いま、引越しの準備の最中です。
2年間近く住んでいた高円寺を去り、今度の連休から
江東区東雲に移り住むことになりました。
たった2年間だけど、いろんなことがありました。
ありきたりな表現だけど、楽しかったことも、苦しかったことも、
たくさんありました。
高円寺、けっこう好きな町でした。住んでいて楽しかった。
おいしい食べ物屋が皆無なのが難だけど。
夜中、四丁目カフェで軽くお酒と食事をしながらまったりと過ごすのが
好きでした。
中古レコード屋も古着屋も、思ったほどいかれなかったのが残念。
今度行く東雲は、そういった文化的な趣はまるで無いので、
最初は窮屈に感じるだろうなぁ・・・。
もともと別離に対してセンチメンタルになるような性質ではなかったので
これまでは、最後にちゃんとさよならを言わずに別れてばかりだったのですが、
年齢のせいか、だんだん「二度とあえない別れ」が心に染みるようになりました。
そういえば、日本語は出会いのあいさつの言葉は豊富なのに、別れの言葉は
そんなに多くないですね。
I miss you.にあたる言葉も、adieuにあたる言葉も、簡潔な単語としては日本語には
存在しない。なんででしょう。
自分にとって肉親や友人との別れ以外で"I miss you"なのは、
子供のときによく行った遊園地がいつのまにか閉鎖されていた時と、
お気に入りのレストランが潰れていたとき。
どちらも、楽しい思い出がたくさんつまっているから、その別れの場に立ち会えなかった
寂しさが、いつまでも胸に残っているのでしょう。