米連邦捜査局（FBI）は16日までに、「世界の盗難芸術品10選」を公表した。ノルウェーの画家エドバルト・ムンクの代表作「叫び」などが含まれ、時価総額は6億ドル（約720億円）を上回るという。FBIは、盗難リストをホームページに掲載し、情報提供を呼び掛けている
この記事ではその10選全部のリストがなかったので、探してみたらFBIのサイト内に盗難芸術品のページがちゃんとあるんですね。
FBI — Art Theft
リストもそこに載ってました。
FBI Top Ten Art Crimes
- Iraqi Looted and Stolen Artifacts：2003年、イラクの博物館や遺跡からの大量盗難
- Isabella Stewart Gardner Museum Theft：1990年、ボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館からのフェルメール「合奏」やレンブラントの複数作品など360億円相当
- Sweden's National Museum Theft：2000年、スウェーデン国立美術館からのルノアール・レンブラントなど43億円相当。2005年までに全て回収。
- Theft of Munch's The Scream：2004年、ムンク美術館から「叫び」「マドンナ」の2点
- Theft of the Cellini Salt Cellar：2003年、ウィーン美術史美術館からベンベヌート・チェリーニの有名な塩入れ「サリエラ」66億円相当が盗難
- Theft of Caravaggio's Nativity with San Lorenzo and San Francesco：1969年、イタリア・パレルモのサン・ロレンツォ教会からカラヴァッジオ「パレルモの生誕」24億円相当が盗難
- Theft of the Davidoff-Morini Stradivarius：1995年、ヴァイオリニストの自宅からストラディヴァリウス3.6億円相当が盗難
- The Van Gogh Museum Robbery：2002年、オランダ・アムステルダムのゴッホ美術館から2枚の油絵、36億円相当が盗難
- Theft of Cezanne's View of Auvers-sur-Oise：1999年、オックスフォードのアシュモリアン美術館からセザンヌの「オーヴェール=シュル=オワーズの眺望」が盗難。3.6億円相当。
- Theft of Da Vinci's Madonna of the Yarnwinder：2003年、スコットランドのドラムランリグ城からレオナルド・ダ・ヴィンチの「糸車の聖母」が盗難。78億円相当。
金額は1ドル120円換算です。いやはや。
こうやってみると、上の2つの事件が、ダントツに被害が大きいですね。
フェルメールは、美術に興味がある人ならだれでも一枚は持ちたいと夢見るでしょうけど、盗品とわかっていて所有するというのは・・・。
あと、「糸車の聖母」って初めてちゃんと見たのですが、どう見てもレオナルドらしからぬ下手な絵で、これって贋物じゃないの？・・と思ったら、同じように考えている方がいらっしゃいました。
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ラファエロは気まぐれ屋というか作品によってかなり出来不出来の差が大きいんだけど、レオナルドはここまで下手な絵は描かないと思うのですが。どうなんでしょ。
