今年の夏は記録的な猛暑になる!
と言われていたけど、そこまでではないような気も。
でも、やっぱり暑いことは暑い。
暑いと、どうしても涼しい家から出るの億劫になりますよね。
でもでも!
ケーキ好きとしては、夏限定の涼やかなケーキ、そしてパティスリーが知恵を絞って作っている氷菓、食べたいですよ!
ここのところパフェなども食べてますが、今日はガッツリアイスやかき氷を食べたい!
ならば、小田急線ですよね!
小田急線、新百合ヶ丘にあるエチエンヌ。
エチエンヌでは、今桃まつり開催中!
そして、桃のかき氷も販売中です!
エチエンヌの桃のかき氷、話には聞いていて、食べたいなーと以前から思っていたのです。
今回ようやく食べることが出来ました。
桃のかき氷、何種類かあったのですが、頼んだのは当然!桃まるごと一個入った「まるごと桃杏仁かき氷」です!
店外のテラスにある席について、かき氷の出来上がるのを待ちます。
しばらくして、やってきました!
うおおお!!
テンション上がります!
美味しそうでしょ!
さっそくスプーンでひとすくい、口に入れます。
・・!冷たくて美味しい!
氷はとても軽くてふわふわ。風で飛んでいきそうなぐらい。
そこに、桃のあまーいシロップがたっぷりかかっていて、このあたりがパティスリーの仕事してるなーという印象。
そしてそして、氷を食べ進めると、出てきました。桃が!
桃をスプーンで切ってみると、中に杏仁クリームが。
これが食べたかったんです!
完熟桃はみずみずしい甘さ、そこに杏仁豆腐の甘さが加わって、こんな贅沢なかき氷、食べたことないよ!
大満足。
もちろん、エチエンヌに来て、かき氷だけで帰るわけがないですよね。
引き続きケーキもいただきましたよ!
エチエンヌ、イートインの人はお水かアイスコーヒーが無料で飲めるの。
これは嬉しい。
エチエンヌのケーキ、まずは「ピオーネショート」から。
このピオーネも熟していて美味しいなあ!
ぶどうって、生で使われるのはベリーや柑橘類に比べて少ないけど、ベリーとも柑橘類とも違うみずみずしさ、甘酸っぱさは、とっても新鮮。鮮烈。
ショートケーキにぶどう、合いますねー。
もちろん、ショートケーキの基本パーツの部分も手抜かりなし。
スポンジはふんわりというよりはややしっかり目の、食べごたえがある生地。
それに対して生クリームはややゆるめで、このあたりの対比がショートケーキに奥行きをつけています。
だから、ぶどうの水分多目の果実も受け止めているんですね。
次に、桃フェアでずらりと並んだ桃のケーキの中から、「桃ちータルト」を。
エチエンヌのフルーツ使いはいつも豪快なんですが、この桃の大きさたるや。
この桃ちータルト=桃+チーズ+タルト、圧倒的な桃が主役なのですが、チーズ部分も負けずに美味しい。
チーズらしい酸味も感じられるし、だけど桃の繊細な香りを邪魔しない、つかず離れずの味わい。甘さも控えめ。
タルト部分はとても薄く、これもがっしり焼きこんだ存在感のある生地ではんくて、はんなりした主張の弱いタルト。それが桃という繊細な味の主役を引き立てている。
美味しいです。
これはスペシャリテのひとつだけど、まだ食べてなかったはずの「白ピアノ」。
断面図。
このケーキは、マスカルポーネといちご、ラズベリーの組み合わせのケーキ。
マスカルポーネのミルキーな柔らかい甘さに、いちごのコンフィチュールのやや強めの甘さがバッチリあっていて、そこにラズベリーの酸味がキュンと加わる。
それぞれのパーツの特性が引き立てあって、誰もが笑顔になれるステキなケーキになっています。
最後に、タンブランを。
このケーキは、ショートケーキ的な要素もあるのですが、スポンジ部分がショートケーキよりも更にしっかりとした生地で、厚みもあって存在感を主張している。
クリームも、生クリームではなくてバニラが効いたカスタードクリーム。
なので、食べた印象はショートケーキとだいぶ違う。
軽すぎない、強い印象を残すケーキです。
エチエンヌは、フルーツを大胆にあしらったケーキが得意ですが、単にケーキの上に大ぶりのフルーツを載せただけ、ではなく、しっかり手を加えてあるのがいいですよね。
今回のかき氷にしてもケーキにしても、桃やぶどう、いちごがより美味しさを増すように手間暇をかけたものになっていました。
おそらく秋になったらまた栗フェア始めるだろうし、その頃にまた行きたいなー。
エチエンヌの新百合ヶ丘を後にして、次に向かったのは玉川学園前駅。
そう、久しぶりのパクタージュ訪問です!
パクタージュ、今年の夏は「グラス」という、アイスクリームの販売をしているのです。
これも食べたかったのです!
もちろん、ケーキも買いますよ。
ケーキ、種類はそんなに多くなかったのですが、見たことのないケーキが多くて。
そして、やっぱりお酒の効いているケーキが多い。それでこそパクタージュ。
アングレーズのヴェリーヌは「アルコール入り」と「アルコールなし」の2種類が並んでいて、このあたりも、齊藤シェフの心意気を感じました。
ケーキは普通にテイクアウトしましたが、グラスはすぐに食べることに。
玉川学園前駅のベンチに座っていただきました。
フレイバーはバナナ。
このバナナのアイス、バナナらしいまったりとした甘さと、そこにレモンの酸味がキュッと効いていて、甘ったるくはなっていない、切れ味のあるアイスになっていました。
ビスケット部分は適度に湿っていて、生地が美味しくて、このあたりはやっぱりパティスリーの仕事ですね。
そして、家に帰ってきて、パクタージュのケーキ食べますよー。
最初は、季節のタルトから、「夏小夏のタルト」を。
断面。
このタルト、生地部分が本当にゴリゴリで、実はこのタルト部分で口の中切ってしまいました。
そのぐらい固い。
なので、上の夏子夏のほどよい酸味と好対照。
その対比をまとめているのが、タルトの中のクレームダマンド+α、そしてバニラのカスタードクリーム。
タルトの中にはクレームダマンドだと思うんだけど、それだけじゃないような気がする。何が入ってるんだろう。
とても香ばしくて美味しかったです。
エチエンヌのフルーツタルトとはまた違ったフィロソフィーを感じる、男性的なタルトでした。
次に、イヴローニュを。
可愛いですな!
でも、パクタージュの場合、可愛いルックスに騙されると大変なことになる。
切ってみました。
このイヴローニュ、バルケット型のタルトの上にスポンジ、そしてドライフルーツが。
そして、予想通り、グランマニエが強烈に効いてる!
きたよきたきた!
これがパクタージュ!
むせるようなお酒の効かせ方、最高です。男性でもクラっとしてしまいそう。
パクタージュのアンバサダーに近いタルトですね。
甘さも控えめで、骨太です。
これはシンプルな、ココットに入った「ポ・ド・ショコラ」です。
スプーンですくってみます・・・
これは、ビターなチョコレートのクリーム状のムースに、上掛けのラズベリーソース、というシンプルな構成。
このチョコレートが、ほんと苦みばしっていて、そこにナッツかな?ナッティな香ばしさも。
甘さはかなり抑えてあって、大人の味わい全開!
ラズベリーのソースはわずかに甘く、ほんのり酸っぱい。この2層のレイヤーがいぶし銀の味わいを作り上げている。
これはお酒と一緒に食べてもいいかもしれませんね。
こちらはグラスに入ったヴェリーヌ、スープ・アングレーズです。
もちろんアルコール入りで。
スプーンですくいます。
これ、意外なことに、中はパイナップルの果肉にパイナップルのソースなんですね。
トロピカルな甘酸っぱさ。
そこにバニラ感のあるカスタードソース、上にメレンゲ、という、意外性のある構成。
メレンゲの泡泡とした甘さにパイナップルの強烈な甘酸っぱさが強いコントラストを描いている。
お酒については、最初ほとんど感じなかったのですが、底の方からじわじわとアルコールを感じました。そこまで強くはないです。
なるほど、パクタージュが夏のヴェリーヌを作ると、こんな感じになるんですねー。
美味しいし、いろいろ感心しました。
最後に、焼きっぱなし系タルトを。
タルト・プリュンヌ・アラ・メゾンです。
このタルト、ホールでも売っていたのですが、1/4カットでも販売していて。ホールでは厳しいけどカット売りがあるならば、というとで、切ってもらいました。
このタルトも男性的ですねー。
しっかり火入して水分を飛ばしきったプラムは甘さと酸味を凝縮させて、タルトの香ばしさと相俟ってこってりとした美味しさに。
ここまで焼いたからこそ引き出されたプラムの美味しさでした。
パクタージュのケーキ、久しぶりに食べて、やっぱり男前なケーキでしたねー。
夏だからさっぱりしたケーキ、というのが並んでいましたが、そんな夏らしいケーキでもお酒をしっかり使ったり、がっしり焼きこんだり、手抜き無しの豪速球。
ということで、今回は小田急線に乗って冷たいスイーツを探訪しました。
やっぱり夏らしいケーキも、いいですよねー。
秋冬のケーキが美味しいのは自明のことですが、夏は夏なりの美味しさがあります。
もう8月も後半だけど、あと何回かは夏のケーキ、楽しみたいですねー。