スイーツ好き必見!のNHK-BSの番組「極上!スイーツマジック」。
まあうちはBS見られないので見てないのですが、すごく面白いらしいですね。
毎週毎週名パティスリーのシェフが出演して、テーマに沿ったケーキを制作する。
今週はラ・ノブティックの日高シェフとル・ネグレスコの清家シェフが出演、テーマは不思議の国のアリス。
www4.nhk.or.jp
まあ前述の通り自分は見てないのですが、インスタのル・ネグレスコのアカウントが、番組で披露したデセールのうち、ヴェリーヌを実際にお店で販売するとのことで、見かけも構成も面白そうだし、どちらにしろル・ネグレスコは行くつもりだったので、これは行くべし!ということで行ってきました。
それにしても田園都市線、名パティスリーだらけですごいですねー。
外観は、シェフの出身、レザネフォールをちょっと思わせる。
店内は恵比寿のレザネフォールほどは広くないけど、ショーケースにはバラエティ豊かなケーキがずらりと並んでいて。
もちろん、番組に登場したヴェリーヌもありましたよ。
その他も、クラシカルなケーキからフルーツ系のケーキ、シュークリーム、親しみやすいケーキまで、バラエティに富んでる。
これは選ぶのが難しい・・悩みながら結局ケーキ6個、そしてショーケースの上に置いてあったカヌレを購入。
帰りの電車は各停が一番先に到着、とのことだったので、各停でえっちらおっちら帰ってきました。
暑かったけど、シャンドワゾーの保冷バッグにケーキ入れてたので安心。
家に帰って、クスミティーを淹れてからケーキ食べますよー。
ル・ネグレスコのケーキ、まずは、番組に登場したヴェリーヌ、その名も「ローズマリーアリス」!
これ、面白いですよね。
こんな泡泡なケーキ、なかなかない。
それに、色使いもちょっとサイケで、不思議の国、を感じさせますねー。
スプーンですくってみました。
泡はかなり粘度の高い、水飴的な感じの泡なのですが、スプーンですくおうとするとかなり潰れてしまいました。
この泡、ローズマリー風味なのですが、単体で食べるとそんなにローズマリー感じない。
でも、他のパーツ、いちごのコンポートとパンナコッタと一緒に食べると、ローズマリーちゃんと香るのですね。
いちごとパンナコッタは、間違いのない、甘々な組み合わせ。とろんとしたパンナコッタがすごく美味しい。
そこに、ローズマリーのピリリとした辛味が加わって、全体すっきり。
これは、見かけはかなり異質ですが、味は王道に近い。すごくしっかりと美味しいです。
これは多分期間限定だと思うので、ぜひEAT ME!ですよ!
最初のヴェリーヌで、ただならない実力を感じましたが、次は、季節のタルト、タルトスリーズをいきます。
飾り付けも美しいですねー。
断面はこちら。
こちらのタルト、タルト生地は薄くてカリッとした食感。
そこにタルト生地と一体化したクレームダマンドの香ばしさが。
さらに、カスタードの甘さ、その上にカシスのクリームの酸味。
半割のチェリーもたっぷりで甘酸っぱい。
タルト生地のしっかりした焼きと、甘酸っぱいクリーム、チェリーの対比がいい感じです。
すごく美味しいタルト。
次は、バナーヌという新作。
ちょっとベイクドアラスカっぽいですね。
断面はこちら。
表面は薄いメレンゲ、その下のクリームは、バナナ主体で、あとなんか入ってるかも。少しアクセント的なものを感じました。そして半割のバナナ、厚めのタルト生地、という構成。
これも一種のタルトですが、先程のチェリーのタルトとはタルトの構成が全然違っていて、こちらはかなりダマンドが厚めの構成。ややもっさりしていて、食べでがあります。
バナナは完熟で、さらにソテーした時のものかな?キャラメルソース的なものもまぶされていて、味にかなりの工夫が見られます。
バナナクリームは比較的あっさりで、甘さも控えめ。バナナの果肉を生かした作りです。
バナナって、意外と難しいフルーツなのですが、ここまで個性的に仕上げるのはすごいですね。美味しいです。
そして、ネグレスコクラシックというケーキ。名前からしてスペシャリテっぽいですね。ネグレスコの名前を冠したケーキは、他にもネグレスコカフェというのがありました。
美しいフォルム。これ、上から見ると、
ちょっと枯山水っぽいんですよね。すごくきれい。
食べてみました。
このケーキは、全体はチョコのムースやガナッシュなのですが、一番下にロイヤルティーヌという生地を敷いてあるのだそう。ロイヤルティーヌ、調べたらクッキーを砕いた生地らしいのですが、ザクザクとしていて、フィヤンティーヌとダクワーズを合わせたような食感。独特で面白い。
味的にはチョコ中心でかなり重めなのですが、この下の生地のザクザクがアクセントになって、飽きずに食べられる。すごくいいです。
そしてそして、こちらがサンマルク!
実は、ケーキを選ぶ際に、最後まで迷ったのが、このサンマルクにするか、いちじくのフランという、これまたすごく美味しそうなケーキにするか、迷いに迷ったのですが、こちらのサンマルクがあまりにも美味しそうだったのでこちらをチョイスした次第。
この表面の色艶!美しい。
で、食べてみたのですが、これ、すっごい!強烈なサンマルク!
表面のキャラメリゼ、完全に焦げてて、ジャリジャリしてます。焦げくささもすごいし苦味もすごい。でも、すっごく美味しい!
さらに言えば、一番下にも同じ生地を敷いていて、同じくガッチリとキャラメリゼしてあるのです。なので、キャラメリゼの2乗!甘苦さがたまりません!
そして、バニラのムースは見ての通りバニラビーンズがたっぷり、チョコのムースも含めて、両方ともふわっふわの柔らかさで、表面のがっしりした生地との対比が素晴らしい。
サンマルク、これまでそこそこ食べてきましたが、ここまで「強い」のは初めてかも。
びっくりしました。
で、自分は知らなかったのですが、「しろ」さん情報で、スイーツマジックの番組内にもサンマルク出てきて、もうもうと煙が立ち込める中でキャラメリゼしているらしく、シェフのこだわりのケーキなのだそう。わかる!たしかにこのサンマルクはシェフの思いが伝わってきました。これは、これを食べるだけにお店行く価値ありますよ!
ル・ネグレスコのケーキ、最後はフォレノワール。
こちらのフォレノワールは、基本に忠実。
たっぷりのチョココポー、チョコとバニラのムースもちょうどよく、キルシュにしっかり漬けたチェリーの甘酸っぱさも、的確。間違いのない美味しさです。コポーがぽろぽろこぼれるので食べにくいですが、すごく美味しいです。
・・・ということで、ル・ネグレスコのケーキ、限定ヴェリーヌからサンマルクまで、どのケーキも食べやすさの中にシェフの心がこもっている、と感じました。思いの強さがそのままケーキに写り込んでいる、というか。
柔か剛かでいえば、間違いなく剛の者。
さすが、新鋭パティスリーでありながら、スイーツマジックに出演するだけのことはある。
宮崎台、ちょっと遠いですが、是非一度訪れて、サンマルク食べてみてください。ローズマリーアリスも、販売しているうちに食べるのをおすすめです。
最後に、カヌレを。
黒くて美味しそう!
半分に割ると。
表面はしっかり焦げててカリッと、中はもっちりというより、かなり柔らかめ、ふわっとした食感。
ラム酒も香り、すごく美味しいカヌレです。