ファイル整理といってもPCのことではなくて、これまでたまりにたまっていた雑誌の切抜きやらチラシやらの整理。
3日ほどかかりっきりで作業していたのですが、ようやく終わりが見えてきた。
ひとつの記事ごとにホッチキスで留めて、ジャンル別に分類してクリアフォルダブックにまとめていくのです。
100均で買い込んだA4サイズ30ポケット(60枚収納)のクリアフォルダブックに音楽がらみの記事が8冊ぶん、展覧会のチラシやらなにやらが文房具屋で買った60ポケット(120枚収納)のクリアフォルダブック3冊ぶん、で収まりそう。やっぱり音楽関係の切抜きが多いなぁ・・。
音楽関係の雑誌切抜きは半分以上が橋本さんが編集長をしていた時期のタワレコのフリーペーパー"Bounce"の特集記事だったりします。
最近は"Bounce"もあまり読まなくなりましたが、当時は「レア・グルーヴ特集30ページ」とか「キューバ音楽入門3号連続大特集」とか、かなり無茶でディープな特集していて、最新号が配布される時期には必ずタワレコに行ってゲットして家で何度も何度も読み返して、気になる記事は片っ端から切り抜いていました。
そうした切抜きを整理かたがた読み返してみると、記事のあちこちにアンダーラインがガーッとひいてあるんです。随分気合入っていたんだなぁと。
まあ、お陰で音楽に対峙する基礎体力は多少なりともついた気がします。
ネットの情報は、取得は容易だけど、何度も何度も何度も繰り返し読み返して頭に叩き込むという方向にはならないので、ある程度基礎体力のついた人には便利だけど、まだ「体が出来上がってない」人の精神涵養にはアンダーライン+読み返しの方がやっぱり有用な気がする。アナクロではなくて。
ただ、最近いろいろな事象を見聞きしていると、
確かに知識は物事に対峙する際の基礎体力をつけてくれるけど、それが筋肉から贅肉になってしまうと、かえって体験の感動というかインパクトを阻害しかねないかもと思うのです。
知識はあくまでも自分の視野を広げてくれる手段。それが目的になってしまうと「知識のボディビルダー化」状態が進行してしまう気がする。
ボディビルドが好きならばそれはそれで全く問題ないですが、自分は音楽や美術や映画やウェブを楽しみたいから、軽快に動けるだけの筋肉でじゅうぶん。
ネットにつながっていると否応なしに入ってくる情報のうち、いかに贅肉や無駄な筋肉をつけずに、精神的にフラットな状態を維持したまま有用な知識を選び取るか。これからは「知らずにすごす技術」のほうが重要になってきたりするかもしれませんね。
