スティールパン(スティールドラム)=トリニダードと思っていたのですが、ジャマイカでもかなり盛んだったのですね。勉強になりました。
Sand & Steel: the Classic Sound of Jamaican Steel Drums
- アーティスト: Various Artists
- 出版社/メーカー: Trojan
- 発売日: 2005/08/29
- メディア: CD
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Trojanらしく2枚組のボリュームで良心的な価格の好コンピ。
概要と曲目はHMVのサイトに詳しく載ってます。
収録されているバンドは
- The Steel Band Of The University Of The West Indies (1957)
- The West India Regiment Steel Band (1961)
- The Hell's Gate Steel Band (1965)
- The Wirl All Star Steek Band (1966)
- The Rising Sun Steel Band (1968)
- The B.W.I.A Sunset Steel Band (1971)
と年代的にも幅広く収録されているのですが、
さすがに'50〜'60年代前半までの作品は音があまりよくない。
録音技術の問題もあるだろうけども、それ以上にスティールパンの音が今のものとはかなり違う。
きちんと製作された新しいスティールパンは、叩くと「ホワン♪」という独特の甘い音がするのですが、このCDでの古いスティールパンはペケポコという、いかにも「ドラム缶叩いてまっせ〜」的な枯れた音をさせてます。
調律も適当だからバンドの音程が揃ってないし。
更に、トリニダードのスティールバンドが一糸乱れぬアンサンブルなのに対し、ジャマイカン気質まるだしの演奏・・・。
これはこれで古いロック・ステディ好きの人なんかにはグッと来るものがあると思う。自分は好きです、けっこう。
'60年代後半以降は、音的にはかなり普通に聴けるようになります。演奏は相変わらずジャマイカンですが。
「新録のスティールバンドの音は迫力はすごいんだけど、『エッソ・トリニダード・スティール・バンド!』みたいにもう少しいなたい感じのものはないのか?」と考えてる人にはうってつけ。お勧めできます。