やなぎみわの「My Grandmothers」シリーズを観て、自分の彼女が言うには
(この連作は、モデルの女の子たちに老齢期の自分の姿をインタビューし、
彼女たちに特殊メークを施す事で実際にその老婆になってもらう、というものですが)
写真に写っている(特殊メークによる)老婆の首の皺や手の皺まで
しっかり描かれているのが素晴らしい、普通若い女の子を年寄りに
見せる時は、老け顔メークはしても首筋や手の甲がつるつるで
観ていて白けるけれど、やなぎみわはそのあたり良く分かってる、と。
これは男には絶対ない考えで、軽い衝撃だったのですが、
女性という以前に生物として本質的に「死すべきもの」「醜く老いるもの」への
思いに向き合わないで、「少女」をこねくりまわしても
あまり意味が無いのではないかと思いましたね。
ヨヨチュー作品にしてもそう。幻想と戯れるのはカッコワルイ。
てなことを考えさせられました。
まあこういう考えは言い尽くされているんでしょうけれど、頭で理解するのと
経験するのはまた違う。ジェンダー本100冊読む暇あったらヨヨチューですよ。