オーボンヴュータンが移転してオープンしたことは当然知っていましたが、なかなか行けずにここまで来てしまった。
だけどもうそろそろ行かないことにはどうにもならん。
・・・ということで、今朝はちょっとダルかったのですが、頑張って行ってきました尾山台。
尾山台、大船に住んでた頃に比べればはるかに行きやすくなったけど、やっぱりちょっと面倒なんですよねー。あの大井町線というのがやっかいで。
どう転んでも乗り換えしないといけないのが面倒で。
でもまあ、久々に降り立ちましたよ尾山台。
そうしたら、尾山台にも公認のゆるキャラがデビューしたということで。
オッポン、だそうです。
まあ、頑張れ。
新しいオーボンヴュータンは、旧店舗からそんなに離れてなくて、旧店舗から数分で到着。環八沿いです。
威風堂々としたその風格たるや!
旧店舗ではちょっとしたイートインスペースだったのが、新店舗では立派なカフェに。お食事もできますよ。カフェスペース、ウェイティングがかかってた。
あとは大きく変わったのは、アントルメグラッセがかなりいっぱい並んでて。
どれも美しくて美味しそうだったなー。
ただ、アントルメグラッセ、どれも800〜1000円します。大きさは普通のケーキの1.5〜2倍ぐらいの大きさ。オーボンヴュータンの生ケーキは小さめなので、余計に大きく感じる。ヴァシュランとか食べたかったなー。
一応聞いてみました。アントルメグラッセの持ち歩き時間は?と尋ねると、45分ぐらい、とのこと。45分・・・電車の接続が完璧で45分ギリギリぐらい。ちょっと持ち帰りには厳しいかなー。店内で食べるにはちょっと混みすぎてるし。
うーん、何とかして次回は食べてみたい!
生ケーキについては、定番のケーキと、新作と思しきケーキがそれぞれズラリと並んでいました。
今回は、ついに、ようやく、本当にようやく、ミルフィーユがあった!
これまで何度フラレたことか。ついに購入することが出来ました。
それ以外のケーキは、新作をわりと多めに購入しました。
以前のケーキの記事にも書いたように、オーボンヴュータン、古典的なケーキについては完璧なまでの美味しさなのですが、新作ケーキはちょっと弱い部分がある、と思っていて、それが今回はどう出るか。楽しみで。
尾山台から家までは、時間測ったらやっぱり小一時間。これだとアントルメグラッセは厳しいなー。やっぱり店で食べるしかないか。
オーボンヴュータンのケーキ、ケーキ箱も素敵です!
今はこういう包装してくれるところ、本当に少なくなりましたからねー。
ビニールの袋に白い箱をポンと入れておしまい、という店がほとんど。
でも、やっぱりケーキはこういう包装されているとアガりますよねー!
ではでは、オーボンヴュータンのケーキ、まずは新作ケーキから。
こちら、ラ・プロヴァンスというケーキ。
このケーキ、上にチョコのカップがついていて、その中にレモンの果汁が入ってる。
スポイトにシロップやお酒を入れるのはよくあるけど、このカップに入れるというのは初めて見た。
面白い!
最初は汁かけないで食べてみたんだけど・・・
酸っぱい!
すごく酸っぱい!
断面図・・・は撮り忘れ。失礼。
これ、断面図なくて申し訳ないんだけど、構成としてはアーモンド入りのヌガー、レモンとライムのジュレ、下にリ・オ・レという構成。
すごく変わってるの。
なんだけど、ちょっとそれぞれのパーツがバラバラな気がするなあ。
レモンとライムの酸っぱさを中和する要素があまりない。
リ・オ・レはお米の粒粒がかなり残っていて、食感があまりよろしくない。
アーモンドのヌガーはそれほど主張してこないし、なんかこう、バランスを逸した感がある。レモン果汁かけたらめちゃめちゃ酸っぱくて。
うーん・・・
次も、ちょっと見かけは似てます。「リル・ド・タイチ」というケーキ。
こちらは断面図あります。
こちらはパッションフルーツのジュレにバニラのババロアという構成。カップの中はパッションの果汁。
こちらもパッションフルーツの酸味が強烈!でも、こちらはババロアがその酸味をうまくくるんでくれていて、酸味だけじゃない、ふんわりとした甘さがしっかり寄り添っていて美味しい。
ラ・プロヴァンスと見かけは似てるけど、こっちのほうがシンプルでわかりやすくて、自分は好み。
そして、「マヤ」というケーキ。
なんか神秘的なフォルムですが・・・
断面図。
これ、店の商品説明では、唐辛子入りムースショコラにバニラとテキーラのクリーム、チョコがけポップコーン、という、わけのわからない構成となっていて、なんだそりゃ買う!と思って買ったのですが・・・
正直唐辛子やテキーラはわからなかった!すみません!
というか、ポップコーンの存在感がありすぎなんですよ。
固くて歯にくっつくし、かなり塩気もあるし、とうもろこしの香りが全体を包み込んでいて。
あとはポップコーンにかかったチョコとムースのチョコの味が主張してくるぐらい。
思ったほど奇天烈な味ではなかったけど、ぶっちゃけポップコーンはケーキと相性良くない!ということを思い知りました。
・・・ということで、オーボンヴュータンの新作ケーキは、やっぱりちょっと微妙な部分あるよねーというのが今回の感想。そんなに奇抜だったり複雑だったりする必要ないと思うのです。シンプルでいいのに、難しく考え過ぎなんじゃないかなー。
そして、ここからはスペシャリテのケーキ行きます。
まずはゼフィールから。
断面。
チョコとチーズのケーキ。
かなりどっしりとしている。重いです。
そして、ラム酒が効いてる。
大人の味わい。塩気も強い。
なので、これは紅茶よりもワインに合うかもしれない。
飛び上がるほど美味しいというわけではないけど、オーボンらしいケーキ。重厚で濃厚。
これもスペシャリテですね、スノブ。
ピスタチオと赤いベリーのケーキ。
断面。
これは美味しい!
ピスタチオの味わいは、豆のえぐみはないけれど十分濃厚。ピスタチオの美味しさが十分に引き出されていて、フリュイルージュ(ベリー)との相性は最高!ベリーの酸味もちょうど心地よく感じられる酸っぱさで、すごく美味しいです!
さすがですねー。
最後に、ようやくご対面のミルフィーユ・オー・フレーズ。
ああもう美しいよおお・・・
横からも撮っちゃうぞ!
とうとう食べることのできたオーボンヴュータンのミルフィーユは、
!パイ生地が!
すごい!
焦げ臭いよ!この焦げ感!これこそ河田シェフの真骨頂!
ここまで火入れるかぁあああ・・・
さすが。
それに、濃厚カスタード、さらにフォンダンの甘さ。いちごの酸っぱさ。
これこそ待ち望んだオーボンヴュータンのミルフィーユ、期待以上のものでした。
やっぱり素晴らしい。
そんなわけで、新生オーボンヴュータン、新作ケーキと古典ケーキを食べました。
結論としては、やっぱりどうしても古典ケーキの方に軍配があがってしまうかなー。
個人的には、新作であってもオーボンヴュータンらしい、骨太でシンプルなケーキを出せば、新たなスペシャリテが生まれるのではないか、と思うのですが・・・
あとは、アントルメグラッセ、食べたい!すごく食べたい!
次回はランチの時間を少しはずして、カフェでアントルメグラッセいただこうかなー。絶対ヴァシュラン美味しいと思うんだよね。尾山台がもうちょっと近ければなー・・・