ケーキの聖地と言われる自由が丘。
個人的には白金台~白金高輪のほうが聖地かな?とも思うけど、やっぱりスイーツの街として広く知られているのは間違いない。
でも、ここのところご無沙汰でした。
ということで、久しぶりに聖地巡礼してみることに。
自由が丘、新宿三丁目から直通でぱあっと着きました。
自分にとって自由が丘といえば、やっぱりパリセヴェイユ、そしてエムコイデ、それからオリジンーヌカカオ。これがトップ3かなと。
その中から、今日はパリセヴェとエムコイデに行くことに。
エムコイデは本当に久しぶりだから、楽しみ楽しみ。
まずはパリセヴェから。
パリセヴェでは、もう長いこと買ってなかったスペシャリテと、柴田書店「カフェ・スイーツ」にも掲載されていた新作をいろいろ取り混ぜて。
パリセヴェ、ヴィエノワズリーや焼き菓子も美味しいけど、今回は泣く泣くスルー。
そして、エムコイデへ。
まだ11時50分ぐらいだったので、開店前。
10分ほど待って開店。
エムコイデといえばムース系が有名だけど、それ以外のケーキも美味しそうなのがあったので、いろいろ4個買いました。
紅茶を淹れて、まずはエムコイデのケーキから。
ガトーフランボワーズ。
エムコイデのケーキは、どれも小さいんですよね。とても華奢な印象。
それで、このガトーフランボワーズ、ムース系ではないのですが・・
これが、美味しい!
ラズベリーのキュッと引き締まった酸味を、まろやかにまとめあげるバタークリームのまったりした甘さが心地よいです。自分の大好きなバタークリームですが、丁寧に作ってあるから重さはほとんど感じられない。とても美味しいバタクリケーキです。
次に、ムースピスターシュ。
これはエムコイデお得意のムース系ケーキですが、いかに。
断面。
このケーキは、ピスタチオがかなり強いですね!豆っぽさが全開。
かなり強烈に豆です。
それに対して、中のラズベリー?のムースとジャムですが、これがあんまり効いてない。もうちょっと酸味が強いともっとバランスがいい感じになったのでは?という気も。
ピスタチオの味はとても良かったので、そこだけちょっと気になったかも。
次に、エムコイデで名物の「本日のケーキ」。本日はパッションフルーツキャラメルだそう。
このケーキも美味しいですね!
このケーキは、構成自体はガトーフランボワーズとほぼ同じ。
甘酸っぱいパッションフルーツを、キャラメルのバタークリームのマイルドな甘さが包み込む、絶妙なマッチング。そこにナッツのアクセントもついて、バタクリの美味しい部分をたっぷりと、重さはパッションフルーツで中和して、とてもいいバランスのケーキです。
あれ?エムコイデ、ムース系よりもバタークリームのガトーの方が美味しくないか?
なんか自分的にはそんな気がしました。
最後、ムースバナーヌ。
断面。
このケーキは、バナナの熟れた部分とやや青い部分が両方表現されていて、そこにチョコレートのムースが加わって、シンプルなチョコバナナ味。チョコは濃厚さもあるけど、バナナのさっぱりとした甘さが加わって、全体としてはあっさり目のチョコバナナ。
もう一声欲しい!という気もするけれど、美味しいチョコバナナケーキです。
そんなわけで、エムコイデのケーキ、4つ食べました。
どれも美味しかったけど、エムコイデはムース系だけじゃない!というのがよくわかりました。
そして、しばしの休憩の後、今度はパリセヴェのケーキ、いきますよー
まずは、ペッシュヴェルヴェンヌから。
なんだこれ!なんだこれ!謎の半円形。
切ってみました。
このケーキ、食べてびっくり!
もう、ケーキから桃の美味しさが溢れ出てる!
上掛けの、擦りおろした桃、中の桃のムース、そして桃の角切り。
桃以上に桃だわ。
そして、そこにほのかに香るレモンバーベナの爽やかな香り。
いやー、この圧倒的な力技、パリセヴェらしいですなー。
こうこなくっちゃ!
次に、タルトタンタシオンフレーズ。
断面。
このケーキは、じっくり煮詰めたいちごの凝縮した味と、濃厚なチョコレートの組み合わせ。
かなり味が濃いんだけど、上に載った生クリームと、全体の薄さのおかげで、そう胃もたれせずに美味しく食べられる。
でもこれも、やっぱり強いわー。強度のある味のケーキです。
そして、名作ケーキ、ガトーバニーユ。
ガトーバニーユ、何年ぶりだろ。
久しぶりに食べましたが、やっぱり美味しい!
全体から強烈に香るバニラにクラクラするけれど、これ、食感も工夫されていて、
ねっとり、しっとり、さっくり、と、ドラマチックに変化するんですね。
だから、バニラ一本槍の味でも単調にならずに食べ進められる。
この丁寧に計算しつくされた味のドラマに、やっぱり感銘を受けます。
名作ですな。
次に、カフェ・スイーツに掲載されていてすごく食べたかったエクレールプランタニエを。
断面。
このエクレアは、以前のエクレールフォレノワールの進化版。
外見も中身も大幅にブラッシュアップされている。
見かけ、すごくステキでしょ?まるで春の草原のよう。
味の方も、フォレノワール的なキルシュ漬けのチェリーとチョコレートクリームはそのままに、ピスタチオのクリームをプラスしてより味に奥行きが出ている。
うーむ、素晴らしい。
ヴェリーヌも買いました。ナナという名前のヴェリーヌ。
スプーンですくってみました。
このヴェリーヌは、ピスタチオとフレーズ・デ・ボワのムースなのですが、上に飾られたメレンゲがかなり効いてる。このふわっとした甘さに、コクのあるピスタチオ、甘酸っぱい木苺のハーモニーがいいですね。
ヴェリーヌだけあってゆるゆるの食感だけど、味わいはしっかりパリセヴェになってるのはさすが。
最後に、スペシャリテのムッシュ・アルノー。
これも本当に久しぶりに食べます。
やっぱり美味しいですなー。
シャクシャクのヘーゼルナッツダクワーズに、オレンジチョコレートのクリーム。
味わいとしては王道なのですが、堂々たる風格。オレンジチョコのケーキでこれだけ印象に残るケーキを作ることが出来るのがやっぱりすごいですね!
ということで、今回はパリセヴェの定番と新作を楽しみました。
やっぱりパリセヴェのケーキは、強いですな。強烈な印象を残す。
エムコイデが柔だとするとパリセヴェは剛。
対象的な2店ですよね。
それがこんな至近距離にあるんだから、やっぱり自由が丘は聖地・・・なんですね。
うん、聖地。
巡礼してみました。楽しかった。
また来るよー