7月23日、昨日、ファンタジウムの最新9巻が発売されました。
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収録されているのは「メカニック」の2話〜10話。300ページ近い大部の一冊になっています。
内容については、以前Dモーニングに連載していた時の感想が記事になっているので、それを読み返していただければいいかと思うのですが、こうして1冊の本になって、まとまって読み返してみると、本当に胸を締め付けられるような気持ちになります。
良くんに襲いかかる絶望の闇。これ以上ないというどん底まで突き落とされる。
大胆で豪胆な魔法使いも、さすがに心が折れそうになる。
でも、そんな闇の中からでもマジックは希望の光を灯してくれる。
マジックは、良くんにとっての光でもあり、それを観る人にとっても眩しい光なんですね。
その光に導かれるように、良くんと北條さんは新たなステージへ旅立つのです。
そこから先は、そこから先は・・・
一応この9巻が「ファンタジウム」の最終巻ということになっています。
でも、自分は夢想するのです。
いつか、何かの形で、ラスベガスで活躍する良くんの姿を見ることができるのではないかと。
闇の中に灯った一筋の光、それが次第に大きな光になり、ついには月よりも太陽よりもまぶしい強い光になる、その過程を見ることができるのではないかと。
その希望をまだ自分は諦めていません。
この考えは、欲深に過ぎますかね?
すぐれた物語は、ひとつの人生に匹敵すると思うのです。
ファンタジウムという作品の中で、長見良という少年マジシャンは、確かにそこに息づいていました。
彼は、彼をとりまく過酷な運命を、自分の力とマジックの力で、明るい方向に切り開いていった。
そして、彼を襲った最低最悪の出来事さえも、自分を高めるための糧として、さらなる高みへ登る決心をすることになった。
でも、それで彼の人生は終わりではない。
むしろ、ここからがスタート。ここからがほんとうの意味で彼の真価が試されるわけで。
そこに待ち構えるたくさんの絶望と、たくさんの希望を、彼は体験することになるわけで。
その波瀾万丈の人生の一部、ほんの少しでも、垣間見ることが叶うならば。
長見良という希望の光に導かれた者のひとりとして、そんなことを考えずにはいられないのです。
作者の杉本亜未先生には、お疲れ様でした!という言葉とともに、良くんのこれからの人生についてのこうした希望を持っていることを伝えたいです。
The Show Must Go On.
まずは、長見良の新たな門出に乾杯!
そして、良くんと北條さんの新たな挑戦が大きな光を生み出すことを祈って!
このダイアリーは、これからも長見良を応援し続けます!