ジャズ・オルガン奏者、ジミー・スミスが2月8日(現地時間)にアリゾナ州の自宅で亡くなった。享年79歳。1925年12月8日ペンシルバニア生まれでジャズ・ピアニストとしてキャリアをスタートし、ハモンド・オルガンの先駆的プレイヤーとして50年代、60年代のジャズ界で活躍。ビバップ・スタイルからR&B、ブルース、ゴスペルまでを幅広く演奏する〈ソウル・ジャズ〉スタイルを確立し人気を博した。
いわゆる「ジャズ・ファン」からは白い目で見られることもあった彼。
だけど、ブルーノートで最も人気があったのは間違いなく彼だったときいていますし、
その後も数多くのファンキーな名演を残してくれました。
アーシーなジャズ、豪華サウンドに乗ったクールな演奏、ファンクの塊のようなライブ盤、
どれも大好きでした。
彼の演奏を聴いていると、オルガン奏者の多くにある「力技でぐいぐい押してくる」というよりも、「しなやかさ」というか「艶」を感じさせてくれて、それはファンクよりの作品であってもそうなのですが、それは彼の演奏テクニックがずば抜けていたから可能だったのだろうな、と思います。
鍛え上げた筋肉が持つ色気、みたいなものを彼の音楽には感じていました。
心からご冥福をお祈り申し上げます。