9月も相変わらずすごいラインナップの新宿伊勢丹マ・パティスリー。
8月末からは、中央林間メゾンジブレーが出店。
メゾンジブレー、まだ開店して2ヶ月ぐらいしか経ってないはず。
はず、というか、自分オープニングレセプションに行きましたし。
www.nyao.club
それがもうマパテに来るとは。
これは最速記録なんじゃないかな。
しかし、メゾンジブレー、マパテに「パティスリー」として出店することになるとは。
江森シェフについては、グラッシェル時代はお店の性格上グラシエとして知られていましたが、
自分はグラッシェル時代から、1階に並ぶケーキにパティシエとしての並々ならぬ才覚を感じていて、
グラッシェルを「パティスリー」として何度も通っていました。
だから、今回のマパテ出店は、パティシエとしての才能が伊勢丹に認められたんだな、と解釈しています。
ある意味当然。
そして、江森シェフ、グラッシェルを卒業してから、お店を構えるまで、ずっと全国の農家をめぐって、美味しいフルーツとの出会いを繰り返していて。
そのため、グラッシェル時代と比べても特にフルーツ系のケーキの美味しさがぐぐっと進歩している、
レセプションでいろんなケーキやアイスを食べて、そう感じていました。
そんな江森シェフのフルーツ使い、マパテでどのように開花しているか、楽しみでした。
本当はもっと早く来たかったマパテ、ショーケースを見ると、やはりフルーツタルト、2種類のぶどうのタルトが目を引きます。
それ以外には、自分がレセプションで食べた美味しいケーキや、まだ食べてないケーキがあったので、食べてなかったケーキも購入。
こんな感じでした。
メゾンジブレーのケーキ、
とにもかくにも、ぶどうのタルトですよ!
まず最初に、タルトシャインマスカットから。
どう食べたらいいのかわからないほどに大量に載った、高級フルーツ・シャインマスカット。
さぞかし美味しいんんだろうなーと思って食べてみましたが、これが高い期待値を軽々と超える超美味!
こんな美味しいマスカット、食べたことあるかなー?とてつもなく美味しいです。
でも!昨日も書いたように、フルーツタルトの真髄は生地にあり。
このタルトも、大量のマスカットに対して、固めのムースリーヌ、そして肉厚のタルト生地。
これが、すごく美味しい。
マスカットのジューシーさに負けていない、堅牢な作りのタルト、これがあるから、フルーツをそのまま食べる以上の感動がある。
最高に美味しいフルーツと最高に美味しいタルト生地、フルーツタルトの理想形ですね。
次もぶどうのタルト、「クインニーナのタルト」です。
こちらも、基本構造は同じ。
山盛りのぶどうでも、下に固いムースリーヌがあるので、型崩れしないんですね。
こちらのクインニーナも、すっごく美味しいぶどう!
シャインマスカットが、マスカテル香の繊細な味だとすると、クインニーナはもうちょっと所謂ぶどうっぽい、濃さと甘さがあります。
これも美味しい、最高。
そして、ここからは、普通のケーキをいきます。
まずはジブリー。
このケーキは、レアとベイクド、2層のケーキ。
上のレアチーズのムースは、チーズらしさを感じさせながら、ほとんど液体と思えるほど、保型ギリギリの柔らかさ。
ベイクドの部分は更にチーズがしっかりですが、そこまで重くない。
なので、全体としても、チーズケーキの美味しさはありつつも、かなり軽めの作りになっています。
この軽さはすごいですね。
そして、グラムー。これはレセプションにあったかもな?でも食べるのは初めて。
チョコ飾りが可愛いですね。
断面。
このケーキ、ほぼ無糖の生クリームが鬼盛りなのですが、それもそのはず、フォンダンショコラが強力に濃厚!
食感は、ねちっとした、というより、がっしりと焼かれた、というイメージ。
かなり固いです。
そして、カカオの香りがすごくいいですねー。
チョコレートそのものよりもチョコを感じさせる、ハードなフォンダンに、生クリームがさっぱりと箸休め的な役割を担っていて、チョコケーキのお手本のような美味しさ。
最後に、フォレノワールを。
なんと!このフォレノワール、器に入ったヴェリーヌ形式!
スプーンですくってみます。
このフォレノワール、チョコのムースが、トロトロなのですね。
ヴェリーヌならではの特徴を生かしている。
中間にチェリーのコンポート入りのジュレが入っていて、これがかなり甘酸っぱくて美味。
でも、お酒は不使用かな?チョコの部分もあえて軽くしてあるので、
これは戦略的にどっしりしたフォレノワールとは一線を画す作りになっている。
重量級のフォレノワール好きとしてはやや物足りない部分もあるけど、アイデアはすごくいいと思います。
バリエーションとしてあり!でしょう。
ということで、メゾンジブレー@マパテのケーキ、一通り食べてみました。
どのケーキも美味!でしたが、やっぱりぶどうのタルトが圧巻でしたねー。
自分、「ケーキツアー入門」のフルーツタルトの項目でも、単にフルーツが美味しいだけのタルトはNGと書きましたが、まさにその通り、美味しいフルーツがあって、それを更に美味しくする工夫があって、はじめて本当に美味しいフルーツタルトになるんですよね。
それを再認識させるタルトでした。
ちなみに、マパテのスタッフの方が耳打ちしてくれたことには、今回のぶどうタルト以外にも、パイナップルのタルトと太陽のソルダムのタルトがあって、もしかしたら並ぶかもしれないので、また来てくださいねー。
とのこと。
さらに、ツイッターでは白桃のタルトも午後便で来た!との情報もいただきました。
うわー!なんだそりゃ。
これは、もう一回行っとかないとダメなアレですか?
行かれるかわからないけど、ソルダムと白桃は食べたいなー・・・