Nyao's Funtime!!

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nyaoの本場パリのケーキツアー2019:4日目は超人気店を回る

パリ生活4日目!
もう4日!はや!
今日は、ようやく晴れました。
ずっと雨だったからねー。
でも、今日も夕方から雨になるらしい。

さて、今日はどこに行こうかなーと思ったのですが、
そろそろパリの人気店、行っておこうかな、と。
ということで、テュイルリー公園方面へレッツゴー!


地下鉄のピラミッド駅で降りて、まず向かったのがこちら。
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はい、セバスチャン・ゴダールさんですね!
セバスチャン・ゴダールは、絶対行きたいと思ってたお店。
パリではほとんど見なくなったクラシカルなお菓子を一生懸命作っていると聞けば、行かないわけにはいかないでしょう。
こちらのテュイルリー公園のお店は、サロン・ド・テが併設されています。
店内、けっこう広いのですが、とにかく魅力的な店内で!
クラシカルなケーキ、焼き菓子、パン、コンフィズリー、焼きメレンゲなんかもありました。
もうもう、夢のようなワンダーランド!
店ごと全部買いたい!となったのですが、なんとか抑えて、本当にほしいケーキだけセレクトして買うことに。
・・だったのですが、なぜか、というか、必然というか、結局ケーキ7個買っていました。
さらに友人へのお土産にノネットも購入。
ほくほくしながらお店を出ました。


さて、セバスチャン・ゴダールを出て、歩くこと数分。
次に来たのが、ど定番のお店、アンジェリーナ。
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アンジェリーナ、パリに何店舗かありますが、こちらのお店に来ました。
こちらは超大型店。サロン・ド・テはものすごい賑わい。
自分はテイクアウトのショーケースを見て。
名物のモンブランは2種類ありました。
他のケーキも、日本ではあんまり見ない美味しそうなものがいっぱいで。
結局、2個ぐらいにしたいなーと思いつつ4つもケーキ購入してしまいました。


そして、アンジェリーナから歩くこと1分。
最後の目的地はここですね。
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ル・ムーリス セドリック・グロレ。
開店は12時で、開店20分前に来たのに、すでに人だかりが。
本当に大人気店なんですねー。
開店が近づくとともにどんどん人がふくらんできて、
そうしたら、店の中から、三つ揃えのスーツを着たナイスミドルなおじさまがあらわれて、
行列を形成。
なんと、ドアマンつきのパティスリーですよ!

そして、12時、開店。
すると、店内からセドリックさんを始めとするスタッフが出てきて、
行列のお客さん一人一人と握手を交わしていく。
ボンジュー、ボンジュー、ボンジューって。
いやー、本当にスーパースターなんだなーというのが実感。
色々驚愕なことばかりのお店です。

自分は行列の前の方にいたので、開店後10分程度で店内に入れました。
今回購入できるケーキはこれだけ。
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価格はこちら。
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ひょえー!!ですよ。
ケーキ1個2000円・・・
買いますよ、買いますけど、ちょっとすごいなー。
色々自分の常識を覆されるお店です。

そんなわけで、3店舗分のケーキ山程かかえて帰ってきました。

アパルトマンに帰って、ケーキタイムです!

まず最初に、セドリック・グロレのケーキからいきますよ。
まずは、1個2000円のケーキ、「フレーズ2.0」です。
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セドリック・グロレといえば、フルーツの形の器の中にフルーツのコンポートを入れたケーキが有名ですが、
今回はこのいちごバージョンのみ。
はたしてどんなものなのか、すごく興味あったんですよね。
ドキドキしながら割ってみました・・
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おおー。
予想はついてたけど、やっぱりサプライズ感ありますね。
食べてみました。
表面のホワイトチョコの器は、味的には特になし。
中のいちごのコンポートは、かなりフレッシュに近くてジューシー。
なんか色々味に工夫してあるみたいで、いちごだけでなく複雑な味がします。
美味しいといえば美味しい。
けど、値段の価値はないかなー。
これはケーキと言うより、サプライズという体験にお金を払ってる、というのが強いかも。
ケーキとして見た場合は、そこまで素晴らしいものではないです正直。
ただ、1度は試してみたかったので、体験できてよかった、という、それだけのことですね。


次に、タルトフレーズ・デ・ボワ。
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これ、かなり小さなタルトです。
フレーズ・デ・ボワ自体小さいから。
切ってみました。
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こちらのタルト、フレーズ・デ・ボワは甘酸っぱくてすごく美味しい。
一番下はピスタチオのクリームかな?その上は、よくわかんないけどミント的なハーブの香りが。
こちらもなんだか複雑なことをやっているっぽくて、味わいも難解な部分が。
まずくはないけど、個人的にはあんまりこねくりまわしたのは好きじゃないので、自分の好みとは違うかなー


次に、サントノーレ・ヴァニーユキャラメル。
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こちらのサントノーレは、日本でよくあるプチガトーのサントノーレのスタイル(プチシューが3~4個組み合わさったもの)ではなく、ミニミニシューが数珠つなぎになっていて、アントルメのサントノーレのミニチュア版みたいな。
断面はこちら。
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こちらのサントノーレ、ミニミニのシューは手間がかかってるし、生クリームもカスタードクリームもバニラたっぷりなので、すごく贅沢な作りのプチガトーになってる。実際美味しいし。値段も値段で、贅の限りを尽くしたケーキ。圧倒される部分もありますが、なーんか。なんでしょうね。


最後は、パリブレスト・カカオエット。
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断面はこちら。
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こちらのパリブレストは、通常ヘーゼルナッツを使うところをピーナッツを使ってる。
食べてみると、甘塩っぱい、皮付きピーナッツの香ばしさが横溢していて、なんというか、日本人には親しみやすい味わい。食べやすくて美味しい。
これ、でもフランス人にとっては、ピーナッツってあんまり食べつけないナッツだろうから、斬新!ということなんだと思う。日本人はピーナッツ身近だからその斬新さはあんまり伝わらないで、普通に美味しい、ということなんだろうけど。


そんなわけで、ル・ムーリス セドリック・グロレのケーキ、4つ食べましたよー。
いやー、買うときのことも含めて、得難い体験をした。
値段も値段だし、美味しくて当然なんだけど、さっきも書いたように、ケーキの味うんぬんではなく、スターシェフの作る斬新なケーキを食べるという体験そのものにお金を払ってる、と考えたほうが良さそう。ケーキ自体の味としては、値段に見合ってるとは到底思えないですが、付加価値がつくことで、この値段になってるのかなーと。
楽しかったけど、自分は1回でいいや。


次に、セバスチャン・ゴダールのケーキ、いきますよー。
ケーキ箱の中身はこんなだ!
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ケーキぎゅうぎゅう詰め!
しかも、なぜか奥に同じケーキが2つ並んでるし!頼んでない!けど自分のフランス語のせいで2つになってしまったのかなー・・・涙。
でも、すごく美味しそうでしょ?
これを一つ一つ食べていきますよー。

まずは、ラ・ポロネーズから。
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ポロネーズ、日本ではオーボンヴュータンとか置いてありますが、超クラシカルなケーキ。
パリでも作っているお店はほとんどないそう。
オーボンのポロネーズとはだいぶ形状は違いますが・・
切ってみました。
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このカップ仕立てになったポロネーズ、でも、食べてみると、
乾燥したメレンゲ、ラム酒を染み込ませたスポンジ、バニラのカスタード、サルタナレーズン、と、確かにポロネーズですわこれ。これがパリ仕様のポロネーズなのかーと感動。クラシカルで、すごく美味しいです。甘さもしっかり、お酒もしっかりで。


次に、シューキャラメリゼを。
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これ、名前こそ違えども、完全にサランボですよね!
ここでも地味なケーキ、出ました!
断面はこちら。
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こちらのシュー、飴がけはガリッガリっとしていて、ほろ苦で甘くてすごくいい。
中のカスタードもぽってりとしていて、バニラリッチで、すごく美味しい。
シンプル・クラシカルな美味しさがここに。素晴らしいです。


次に、少し方向を変えて、タルトオーフレーズを。
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たっぷりのいちごが載った、舟形のタルトです。
一応切ってみました。
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うん、ほぼいちごですね。
いちごはやっぱり酸味が強くて味が濃い。フランスのいちご、すごく好き。
ケーキとしては、まあ単にいちごを載せただけ感があって、面白味は薄いかな。
タルトの焼きも浅いし。


再び、クラシカルなケーキに戻ります。
次は、ラ・トロペジェンヌ。
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断面はこちら。
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魅惑のトロペジェンヌ、シュー生地よりふかっとしたトロペジェンヌの生地に、軽めのカスタード。
表面はパールシュガーかな?カリッとしている。
これもこの上なくシンプルだけど、とても美味しい。きっちり作ってある。


そして、次にスペシャリテのレ・ミュシポンタンを。
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この地味ーなケーキがスペシャリテ、って、すごいよね。
杉本亜未先生もおっしゃってましたが、かなりピュイサンスに近い。
断面はこちら。
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このケーキは、メレンゲでバタークリームを挟むという、完全に今の潮流からはずれた、時代遅れともいえるケーキ。
でも、すっごく美味しい。メレンゲも、バタクリも、まぶしてあるアーモンドの香ばしさも、全部好き。
なんでも、セバスチャンの親御さんからのレシピだそうで、古き良きパリの記憶を伝える、銘菓ですねこれは。


次に、ラ・ルリジューズを。
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ルリジューズも、あったらそりゃ買うでしょう。
買っちゃいました。
白黒で可愛いです。
断面。
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上の白いフォンダンはあまーいバニラクリーム、下の黒いフォンダンはほろ苦チョコクリーム。
シンプルです。そして、シューの形がちょっといびつなのが味があっていいですよね。
形は不格好だけど、味は本物。すごく美味しいです。


最後は、ラ・フォレノワール。
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このクラシカルなスタイル、日本でもあんまりないかもです。ここまでてらいなく王道なフォルムって。
断面はこちら。
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苦いチョコレート、濃厚なバニラクリーム、そして強烈なキルシュ漬けのチェリーと、見かけも味も、クラシカルなフォレノワール、そのもの。
モダンではないけど、このクラシカルな佇まいが貴重ですよね。


そんなわけで、セバスチャン・ゴダールのケーキ、いっぱい食べましたー。
お店は近所同士のセバスチャン・ゴダールとセドリック・グロレ、お店の方向性は真反対ですよね。
モダンの極地のセドリック・グロレ、クラシカルを今に伝えるセバスチャン・ゴダール。
自分はどうしてもクラシカルに惹かれますが、両方あってこその発展だとも思うので、両方必要ですよね。
今回は1日でパリの最先端とベースの両方を味わえて、幸せでした。

そして、アンジェリーナのケーキは冷蔵庫の中・・
明日ちゃんと食べますー。感想はちゃんと書きますー。

あ、ちなみに、パリのケーキの梱包について、少し。
パリでは、保冷剤ってなんですか?セロテープってなんですか?という、とにかく自由です。
ケーキとケーキがくっついても気にしない。
神経質な日本人からすれば信じらんない、という感じです。
ただ、これはなかなかいいな、と思ったのが、昨日のジャルダンシュクレやKLパティスリーで採用されていた、
ケーキの大きさ・形に関係なく、下に敷いてある紙が同じ大きさの正方形になっていて、ユニット状になっているのです。
なので、スペーサーなどを使わなくても、箱にきっちり入る。
こんな感じです。
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これだと、箱も1個入り、2個入り、4個入りの3種類だけ用意しておけば、あらゆる個数に対応できる。
これはなかなかいいかもなーと思いました。
セドリック・グロレのケーキは、全部1個入りの箱で、それを紙袋に並べる感じでしたね。