ジュンウジタ、いま立川伊勢丹にも催事出店してるのに、新宿伊勢丹にも来てくれましたよ。
立川の方は行ってないからケーキのバリエーションがどうなってるのかはわからないけど、ある程度かぶるのは仕方ないよねー。
そして、自分ももう5回目だから、さすがに買ってないケーキも少ないだろうと思ったのですが、マ・パティスリーのショーケース見たら新作も含めてまだまだ初めてのケーキがたくさん。創作意欲旺盛ですねー。
あと、最近シュークリームづいてるので、シュークリームも買ってみました。
まずはそのシュークリーム、名前は「シューパリジャン」。
大きさはかなり小さめ。
切ってみます。
シュー皮はふかっとしたタイプ。皮がやわらかめなので、軽めのカスタードとよく合ってる。このタイプはこのタイプで嫌いじゃない。もうちょっと大きいといいなーとは思いました。
タルトマロンカシス。
切ってみると・・・
これ、「モンブラン」ではないことに注目。
あくまでもタルトなんですね。
タルトはバター感たっぷりでざっくり濃厚。
それに対してマロンクリームとカシスムースは主張しすぎずエッジがやわらか。
主役はタルト台にあり、なのですね。
栗の味をガツン!と味わいたい人にはちょっと物足りないかもしれませんが、とても全体のバランスがとれた美味しいタルトだと思いました。
フレジエ。定番のいちごケーキですね。
やっぱりフレジエの可愛らしさというのは、ほうっとなってしまいます。
このフレジエ、背が結構高い。
側面を見てみると、
大粒のいちごがゴロゴロ入ってるのもあるし、スポンジ部分が厚みがあるんですね。
そのためもあって、このフレジエはオーソドックスなフレジエとショートケーキの中間ぐらいの位置づけになってる。
クレーム・ムースリーヌ(カスタードバタークリーム)も軽め、だけど、味わいはしっかり。キルシュもほんのり。いちごは完熟で甘酸っぱくて最高。
フロマージュブラン。
チーズムースに、金柑を合わせてあるのだとか。
これ、上の金柑のコンフィ(マーマレード)の部分がむにゅっとした感触で、フォークで切ろうとするとむにゅむにゅになる。
こんな感じ。
前にも書いたけど、自分子供の頃は金柑が大の苦手で、でも先日シュークリーの金柑のタルト食べて食わず嫌い克服したのでした。
このフロマージュブランの金柑も、すっごく美味しい!金柑ってこんな美味しい柑橘類だったの!という。
上の金柑のコンフィはオレンジピールの苦さが少なくて、さっぱりとしてフレッシュ。
チーズムースは臭みはないけどミルク感がしっかり。まろやかです。
とっても軽くて、でもバランスがとれた、とても美味しいケーキです。ホールで食べたい。
最後、アンボーメ
ケーキの札にはピスタチオとラズベリー、クレーム・オ・ブール(バタークリーム)と書いてあったんだけど・・・
見るからに自分の好きそうな風貌してますが、実際食べてみたらどうだろう・・・
!これ美味しい!
最初食べた瞬間、「?ライチ?」と思うような香りが。
でもライチは使ってないみたいだし、なんだろう。ラズベリーとバタークリームが合わさってそういう香りに近かったのか。
次にラズベリーの甘酸っぱさが。
そして、その後にチョコレートの甘苦さが追いかけてくる。
時間差攻撃です。
ちょっとフジウの「ヴェルサイユ」に似た雰囲気を感じました。
アンボーメはパティスリー雪乃下時代から作っていたスペシャリテだそうですが、ネットで検索すると、現在の形状になるまで何度かモデルチェンジしているみたい。
現状が完成形なのかどうかはわかりませんが、初期のものよりも現在の構成は複雑になっているようです。とても手間暇がかかったケーキなのは間違いない。この、食べている間に何度も味わいを変化させるマジックは、その手間隙の賜物なのですよね。
ケーキ屋さんでは、シェフの性格によってスペシャリテをどうするのか、2つに別れますよね。
スペシャリテは絶対的なレシピとして、常に同じものを提供し続けるのか。
スペシャリテを未完成として、常に進化を追い続けるのか。
これはもう、どちらが正しいというようなものではなくて、ケーキに対する哲学の問題。
どちらが好きか?と自分に問いかけてみましたが、ちょっと答え出ないですね。
みなさんはどう思われますか?