先日(4/28)オープンした横須賀美術館の開館記念企画《生きる》展が面白そうだったので、地の利を生かしてちょっと行ってきました。
http://www.yokosuka-moa.jp
「生きる」ことの意味を取り返す人間的行為という観点から、美術をとらえなおそうとする本展は、横須賀美術館の開館を祝福するとともに、生きることのリアリティが捉えにくくなり、精神の彷徨が深刻となっている今の時代を、改めて問い直すための試みです。
場所は横須賀から更にバスに乗って観音崎の近く。
すぐそばが海で、風光明媚、素晴らしいロケーションです。
(↑美術館側から見える光景)
お客さんも、美術好きというより観音崎へのショートトリップのついでに寄ったとおぼしき家族連れがかなり多かったです。
出展作家は以下の9人。
現代アート好きにはグッとくる作家たちが揃ってる。けっこう濃いですよね・・。
それだけに、親子連れのお客さんは当然ドン引き。
そのミスマッチぶりがとても素晴らしいというかおかしいというか。
いちばんフィーチャーされていたのはヤノベケンジさんの作品群。
「トラやん」ワールドの総集編的な内容で、「森の映画館」をはじめとして等身大トラやんや無数のトラやんフィギュア、圧巻の巨大トラやんにトラやん観覧車・・・。
愛知の豊田市美術館での大規模な展覧会*1には行かれなかったので、今回の展示はとても嬉しかった。感銘を受けました。
彼の作品は本当に子供っぽい、無邪気な発想に基づいていて、それがいかにもとってつけたような「子供が考えそうなこと」ではなくて本当にガキっぽい。
そして、そのガキのような無邪気さが、そのまま裏に潜む「問いかけ」の強靭さ、純度の高さにつながっているような気がするのです。
素晴らしかったです。
観おわったあと、併設のレストラン(アクア・パッツァのプロデュース店)で食事をしようと思ったら満席とのこと。
仕方ないので近くにある観音崎京急ホテルのラウンジで、シュークリームを食べました。
オーソドックスだけどしっかりしたシュークリーム。美味しかったです。