結局お台場21:50の回は最終的に5割の入り。他のスクリーンもすいていたみたい
だから、やっぱりお台場ヤバイのかもしれん。
映画は、「純朴な女の子の作り出す素敵なファンタジー」でした。
ファンタジーだからストーリーはまあご都合的だし、ラストの演奏会も含めて
ほとんどが有り得ない世界と言ってしまえばそれまで。
おそらくは監督の「純朴な少女」に対する幻想も大いに盛り込まれていると
思います。
そのファンタジーを全くの絵空事にせずに、ギリギリのところで現実につなぎとめてるのが、彼女たちが必死に演奏するジャズが、だけど最後まで下手くそなところなわけで。
その稚拙さが生み出すリアリティーによって、「お約束」のストーリーに輝きを与えることができていると思うのです。
「主人公があまり興味がないジャンルを強制的にやらされてるうちに面白さに
目覚める」というのは昔から様々なモチーフで繰り返されてきたジャンルで、
日本映画では周防正行監督の最も得意としてたところだったのですが。
自分はウォーターボーイズ観てないですが、矢口史靖監督の「役者の体現する
リアリティー」を中心にすえる演出方法は嫌いじゃないです。
もうちょっと人物のアクというか、特に主要キャラは観ている方がつらくなるほどの
「ダメ人間」の方がラストの爆発力が大きくなるような気がするので、そのあたりを
もう少し丁寧に描いて欲しい気はしました。
あと、http://www.swinggirls.jpから観た人のはてなダイアリーを辿ってみたら
ほとんどの人が主人公の上野樹里よりも本仮屋ユイカのメガネっ子ぶりに
萌えていた。本仮屋さんは「セカチュー」にも出ていたとの事ですが、確かに
この映画での彼女の可愛らしさは異常なほど。
逆リンクです。
id:ulalaka:20040913#1095008164
自分の中ではアイドル映画=キャスティングありきの映画、という捉え方なのですが
どうなのでしょうか?(最も典型的なのは「チェッカーズ in TANTAN たぬき」)
むしろ、「友情・努力・勝利+萌え」という王道健全青春映画という感じでしたね。
「母と子のよい映画を観る会」推奨。