「メガマック」にくらべておそらくそんなに関心を持たれてないだろう朝マックの新メニュー「マックグリドル」。
http://www.mcdonalds.co.jp/mcgriddles/index.html
本家のほうの商品紹介はこちら。
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メイプルシロップ入りのふんわりホットケーキにはさまれているのが
上から目玉焼き、ソーセージ、チーズ。
包みを開けると、ホットケーキの甘い香りが漂います。
さっそくガブっと。
・・・。
これはまた。
甘からず、かといって辛からず、
・・・うまからず。
・・というフレーズが、これを食べた人の大半の脳裏に浮かんだはず。
やさしい甘さのホットケーキも美味しいし、
そんなに塩っぱくないソーセージも、決してまずくない。
ただ、どっちも主張しない味なために、全体としてピントがぼやけた味になってる気がする。
甘塩っぱいという味は、嫌いな人も多いけど自分はわりと好きなんです。
ただ、思うのですが、「甘塩っぱい」が美味しく成立するには、
- 全体のトーンが甘い中にワンポイントとして少量の強い塩気がある
か
- 全体のトーンが塩っぱい中にワンポイントとして少量の強い甘みがある
のパターンではなかろうかと思うのです。
前者の「甘さの中の塩気」は、例えばスイカにかける塩とか、少し前に流行った塩バターキャラメルとか、ジャムサンドクラッカーとか、みたらし団子の甘辛いたれとか。お汁粉の箸休めもそうですよね。どれも少量の塩気が甘みをひきたたせ、甘みにこくと深みをあたえています。
後者の「塩っぱさの中の甘み」は、例えばレーズンバター。生ハムメロン。酢豚のパイナップル。
「酢豚パイナップル」大嫌いという人が多いのは知ってますが、自分は「あり」だと思っているので。
どれも、単体では単調な味なのを、強い甘さによってメリハリをつけている。
マックグリドルは、どっちのパターンにもはまらない。
全体のトーンが甘いほうにあるのか塩っぱいほうにあるのかがわからないから、食べていてもどかしく感じてしまう。
味のほとんどついてない目玉焼きがさらに輪郭をぼやかしてしまう。
なので、今回は食べなかった「ベーコン+目玉焼き+チーズ」のほうが美味しいような気がする。日本人にはクドイ可能性もあるけど。
あともうひとつ、アメリカ人の「甘塩っぱい」の感覚の実例として。
一昨年NYに行ったときに、ハーレムの近くにある"AMY RUTH'S"というレストランに入ったのですが、
そこの名物は「ワッフル+フライドチキン」なのです。
これに、上からメイプルシロップをたっぷりかけて食べる。
ワッフルはシロップたっぷりで甘いし、チキンはしっかり塩っぱいし。
美味しかったけど、日本人の自分にはちょっとヘヴィーでした。