新宿伊勢丹マ・パティスリー、今週はハイアットリージェンシーとジル・マルシャルのコラボケーキが販売とのこと。
ジル・マルシャルさん、日本でもスイーツ好きには知られた大物パティシエさんですよね。
先日はアルノー・ラエールの日本店に行ったし、ここのところフランス本場のパティシエづいている感じですね。
はてさて、ジル・マルシャルさんの指揮するケーキ、どんな味なんでしょう・・・
マパテのショーケースを見ると、かなり多くのケーキが並んでいました。
その中で、「JM」マークがついているのはジル・マルシャルコラボケーキ、それ以外のハイアットリージェンシー独自のケーキも並んでいました。
それらの中から、コラボケーキを中心に購入。
こんな感じでした。
それでは、ハイアットリージェンシー×ジル・マルシャルコラボケーキ、いただきますよー!
まずは「ネージュアモンマルトル」から。
「ネージュ=白」という名前の通り、真っ白です!
断面。
このケーキは、ホワイトチョコのムースにベリーのムースを重ねたもの。
厚めかつ固めのホワイトチョコのムースは、まったりとした甘さとバニラの香りで、かなり濃厚。
それに対してベリーのムースは、ムースという形状もあって酸味はやや弱め。
なので、相当に重い作りになっています。
美味しいけど、もうちょっとメリハリがあったら良かったかも。
次に、タルトブルダルーを。
アーティスティックなフォルムです!
断面。
このケーキは、洋梨のタルトにピスタチオのバタークリーム。
この美しく盛られたピスタチオのクリームが、豆っぽさもすごいし、バターがかなり固めで、超濃厚。
洋梨はそれに対してさっぱりとした味わいになっているけど、ピスタチオが主張が強いのと、タルト生地も塩気があるガツンとしたもので、これも全体としてすごく重い。
それぞれのパーツはすごく良くできているので、とても美味しいのですが、1個食べるとお腹いっぱいになる、重量級の味わいです。
そんなわけでちょっとお腹がもたれてきましたが、次のケーキいきます。
オペラです。
このオペラ、めっちゃ細長い!
お皿からはみ出してます。
そして、表面はグラサージュじゃなくてココアがかけられてます。
さて、この特徴的なオペラ、どんなだろう・・
と思って食べてみましたが、味はすごく正統派。
スポンジはコーヒーのシロップでしっぽりと濡れそぼり、バタークリームはしっかりと固い。
ごくオーソドックスなオペラです。
美味しい。
この細長さの必然性はよくわからなかったけど。
そして、シャルロットマロンを。
これはヴェリーヌ仕立てになってるんですね。
ならば、と、スプーンですくってみます。
おー。
美味しい。
このヴェリーヌは、上のトッピングを見てもわかるように、基本は栗、そしてオレンジ。あと上にはピーカンナッツが載ってるけど、中にもナッツが。
この組み合わせはなかなか独創的だと思うのですが、味はまとまりがいいですね。
マロンはラム酒の香りも少しする、濃厚なもの。
それに対して、オレンジピールのほろ苦さが加わり、さらにナッツの食感と香ばしさが追加されて、全部がブレンドされることで個性が際立つ味わいに。
味は濃厚ですが、これは栗がふんわりとした軽いムースなのと、生クリームが多めなので、そこまで重くはないです。
ヴェリーヌはもう一つ、サヴァイヨンショコラです。
これもスプーンですくってみます。
このヴェリーヌ、食べる前はちょっと重そうかなー?と思ったのですが、食べてみると全然そんなことはなく。
これも、メインとなるチョコのムースは濃厚なのですが口当たりが軽く、生クリームも多いので、くどさは感じない。
食感的にもチョコの焼き菓子が載っているので、ふんわりムースとの対比があって、メリハリが効いている。
ほんのりトンカ豆の香りも。
美味しいです。
今回のジル・マルシャルコラボケーキはここまで。
印象としては、個性的だけどとがりすぎず、濃厚だけど重くなりすぎず、食べごたえのあるケーキが多かったように思います。
そして最後に、これはジル・マルシャルコラボではないのですが、大好きなフォレノワールがあったので。
このフォレノワール、めっちゃ美味しい!
キルシュ漬けのチェリーがこれでもかと入っているし、チョコの濃厚さとチェリーの酸味の対比もいい。
オーソドックスだけどすごく完成度の高いフォレノワールです。
もしかしたら今回食べた中でも一番好きかも。
ということで、今回のケーキ、フランスのエスプリ?を感じたかどうかは心もとないですが、
先日のラエールさんのような凄みは弱かったかな。
でも、個性は十分に感じられたので、フォルムに惹かれたらぜひチャレンジを。