菓子を美味しく作るのは、並大抵のことではないと思うのですが、さすがですねー。
ということで、埼玉の名店ポルトボヌールとアングランパのケーキ、買いすぎて食べ過ぎましたが満足しました。
やっぱりどちらも美味しかったですね!
埼玉県民は恵まれていますよ!