父親の形見で、ソニーの36インチ?の巨大なテレビがあるのですが、
画面はすばらしく綺麗なのですが、付属のスピーカーが非常にヘボイ。
ちょっと音量を上げるだけで音割れが発生してとても使えた代物では
なかったのです。
で、引越しを機会に、大画面にあわせたホームシアター環境でも
導入しようと思っていろいろ調べていたのですが、どれもこれも
「独自の技術を駆使して映画館の迫力」うんぬんのうたい文句は
良いのですが、スピーカーは6個もいるは、どうやらソファーで
寝っころがって見てると音場がずれるらしいはで、どうにも
実用性にとぼしいな〜と、ちょっと暗澹としていたのです。
だって、テレビで常にDVDばかり見るわけじゃないし。
「笑っていいとも!」だって、天気予報だって見る。
むしろ、そちらの方が時間的には長いわけで、そうした
「普通の番組」の音が臨場感あっても、聞いてて疲れてしまう。
そんなときに、「たった2つのスピーカーで5.1チャンネルの
迫力!」という、驚きのホームシアターシステムがあるということを
知りました。
http://www.niro.net/jp/
正直、上記サイトの説明は眉唾ものでしたが、社長が元あの「ナカミチ」の
全盛期を作った人だということと、1ヶ月無料で試せるということで、
とにかく申し込んでみました。
・・・・で待つこと約1ヶ月。さんざん待たされたあげくに、
ようやくお試しセットが届きました。
- テレビの上に置く、メインスピーカー
- サブウーハー
- DVD+アンプ
接続はめちゃめちゃ簡単で、ものの10分で終わりました。
通常のサラウンドと違って、コードが床をはいずることがないのは
ポイント高いです。
早速いくつかDVDをかけて、その音響を試してみました。
サラウンド効果については、うーん、率直に言って、やはり
真横や真後ろから聞こえるということはないです。
音質も、ちょっと高音が強調されていて、音楽DVDだと、ハイハットが
若干耳障りなときもあります。
じゃあ、このシステムがぜんぜんダメかというと、そうでもなくて、
通常のホームシアターシステムが「5.1チャンネルサラウンドの
大迫力を家庭で楽しむ」ことを主目的としているのに対して、
Niroは、「映画館の雰囲気のエッセンスを家庭に持ち込む」ことを
主眼としているように思われます。
音が後ろから聞こえてくることはないけれど、映画を見ている間
「スピーカーが鳴ってる」ということをあまり感じさせず、
空間全体が音に包まれている、その空気感がすごくある。
そして、ないより聞いていて疲れない。
「サラウンドはやっぱりきっちり横や後ろから音が聞こえないとイヤ」
という人には向きませんが、DVDを「映画館で見ているような雰囲気で見る」
ことが重要と考えるならば、けっこうお勧めです。