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おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


9月!今年も栗の季節がやってきました!

9月!9月になりましたねー。
今年の夏は、ちょっと不完全燃焼な部分がありましたねー。
ブログには書かなかったですが、今年も麻布十番の納涼祭りには行って、弾けてきましたが、夏らしいことと言えばそのぐらい。
まあ、今年の夏は桃とともに過ぎた、という感じですかね。
桃はかなり食べました。充実してました。


さて、9月に入ったら、桃から季節は移って、栗!栗の季節のスタートです。
そして、栗の季節のスタートは、自分はいつも決まっています。
そう!アトレ四谷ですね。
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アトレ四谷の9月1日といえば・・・
もうおわかりですよね。

はい!ラ・プレシューズです!
ラ・プレシューズの9月1日からスタートする和栗のモンブラン、アトレが改装してラ・プレシューズが出店してから毎年買ってます。今年で何年目だろう。
もう楽しみで。
今年も買いましたよー。
今年は値段640円。
安くはないけど、まだなんとかもちこたえている感じ。


そして、ラ・プレシューズ、前にも書いたけど、今年に入ってから、ケーキのクオリティがぐぐっと上がったのですよ。
これはなぜなのかはわからないのですが、とても嬉しいこと。
今日も、新作ケーキの他に、「季節のフルーツタルト」という、以前はなかった焼き系のタルトがあって、それも買いました。


そして四谷のケーキ屋さんといえば、こちらも忘れてはいけないカフェミクニズ。
カフェミクニズ、8月はまるまる夏休みでした。長いねー。
そんな長い長い夏休みを終えて、今日から営業再開。
こちらも、ちょっとご無沙汰している間に、新作ケーキいっぱいできてた。
それもいっぱい購入。
ホクホクと調子に乗ってケーキ買い過ぎた感が。


9月1日の四谷ケーキ、まずはラ・プレシューズのケーキから。


なにをさておき、和栗のモンブラン。
今年はこんなでした!
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おお!
ラ・プレシューズの和栗モンブラン、いつもマロンクリームがベージュ色というかミルクティー色なのですが、今年は特に色が濃い印象。
包みをとると、こんな。
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切ってみました。
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さてさて、今年の和栗のモンブランですが・・・
うん!いい!
今年の栗も豊作!
雨の日が多かったからどうかな?と思ったのですが、栗の香りがすごくいい!
やっぱりこれを味わわないと。
繊細ながらも濃厚な栗のクリームに、ミルキーな生クリーム、オレンジがかったサクサクメレンゲ。
今までいろんな和栗モンブラン食べてきましたが、やっぱりここのは安定してクオリティ最高ですな。
栗の季節、いいスタートを切れたのでは?


ラ・プレシューズのケーキ、和栗のモンブランを堪能した後は、
ヴェリーヌいきます。
パルムローザ。
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これは前食べたかな?でも美味しそうだったので。
スプーンですくってみます。
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このヴェリーヌは、上がグレープフルーツのジュレ、下がいちごのジュレの構成。
ふるふるとしたグレープフルーツのジュレが、グレープフルーツの果肉とともにとってもジューシー!果実感あふれる。
そして、柑橘の酸味とベリーの酸味が合わさると、酸味に奥行きが出るんですよね。
さっぱりしながらも、単純にならない美味しさでした。


そして、これは初めてかな。キャラメルオレンジブリュレ。
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おー!
スプーンですくってみます。
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これ、美味しいな!
まず、キャラメリゼがまだパリッとしていて、ホロ苦で美味しい。
そして、ブリュレがクリーミー、上の生クリームがやっぱりミルキーで、まったりとした濃厚な味。
そこに、オレンジが香ることで、もたれることなく清涼感を与えている。
キャラメルとオレンジは合うけど、単純なキャラメルオランジュになっていない。これもシンプルながら単調になっていない工夫があって、すごく好き。


そしてそして、これちょっとビックリした「季節のフルーツタルト」。
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なんと!栗狩りだけじゃなくてぶどう狩りまで出来てしまうとは!
以前のラ・プレシューズにはなかったタイプのケーキ。
で、味の方なのですが、これ、フルーツタルトなのですが、マスカットも美味しいのですが、バニラ感のカスタードに軽くラム酒が効いていたり、クレームダマンドが分厚いタルト生地がややねちっとしていたり、フルーツ以外の部分がすごく美味しいのです!
やっぱりフルーツタルトの真髄はタルト部分にあり。
生地をたべさせるタルト、すごく好きです。


ラ・プレシューズ、最後に、夏の終わりを惜しむケーキ、ココマング。
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切ってみました。
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正直自分はココナッツをそこまで得意としてなくて、特にザリザリとした食感がちょっと苦手。
このケーキも、表面のザリザリはあんまり好きじゃないのですが、ココナッツのムース部分は、ふんわりとメレンゲのような軽さと、適度な甘さ、ココナッツの味も濃くて、すごく美味しい。
マンゴーは、甘さや濃さをココナッツとほぼ同じに合わせていて、そこまで甘ったるい感じににはなっていない。
照りつける真夏の太陽!というよりは、去りゆく夏のやわらかな日差し、といった印象でした。


いやー、ラ・プレシューズのケーキ、和栗のモンブランは今年も最高だったし、それ以外のケーキが本当に充実している。
フルーツタルトの隣にはキッシュも並んでいたし、今度キッシュも買ってみようかな。
これから秋冬にかけて、どんなケーキが並ぶのかも楽しみになってきました。



そして、ここからはカフェミクニズのケーキ。
まずは、夏限定の「ヴェリーヌマンゴー」から。
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これも、もうすぐ終わりになる夏のヴェリーヌですね。
スプーンですくってみます・・。
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このヴェリーヌは、マンゴーの果肉、マンゴーのムース・・というか、マンゴープリン、ココナッツのパンナコッタの構成。
これ、マンゴーがすっごく美味しいのな。
マンゴーの果肉も甘くて美味しいし、マンゴープリンが濃厚で、これだけでも売り物になると思わせる。
いいマンゴー使ってる、というのが明確にわかる。
ココナッツは、ここではサポート役として、マンゴーの甘さにトロピカルな香りを添えている。
甘さは強めなんだけど、満足度がめちゃくちゃ高いヴェリーヌでした。


次に、「エテ」。
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おー!なんだこれ!すごくフォルムが美しい!この外見だけでも見惚れてしまう。
見ての通り、ライムのゼスト(皮のすりおろし)がたっぷりかかっている、白い部分はフロマージュブラン。
このケーキ、ひとくち食べて、その味わいの奥深さに感嘆しましたね。しばしたたずんでみた。
この、チーズの酸味に、ライムの強い酸味、そしてライムの皮の香り。
2つの異なる酸味が、かなり強めに感じられる。
そこに、満を持して投入されるのが、マンゴーですよ。
ここでマンゴーを持ってくるか。
このマンゴーの甘さが、酸味の強さを甘さの方向に引き戻して、絶妙のバランスを保っているのですね。
この構成の妙たるや。
この奇跡的なバランス、ほんと深く考えられている。すごい。


そして、これも白いケーキ、リュクス。
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このケーキは側面からみると、まるで菱餅みたいですよね。
白、緑、赤、茶色。
ホワイトチョコ、ピスタチオ、ラズベリー、ビターチョコ。
だけど、これも単に層を積み上げただけでなく、ピスタチオはスポンジに、そしてチョコはピスタチオ入りのフィヤンティーヌ。
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食感にも細かい工夫がされている。
味の方は、これは、全部が同じように味が出てくるのではなく、ラズベリーとビターチョコが前面に、そしてホワイトチョコとピスタチオが後方支援に回っている。
食べる前は、4種類も味を重ねてどうかなー?と思ったのですが、きっちりメリハリが出来ているので、味がとても明快。
味わいも食感も、計算され尽くしたケーキでした。


そして、「アールグレイ」というケーキ。
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全面的にチョコがかかっていますが、切ってみるとこんなでした。
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これは、上のクリームが紅茶、下の部分がチョコという構成のよう。
全体的にはチョコレートケーキですが、しっかり噛み締めていると紅茶も香ってくる気が。
個人的には、シャンドワゾーのロワイヤルぐらいしっかり紅茶が感じられると嬉しかったけど、チョコケーキのバリエーションとして、よく出来ていると思います。美味しかったです。


最後に、ミルフィーユ・オ・フランボワーズを。
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ミクニズのミルフィーユ、美味しいんですよね。
しっかり焼かれたパイ生地は、はらりと儚く軽く、ピスタチオのクリームは豆を感じさせる濃厚さ。
そこに、たっぷりのラズベリーが、フレッシュな酸味を加えていて、堂々とした風格を感じさせる、超一級のミルフィーユになっています。
美味しいなー。



ということで、9月最初の日は、四谷でたっぷりケーキを楽しみました。
和栗のモンブラン美味しかったし、一方でマンゴーココナッツも両店とも美味しかった。
これからどんどん秋が深まってきて、美味しいフルーツを使ったケーキがどんどん出てくる。
楽しみは尽きないですねー!