引越しの作業中です。
この借家や高円寺を離れるのは名残惜しいのですが、まあいろいろありまして。
決して撤退ではないんです。転進なんです。戦略的なんです。
・・・・。
それでいま引越しの荷造りをしているのですが、
ちょっと珍しいものが出てきたので。
えー「平凡パンチ」といえば、昔々、'60年代以降の若者文化に大きな影響を
与え、うんぬんというのは知られた話だし、こういう本も出ています。
- 作者: 赤木洋一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2004/09
- メディア: 新書
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また、当時衝撃的といわれた大橋歩さんのスタイリッシュな表紙イラストも
「http://www.iog.co.jp/book/punch.html」という本になりました。
大橋さんの会社のサイトhttp://www.iog.co.jp/でも購入できるみたいです。
家にはなぜかこの平凡パンチの創刊号があったりするのですが、
もう一冊、こんなのもあるのです。
詳しい経緯は分からないのですが、「テスト版」と書かれていることから
どうやら「平凡パンチ」の創刊前に作成したもののようです。
表紙イラストも創刊号とは異なっています。
中身は、創刊号の粗々とした内容を誌面に割り付けたもので、例えば
こんな感じで中身はまだ空白なままのページが大半を占めています。
巻頭特集や一部の記事など、実際に書かれているものもいくつかありますが、
実際に発売された創刊号ではほとんど差し替え・書き直しになっていて、
例えば創刊号巻頭記事の「鈴鹿グランプリ・レース」は実際に発売された誌面では
と、比較的おとなしめの記事なのに対し、テスト版では
と、当時「いい男」の代表だったミッキー・カーチスと梅宮辰夫を前面に出し、
内容もかなり煽動的なものになっています。
あと、冒頭の写真は、「平凡パンチ」創刊にあたって広告を集めるために作成された
パンフレットと思われます。中身は平凡パンチはこんな雑誌です・・ということが
色々書かれていて、他に著名人からのメッセージなども掲載されいてます。
中にはこんな人も。
お二人とも変な顔をしているのは、どうやらここでは「全員ウインクする」という
コンセプトだったからみたいです。
他には広告費の具体的な数字も載っていて、例えば表4(裏表紙)は1ページ
650,000円など生々しい数字が書かれています。
・・・正直、自分にとって「平凡パンチ」はすでに「穏当なエロ雑誌」だったし、
創刊当時の影響の大きさというのは話に聞いているだけなのですが、それでも
とりあえずこれらの資料はけっこう貴重なものだと思うので、引越し引越しで
どこかに無くなってしまうといったことが起きる前に、できればしかるべき
機関に保管してもらった方がいいと思っているのですが、どこがいいのか
さっぱり分からないのです。国会図書館か大宅壮一文庫がいいのかしらん?
だけど連絡先も分からないし・・・
どなたかご存知でしたらご連絡くださいませ。