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パッション・ドゥ・ローズの刺激的なケーキ

今月はほんとにすごかった。
上旬の関西旅行、中旬のデパ地下催事ラッシュ、そして最後を飾るのはパッション・ドゥ・ローズ@マ・パティスリー。
パッション・ドゥ・ローズも、催事期間中にアイテムが大きく入れ替わるだろからいつ行くのがベストなのかは運次第という部分もありますが、自分は明日月末で忙しいので、催事初日の今日行ってきました。
そうしたら、予想通りというか、冷蔵ショーケース2台のうち1台はまるまる今回の催事用の新作ケーキだとか。
まあそう来ると思ってたので驚きはありませんでしたが、田中シェフのバイタリティは感心するばかり。
そんなわけであれも食べてみたい、これも新作だし・・・と選んでいたら、結局生ケーキ6個に焼き菓子1つの計7個にも。
ちょっと買いすぎたかなー・・・
でも、並んでるケーキ、どれもビジュアルが斬新で、味が予想できない。
となれば買って食べてみたくなるじゃないですか。
・・・と言い訳をしつつ。
まあ、これから紹介するケーキのルックスを見れば、なぜ自分がケーキ絞りきれなかったのかお分かりになるかと。


パッション・ドゥ・ローズのケーキ、まずは、とびきり変な形をしたケーキ、「アナナス」から!

なんだこれ!なんだこれ!
わかりますか?これ、アナナス=パイナップルの形してるのです。
断面。

このパイナップル形のケーキ、味はというと・・・
意外にもパイナップルの存在感はあまり濃くなくて。
口の中に広がるのはカスタードクリームのもったりとした感触。
あれれ?ちょっと予想外。
もっとパイナップルの酸味がキュンとした味わいを予想していたのだけど。
表面にはりつけてある、パイナップルの文様を描くサブレも、食感の悪さを増強しているきらいが。
面白いケーキだとは思うけど、ちょっとビジュアル重視のケーキになってるかなーと。トロピカル感がもう少し欲しかった。


アブリコ。お得意の巨大タルトです。

上に載ってるのはピスタチオのクリーム。
相変わらずフルーツ系タルトはボリューム満点。あんずの酸味がしっかり伝わってきて美味。上のピスタチオクリームはわずかに杏仁の香りを感じました。ピスタチオ部分はもう少し豆っぽいほうが好みだし、この杏の酸味にはマッチするのでは?とも思いましたが。でも生地にもピスタチオ入っていて、杏とピスタチオのハーモニー、素敵です。


次は、スペシャリテのヴァシュラン。
ヴァシュラン、以前はこんな形でした。

それが、今回見てみたら全面的にリニューアルされていて、
こんなフォルムに。

うん、以前よりぐっとエレガントになったように思える。
自分は今回のリニューアルされたフォルムが好き。
断面。

このヴァシュラン、アールグレイ紅茶とチョコレートとマンゴーの構成、とのことだったのですが、いちばん前面に来ているのが上に載ったグレープフルーツのピールと、下に入ったやはり柑橘系のピールの苦味。
それにチョコが加わって、オレンジチョコレート味になってるんですね。
これは、正直に言って、せっかくのヴァシュランの表面のココナッツメレンゲの繊細さを壊してしまっているように思えました。チョコが強すぎる。すごくもったいない。
ヴァシュランはすごくすごく繊細な味わいが持ち味なので、中のクリームも強くないほうがいいと思う。ホワイトチョコ使うとかね。ないしはマンゴーに焦点を絞るとか。
フォルムが素敵なだけに、ちょっと惜しい・・・


リュバーブ。

メレンゲがたっぷり絞ってあって、期待が持てます。
断面。

このケーキは、酸味の強いリュバーブに、ダメ押しでいちごも入っていて、その酸味を甘さ控えめのメレンゲとカスタードクリームが包み込む構成。
これはケレン味はないけど美味しい。アナナスはちょっと味にもっさり感というか、悪く言うと野暮ったさを感じたけど、こちらのリュバーブはバランスがすっきり取れていてとても美味。ここまで食べた中ではいちばん好みです。


サントノーレ。パッション・ドゥ・ローズ独特のフォルムです。

それにしてもすごい色使いだ・・・
断面。

このサントノーレは、自分の大好きなチェリー&ピスタチオの組み合わせだったので期待していたのです。
それで、味は・・というと、ピスタチオクリームは、アブリコの上に載ってたものと同じかな?やはり杏仁が香る。そしてやっぱり豆っぽさがわずかに足りない。でも、チェリーの酸味はしっかりで、色はすごいけど味はオーソドックス。


ババ・オ・ラム。

このババはカップからババ生地が出ているので、ナイフで切れます。

シロップは、この形状からわかるようにびちゃびちゃではないけれど、量はたっぷり。生地は比較的固めで、シロップに負けてない。
シロップのお酒は弱め。柑橘系の香りと、わずかにパッションフルーツの香りも。
美味しいです。


最後に、焼き菓子をひとつ。ビッション。

これがまたでかいんですわ。
切ってみます。

これは、塩気のある、キャラメリゼしたパイ生地の食感を楽しむシンプルなお菓子。
中にほんのりレモンの酸味があってアクセントになっている。
パイがサクサクでキャラメリゼもカリッとしていてすごく美味しい。
なんだかほっとしました。


パッション・ドゥ・ローズのケーキ、ビジュアル的に刺激的なケーキが多いですし、味についても新作など実験的な試みもなされていますが、うまくいってるのと、ちょっと空回りかなーと思うものも。
おそらくまた今回の催事も日替わりアイテムがいっぱい出てくるのでしょうが、「美味しさ」の本質をついたケーキがたくさん並ぶことを願っています。