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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


ユウササゲ@マパテは、限定ケーキだらけ!

今週の新宿伊勢丹マ・パティスリーはユウササゲです。
ユウササゲ、先日千歳烏山のお店に行ったばかりですが、今回、催事限定のケーキをいくつも持ってくる、ということで、やはり行かざるを得ないと言うか。
そんなわけで、今日行ってきたのですが、購入ケーキの感想の前に、ちょっとだけ昨日のことを。

昨日は、いつも仲良くしてくれている友人の誕生日パーティーをささやかに開催しました。
パーティーというほどのものでもないんですけどね。でも、誕生日ケーキは自分が用意する役で。
今年はどんなのが食べたい?と聞くと、シャンドワゾーのミゼラブルを思いっきり食べたい!ということで。
先日シャンドワゾーに行ったのは、誕生日ケーキの予約も兼ねていたのでした。
それで、昨日再びシャンドワゾーへケーキを引き取りに行ったのですが、その時に、先日はなかったケーキを発見。
となれば買うでしょう。

こちらが、友人にプレゼントした誕生日ケーキ、ミゼラブルのアントルメです。
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そして、友人がミゼラブルをうまうまと食べている間に、自分はと言うと、
まず、こちらのヴェリーヌ「ソーテルヌ」を。
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これは、白桃入り貴腐ワインのジュレがメイン。
アルコールガッツリ効いていて、貴腐ワイン独特の甘い香りで、桃とよく合う。

そして、タルトペッシュ。
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こちらのタルトペッシュは、桃がカットされて並べられているタイプ。
断面はこちら。
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タルト生地が分厚い!
そして、ダマンドの香りが素晴らしい。
桃自体ももちろん美味しいし、ボリュームもあるし、迫力満点の桃タルトでした。



さてさて、明けて今日。
ユウササゲ@マパテ、限定ケーキいっぱいあって、全体に夏模様。
恒例のヌメロシリーズも、新作があり。
それらを中心に、けっこういっぱい買ってきました。
先日本店行ったばかりとは思えないねー。


では、今回購入したユウササゲのケーキ。ほとんどが今回の催事限定のケーキ、ないしは先行販売のケーキです。
まずは、ここでもタルトペッシュを。
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桃が豪快に載ってます。
断面はこちら。
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これ、桃の中心をくり抜いて、中にはミント風味のブラマンジェが。
これは個性的ですねー。
ミントはやや強めに効いているので、ミントが苦手な人はつらいかも。
自分としては、ミント、桃のさっぱりとした味わいに、さらに清涼感をプラスする、すごくいいアイデアだと思いました。すっきりさっぱり。スッと涼しくなる。
それに対してタルト生地はさっくりと軽快で、ラズベリーのジャムかな?薄く塗ってあったりして、かなり工夫されたタルトペッシュです。タルトとしての完成度はかなりのもの。さすが。

次に、メリメロを。
メリメロ、アントルメもありましたが、さすがにプチガトーですよー。
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このケーキは、パッションフルーツのムースリーヌの中に夏のフルーツを中心に数種類の果物を入れた、いわば夏のフレジェ。
パッションの酸味はしっかり感じられて、フルーツの酸味も含めてかなり酸っぱく、夏!という感じなのですが、ムースリーヌ自体はしっかり甘く、しっかり固く、フレジェらしさが強く感じられる。フレジェマニアが夏でもフレジェ食べたい!という時には最高のケーキなのでは。


そして、これは限定ではないのかな、マングーフロマージュを。
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断面はこちら。
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このケーキは、名前の通りマンゴーとチーズのケーキ。
でも、どちらかというと、マンゴーの方が強め。
チーズの味ももちろんするんだけど、チーズの酸味はあまり強くなく、ムース仕立てということもあり、香りはチーズだけど、かなり軽い。
それに対してマンゴーは独特の甘さ香りともあって、酸味もあり、味の中心を担ってる。
構成もジュレとムース主体なので、とても軽い軽やかなケーキになってます。ユウササゲっぽさが出た美味しいケーキ。

次に、これも限定だったはずのサヴァランピニャコラーダ。
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ピニャコラーダは、ラム酒を使ったカクテルですね。
それをイメージしたサヴァラン。
断面はこちら。
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こちらのサヴァラン、ラム酒はキリッと効かせてあって、角切りのパイナップルもスパイスでマリネしてあるので甘さスッキリ、夏らしいさっぱりと食べられるサヴァランになっています。
シロップの量はやや少なめ、ババ生地はややもろっとしたもので、自分の好みとしてはもう少し生地とシロップがしっかりたっぷりが嬉しいのですが、これはこれで。


そして、ユウササゲの催事恒例、ヌメロシリーズの最新作。ヌメロユイットです。
ユイット=8。ヌメロシリーズも8作目ですねー。

ここで、ユウササゲのヌメロシリーズ、おさらいしてみましょうか。
ヌメロシリーズは、まだブロンドチョコレートが一般的になる前に、捧シェフが独自に開発した「ホワイトチョコを焼くことでできる褐色のチョコレート=ショコラキュイ」を使ったケーキの連作です。
基本的には催事限定、1作ごとにナンバリングをして、焼きホワイトチョコをあらゆる使い方でケーキに落とし込んでいる。
自分は、1作目「ヌメロアン」だけ食べてないんですよねー。
その後は全部追っかけてるのですが。

2作目、ヌメロドゥはこんなのでした。
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3作目、ヌメロトロワはこんなのでした。
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4作目、ヌメロキャトルはこんなのでした。
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5作目、ヌメロサンクはこんなのでした。
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6作目、ヌメロシスはこんなのでした。
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7作目、ヌメロセットはこんなのでした。
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そして8作目。
こちらになります!
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なんと、はじめてのヴェリーヌ仕様。
このヴェリーヌ、一番下が焼きホワイトチョコを使ったブリュレ。
その上がヘーゼルナッツのブラマンジェ。
一番上が、堀口珈琲とコラボしたコーヒーゼリー。
スプーンですくうと・・
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コーヒーゼリーはかなりゆるく、液状になっているので、スプーンから滑り落ちます。
それを集めながら食べてみたのですが・・・
すごく美味しい!
どの層も、香ばしさがすごいんですね。
一番下のチョコレートの香ばしさ、中間層のヘーゼルナッツの香ばしさ、そしてコーヒーゼリーの香ばしさ。
香ばしさの多様性がすごい。
そして、コーヒーの香りが、香ばしさも含め、ほろ苦さも含め、スッキリとした後味もあって、すごく美味しい。
スキッとしたコーヒーの苦味に、ブリュレとブラマンジェの甘さが加わって、一種ベトナムコーヒーを想起させる。
すごく美味しいです。

そして、次のケーキも限定、パリブレストダルジュです。
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なんかこげ茶色ですが・・
このパリブレストは、麦茶のシュー生地に麦茶のクリームを組み合わせた、麦茶尽くしの一品。
夏といえば麦茶ですもんね!・・という発想だったのかはわかりませんが・・
果たしてどんな味なんだろう・・?とおそるおそる食べてみたのですが、
美味しいです!普通に美味しい。
麦茶らしさは確かにあるけど、そんなに麦茶麦茶してなくて、先入観なしに食べてみると、ほんのり香ばしい、味の濃いめのパリブレスト、そんな印象です。
予想外に食べやすくて、すごく良かったのですが、ちょっと肩透かしの感も否めず。せっかくだからもっと攻めても良かったんですよ?


そしてそして、これも食べておきたかった、トロペジェンヌペッシュ。桃のトロペジェンヌです。
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このトロペジェンヌは、間に桃のジャムが挟まってる構成。
この桃ジャムが、桃の果肉分もたっぷりで、桃の味が凝縮されていて、すごく美味しい。
生地はしっとり水分多くてやや重め。甘さは桃ジャムが補っている感じ。
シンプルだけど、お茶請けとして最高の美味しさ。


最後に、今回の催事に自信を持って出したというレモンケーキを。
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包みを開けます。
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切ってみました。
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このレモンケーキ、表面のグラスアローのシャリッとした食感の中には、しっとり生地。レモンのいい香り。酸味もしっかりで、甘すぎずしみじみ美味しい、かなりいい出来のレモンケーキだと思います。自信作と言うだけのことはある。


そんなわけで、今回のユウササゲ@マパテ、季節限定のケーキあり、ヌメロシリーズはコラボのヴェリーヌ、レモンケーキもあったりしてかなり賑やかでした。
やっぱりサービス精神が旺盛なんですね。オープンしたてのお店ならともかく、もう開店して何年も経つのに、今でも新作をどしどし持ってくるのは素晴らしいことだと思います。だから、ついつい買っちゃうんですよね。
そして、ヌメロシリーズはどこまで行くのか・・・ずっと追い続けますよ!