どちらかというとアートというよりは伝統工芸に近いイメージの切り絵・切紙細工。自分も寄席でお客のリクエストに応えて動物を切ったりするもの、ぐらいにしか考えてませんでした。あとは小学校の図工の時間に作らされたりとか。
そのイメージを一変させたのが福井利佐さん。
最初に骸骨の切り絵を見たときは衝撃的でした。
もう最近ではあちこちで話題になっていて、NHK「トップランナー」にも出演されたらしいです。
(OCNブログ人のサービス終了について|OCN ブログ人より)
↑見たかったこれ・・。
そして、福井さんとは全く異なるアプローチでの切り絵作品を発表しているのが駒形克哉さん。
先日Bankartでの「GLOBAL PLAYERS展」(10/17迄)で初めて作品見たのですが、これもまた衝撃的で。
金紙に無数にあいた穴が、歪な美しい輝きを放ってる。バロック的。
福井さん・駒形さんの2人に共通してるのが、この常軌を逸した、病的なまでの緻密な作業によって生み出される見る人を圧倒する存在感。
そしてモチーフの選択もそれを補強するものが多く、駒形さんも骸骨モチーフの作品があって、これもとてもグロいけど美しい。
この「グロテスクな美」は2人の個性なのか、切り絵というメディアが持つ特性なのか・・・?