最初の出会いは、第1回モーニング国際新人漫画賞大賞受賞作「影の祭」をチェックするためにモーニングツーを購入したことから。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/10/30
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「影の祭」も良かったけれど、それ以上に印象に残ったのが「ファンタジウム」という作品で、とても気になってた。
そのあと、単行本の一部を立読みして、これは!と思って単行本購入。
- 作者: 杉本亜未
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/06/22
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- 作者: 杉本亜未
- 出版社/メーカー: 講談社
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天才マジシャンの少年と、マネージャーを買って出た会社員の物語なのですが、主人公の長見良くんが可愛くて可愛くて可愛くて・・・。
彼は天才的なマジックのスキルを持っている一方、読み書きがほとんどできないという障害を持っていて、社会の中で疎外された存在だったのです。せっかくのマジックの才能も、いかさま博打に使うくらいで。
それが、会社員の北條(良くんにマジックを教えた老マジシャンの孫)と出会ったことで、本物のマジシャンとして歩き始めるようになるのです。中学生としての社会生活も再開して、挫折もいっぱいするけれど、彼の厭世的な瞳が徐々に生き生きとしてくるさまが丁寧に描かれている。単純なサクセスストーリーではないのです。
一方で、彼のマネージャーで保護者で相棒の北條も、最初はいらっとくる程洞察力に欠けていた人間だったのですが、良くんと出会ったことで、人間的に大きく成長する。
その過程もよく描けていると思います。
そして、
物語の要となるマジックの描写が、とても素晴らしい。
トランプマジックのシーン。
また、かつての天才少年マジシャンが「スピリチュアル・リーダー」として登場するのシーンは、かつての赤尾武俊くんを思い起こさせたり。
まだ単行本2巻までしか出てないけれど、続刊がすごい楽しみです。