Nyao's Funtime!!

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砂川九番ケーキツアー!

みなさん!
先日発売の料理通信、ケーキ特集号、もちろん購入しましたよね!?
自分はKindleで速攻ダウンロードして、読みふけりましたよ。
いやー、知らないお店いっぱいあった。
地方のお店はもちろん、焼き菓子メインのお店とかはほとんど知らないところばかりで。
すごく勉強になった!
もしまだ読んでない人いたら、ぜひぜひ読んでみてくださいね!


そんな料理通信では数多くの新店、中にはまだ開店してもいないお店まで紹介されててすごかったのですが、そんな開店して間もないお店の中のひとつとして、「ハルミエール」というパティスリーが紹介されてて。
知らないーほわーと思いながら店データ見たら、なんと最寄りが砂川九番!
砂川九番といえば、国分寺のパティスリー茂右衛門が引っ越していった先じゃないですか!
なんとなんと!
それはもう、砂川九番ケーキツアーするしかない!ですよね。
で、砂川九番への行き方調べてたら、立川駅からバスで「武蔵野美術大学」行きに乗りなされ、ということで。
何!ムサビ、今卒展やってるじゃん!
これはムサビ→砂川九番へ行け!という啓示に違いない・・
ということで、今日早起きして行ってきましたよ。立川。
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立川駅から武蔵野美術大学行きのバスに乗るのですが、
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行けども行けどもムサビに着かない。
遠すぎだろ・・これ通いの学生さんとかどうしてるんだろ?
かれこれ20分ぐらいバスにゆられて、とうとう着きましたよ!
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卒展、今日が最終日なのですが、休日ということもあり、盛況。
それにしても校内広い!
そして、学部もいろいろなので、見て回るの大変。
展示も、さすが美大生が全力で頑張った卒業制作だけあって、謎のパワーがすごい。
見ててクラクラする。そして疲れる。そしていつまで見ても見終わらない・・
結局、ほんのちょっと見たぐらいで、でも3時間近くいました。
そこから這々の体で帰りのバスに乗り。

着きましたよ、砂川九番!
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砂川九番、近くに大きな団地があったりもしますが、基本は郊外のロードサイド。
郊外型の丸亀製麺や星乃珈琲店があったり。ファミマも駐車場のほうが広い郊外型。
そんな砂川九番の交差点近くに、突然おしゃれなファサードが。
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こちらが噂のハルミエールですね!
店内はできたてのお店らしく明るく清潔な感じ。
お客さんもいっぱいで、近くから車で来たとおぼしきファミリーなんかが多かった印象。
ケーキの方は、定番のショートケーキやロールケーキなんかはもちろんあるけど、手のこんだケーキもけっこう売ってて、これは期待できそう。
そんな華やかなショーケースから、シェフおすすめのスペシャリテを中心にセレクト。
購入しました。

そして、ハルミエールから歩くこと数分。
道からやや奥まった所に、見慣れたのれんが。
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茂右衛門さん、こんなところに・・・
知ってる人はわかるけど、知らない人見たらこれパティスリーとは気づかないんじゃ?
という心配も。
店内は国分寺時代とそう変わらない感じ。むしろ少し狭くなった?
ケーキのラインナップもあの感じ。
そんな中から、インスタで紹介されていたケーキや懐かしのケーキなどをチョイス。
ケーキ箱積んでバス停へ戻り。
その後は、バス立ちっぱなし、帰りの青梅特快も中野まで立ちで、ムサビ校内うろうろしてたこともあり、腰が・・
かなりしんどかったのですが、なんとか帰ってきました。


紅茶を淹れて、まずはハルミエールのケーキから。
最初に、シェフの1押し、スペシャリテのジャスミンショコラ。
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おっしゃれーですよね。エディブルフラワー飾ってあったり。
このケーキは、名前からする通り、ジャスミンとチョコ、そしてレモンを組み合わせたケーキ。
断面はこんな感じ。
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食べてみると、かなり繊細な味わいですね。
ジャスミンのふわっとした香り、レモンも酸味はなくて皮の香り、チョコもマイルドなミルクチョコなので、香りの良さを楽しむケーキ。とても軽やかです。
食感としては、全体はごく柔らかいムースなのですが、下はクランチだったり、工夫されている。
かなりクオリティ高いです。

次に、ミエロンというケーキ。
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これは、ミエル(はちみつ)+マロンでミエロン、ということのようです。
食べてみると、かなり栗がしっかりですね。
トップのマロングラッセの存在感もあるし、他のパーツも栗を強く感じさせる。
はちみつは、強く主張というよりはコクをアップさせる役割を担ってる。
あと、下の方にはくるみの渋みがあって、いいアクセント。
これもいいですねー。

そして、料理通信で紹介されていた人気のケーキ、その名もバリスタ!
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このケーキは、カプチーノをイメージしたフォルムで、上のラテアートはケーキによって違うデザインになっていてすごく可愛い!
断面はこんな。
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こちらのケーキはコーヒー+チョコ+オレンジ、ということで、コーヒーが目立ちすぎると美味しくないかな?と思ったのですが、コーヒー、かなり軽めで、苦味よりは軽い酸味を重視した味の作り方。そこにチョコの酸味、オレンジリキュールの香り、オレンジピールの風味・・と、軽め軽めに作られていて、コーヒー系のケーキにありがちなエグ味はほとんどなし。見かけも含め、とても楽しいケーキ、という印象です。美味しい。

最後は、シブーストチャイティー。
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このケーキは、チャイをイメージしたスパイシーなシブーストに、シナモンを効かせたりんごをしのばせた構成。
食べてみると、表面のキャラメリゼはちゃんとパリンとしているし、シブーストクリームはけっこうスパイスしっかりだし、りんごは適度に食感を残していて、こちらも少しシナモンの風味で、なんというか、美味しいです。シブーストとアップルパイを一緒に食べながらチャイ飲んでるみたいな。

・・ということで、ハルミエールのケーキ、さすが料理通信がおすすめするだけあって、この場所で?と思うぐらいレベル高いケーキでした。
シェフはアテスウェイで数年スーシェフをしていたとのことですが、アテスウェイよりも面白みという意味では上かも?手のかけかた、凝り方が、程よくてチャーミング。おちゃめで受け入れやすい。ここらへんの客層とも合ってるかも?実際人気でしたからねー。


一方、茂右衛門のケーキ。
まずは、酒粕のブランマンジェ。
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シンプルだなー。
スプーンですくってみると・・
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このヴェリーヌは、八海山の酒粕で作ったブランマンジェにパイナップルのソース。
食べてみると、日本酒の独特のむわっとした甘さと風味、パイナップルの甘さが、合ってるようなそうでもないような?・・と思うのですが、食べていくとココナッツがいい仕事をしていて、日本酒とパイナップルをうまく結びつけている。

次に、フレズィリアン。
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一見可憐ないちごのケーキ。だけどスポンジの色が不穏・・
食べてみると・・おわー!
いちごは普通に甘くてジューシーだし、カスタードとの相性は鉄板なんだけど、スポンジが、やっぱりというか、めっちゃ独特のスパイスが効いてる。
このスパイス、なんだろ、なぜか台湾の屋台を思い出したんだけど・・
すごくエキゾチックなスパイスの風味。
これは癖がすごい・・
今までかなり変な風味のケーキも食べてきましたが、これはトップレベルにピーキーな味わい。
茂右衛門ならではの個性であることは間違いないのですが、これは万人におすすめはできないですねー。かなり人を選ぶ。

そして、トロピック。
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このケーキも、やっぱり一筋縄ではいかない、というか。上はめっちゃ刺激の強いトロピカルフルーツのジュレと果肉。下はもっそりしたアーモンド生地。
上半分の激しい酸味を下半分でうまく中和して、全体としてはバランス取れてるんだけど、これ上半分だけ食べたら死にます。美味しいけど、やっぱり万人向けではない。

そしてそして、定番のあんことくろみつ、久しぶり。
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うん、やっぱりこれは美味しいです。
あずき、黒蜜、ラム酒。
和洋折衷のケーキの傑作でしょう。
最近は、和菓子方面からもネオ和菓子的にラム酒使う場合が増えてきましたね。あんことラム酒はよく合う。
ここまでの茂右衛門ケーキがちょっとかなりハラハラドキドキな味の構成だったので、ちょっとホッとしたり。

茂右衛門では、焼き菓子は2つ購入。
タルト・シュクル。
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ロタンティックのタルトシュクルとはだいぶ違う。
砂糖の塊に木の実をざっくりと混ぜ込んでタルトにしました、という趣。
素朴でざっくりとしていて、美味しいです。これはこれで。

そして、ナッツと無花果。
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無骨な外観ですが、切ってみると・・
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生地はざっくざっくとした粗いアーモンド生地。
中にはたっぷりのいちじくと、香ばしいナッツが。
素朴で美味しい。

・・・ということで、茂右衛門のケーキ、相変わらずエッジのきいた、尖りまくりの味で、唯一無二の個性ですね。
ただ、この個性、中央線の駅前と、ロードサイドとは客層も違うし、ほんとに受け入れられているのだろうか?ケーキ好きには認知されているお店だけどここまで来るのはかなり大変だし、一見さんが店内入るのはかなりハードル高い気がするし、ケーキの味も人選ぶし・・
応援したい気持ちはやまやまなのですが、いかんせんしょっちゅう行かれる場所ではなく・・
まあ取り越し苦労かもしれないのですが、ハルミエールともども頑張ってほしい!
チャンスがあれば、また砂川九番訪れたいですね。やっぱりムサビ絡みになるかなー?