この間、原宿のブックオフで米倉けんごの「エヴァーグリーン」を買って読んだですよ。
そしたら、これがすっごく良くて、参ってしまいました。
近親相姦+四角関係の寝取られ話で、内容もぐちゃぐちゃだけど、微妙な表情の描写からそれぞれの心理状態が鮮やかに描かれていて、久しぶりにひりひりとした、手の先が痺れるような感覚に襲われました。
と同時に、すごく恥ずかしかったです。
この本が出たのは2001年6月。
それが今頃手にしているなんて、自分は何をやっていたのだろう。
自分のやってるサイトで、
リニューアル前の「快楽天」が20年後の「(漫画)ブリッコ」でわ?
と書いてくださった方がいたのですが、2000年〜2001年時点の快楽天は、
漫画ブリッコと比肩しうるかは分からないけれど、当時の全漫画雑誌の中でも
「ある頂点」を極めていたのだろうな、ということは理解していました。
ずいぶんいやな「頂点」ではあるけど。
【当時の作家陣の一例】
SABE、TAGRO、夏蜜柑、月野定規、朔ユキ蔵、町野変丸、米倉けんご、陽気婢、三浦靖冬・・・
なのに自分ときたら、その当時は漫画自体ほとんどスルーしてた・・・
今更ながら、なんてもったいなかったんだろうと深く後悔してます。
でもまあ、自分はいつもそんな感じではあるのです。
「漫画ブリッコ」についてのサイトを始めるきっかけも、当時リアルタイムでは
ほとんど買えなかった(家が厳しくてエロ漫画雑誌を買って帰るなんて考えられなかった)悔しさが
原動力になっているわけだし。
さいわいなことに快楽天の連載作品はほとんどまだ流通しているし、ひとつ集めてみましょうかね!