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 「ハピネス展」オールナイト興行


六本木ヒルズ内に去年末オープンした森美術館の柿落とし
「ハピネス:アートにみる幸福への鍵 モネ、若冲、そしてジェフ・クーンズへ」については、以前
「どうなんだか?」的に書きましたが、
会期最終日前日の1月17日はオールナイトで開館しているという記事を見て
真夜中の美術館・・・面白そう!と降りしきる雪の中、六本木ヒルズまで出かけてきました。
(テーマソングは大貫妙子「メトロポリタン美術館」)



・・・・で結局、0時5分に入館して、全部観おわってミュージアムカフェの椅子に
座ったのがAM3:30。館内も適度な混み具合で、たっぷり堪能しました。
それにしても広かった!今回は柿落としで気合が入ってきましたが、次回以降
あのスペースを全部埋めるのは相当大変じゃないでしょうか。
なにしろ、所蔵作品を一切持たない美術館だから毎回1から
作品を借りてこなければならないわけで。



展覧会の内容ですが、細かい事は時間があれば書きたいと思いますが、
「ハピネス」というメインテーマを「アルカディア」「ニルヴァーナ」
「デザイア」「ハーモニー」の4つのセクションにわけて、各セクションごとに
古代〜近世東洋美術と印象派周辺の西洋美術を露払いに、1960〜90年代の
コンテンポラリーアートの名作をずらりと並べたものになっていました。
それはもう、思った以上に壮観でした。
ただ、「ハピネス」というテーマであればルネサンス期の作品がないのは
ちょっとアレだし、ブリューゲルへのオマージュ作品はありましたが、せめて
フランドル絵画(フランツ・ハルスやルーベンス)あたりは1枚でも出して欲しかった。
あと、基本的に戦後のコンテンポラリーアートは「無自覚な幸福感」に疑義を
提出するものがほとんどなのだから、何の解説もなしに宮島達男やボイスや
クーンズを展示するのはちょっと不親切で、やなぎみわやパイクやリチャード・プリンス
を出した方がテーマが明確になるような気がするのですが。
あと、春画がOKならばチャップマン兄弟!(←しつこい)




個人的に一番の収穫は、
ルネ・クレールの映画「幕間」が観られたこと。
美術:ピカビア、音楽:エリック・サティ、出演:マン・レイ、デュシャンという、
信じられないようなスタッフで作成した「世紀の大失敗作」は、たしかに
あまりのくだらなさに爆笑してしまいました。
まさか霊柩車が転がるだけだとは・・・・。