Nyao's Funtime!!

nyao(♂)の不可逆な日々を、チェスの騎士のように不規則にたどたどしく綴っていこうと思っています。

拙著「ケーキツアー入門」好評発売中!

ケーキツアー入門: おいしいケーキ食べ歩きのススメ

Kindle版
¥1,728から
(2018/4/27 00:00時点)


おしごと依頼等はnyaofunhouse★gmail.com(★→@)まで


アマイタマシイKindle

甘魂者の聖典!「アマイタマシイ」Kindle版好評発売中!!詳細は画像をクリック!
紙媒体でも復刊ドットコムから発売決定!
→復刊ドットコムのページ

長見良の魔法世界

Nyao's Funtime!!は漫画「ファンタジウム」と
長見良の魔法世界を応援します!
「ファンタジウム・パーフェクトエディション」電子書籍で配信開始!

ファンタジウム(1)【Kindle版】

おこもり中でも美味しいケーキ食べたい人は・・紹介記事書きました。


秋チョコレート新製品ガイド・買い過ぎ編

秋です。
まだ暑いですけど。
秋の恒例、コンビニに新作チョコがぶわぁっと出ていたので、
ぶわぁっと買ってしまいました。


しかしアレですね、少し前だったら秋の新作チョコといってもムースホイップとか、マロン味とか、そんなものだったのが、どんどんマニアックになってきていますね。
考える人も大変だし、それを製造する人も大変だ。頭が下がります。


それでは、実際に買ったチョコがどんな感じだったかを。
【森永「小枝 ブルターニュキャラメル」】
http://www.morinaga.co.jp/koeda/


「小枝」の秋の新作はこの「ブルターニュキャラメル」と「ショコラタルトレット」の2種。
この「ブルターニュキャラメル」は、ブルターニュ地方の塩バターキャラメルをイメージして、キャラメルチョコにゲランド塩を加えたもの。
しかし「塩バターキャラメル」がメジャーなお菓子のフレーバーになるとは・・・すごいぞ森永。
森永「小枝 ブルターニュキャラメル」
この前(id:nyaofunhouse:20050830:1125396740)ソニプラで買った塩バターキャラメルのロリポップキャンディーは相当に塩が効いていたけど、さすがにそこまでのクセはない。でもほんのり塩っぱくて、けっこうコクもあって、雰囲気は出ている。キャラメル味独特の香料くささがもうちょっと控えめだったら完璧なんですが。でも美味しい。
森永「小枝 ブルターニュキャラメル」の中身
でもこれ、前から思うんですが、もはや「小」枝ではないよなぁ。


【森永「アンシス」】
http://www.morinaga.co.jp/unsix/


プレスリリースに「16世紀のフランスを織り込んだ」というから何事かと思ったら、フィヤンティーヌをチョコでコーティングしたお菓子とのこと。
フィヤンティーヌ自体はフランスのお菓子の基本ですから「16世紀」云々はちょっと大げさな気がするけど、それでもやはりマニアックなのは間違いない。
森永「アンシス」
中のフィヤンティーヌの食感はサックリ4割シットリ6割。パイみたいなサクサク感を期待するとちょっと違う。もっと上品、悪く言えば地味。
森永「アンシス」断面

だけどコーティングされているビターチョコの香りがとても良いので、全体として高級感のある味になってると思います。コンビニに置いておくのは勿体無い出来。


【ロッテ「ショコラレザン」】
http://www.lotte.co.jp/news/news237.html


チョコとレーズンという定番の組み合わせに変化をつけ、ホワイトチョコ+ラムレーズンをミルクチョコでコーティングした商品。
ロッテ「ショコラレザン」


ロッテにはチョコ+ラムレーズンの名作「ラミー」があるからどうしても期待してしまうのだけど、食べてみると「あれ?レーズンは?」という疑問が。
ロッテ「ショコラレザン」断面
レーズンを細かく刻みすぎたのか、特有の「くにゃん」とした食感がないので、ちょっと物足りない。ラムの香りはとても良くてホワイトチョコとも合ってるんだけども、ホワイトチョコもムース状なので、メリハリが弱い印象。
「ラミー」が強すぎる、という人にはいいかも。自分は「ラミー」の方が好きかな。


【ロッテ「紗々 Silver」】
http://www.lotte.co.jp/news/news238.html


確か去年の「紗々」は金箔バージョンだけだったと思うのですが、今年は銀箔も出ました。
洋菓子ではグラッサージュ・ショコラに金箔は当たり前の手法ですが銀箔はあまり見ませんね。
ロッテ「紗々 Silver」
味については「紗々」は間違いが無いんだけど、この商品はビターチョコ+ムースチョコという新しい組み合わせ。
これがバチッとはまって、めちゃめちゃ美味しい。
オリジナルの「紗々」もホワイトチョコ+ミルクチョコというどこにでもある組み合わせが、製法によってこんなに美味しくなるのかという驚きがありましたが、この「紗々 Silver」も、よくある「ムースチョコをビターチョコでコーティング」という商品と全然違う。
作るのは大変なんだろうけど・・・。
ロッテ「紗々 Silver」
銀箔もなかなか美しい。



【ロッテ「Cho-pan第7番」】
http://open.meiji.co.jp/sweets/chocolate/chopan/


前に売り出されて強烈なCMが話題になった「ショパン」の新作。
前のは「ショパン第5番」で、今度のは「ショパン第7番」。
この番号にどんな意味があるのかは分かりませんが。
明治「ショパン 第7番」
商品のサブタイトルが
「重ね焼きクレープとノアゼットが香るキャラメルショコラ」
とものすごく長いですが、それだけ手が込んでるということ。
明治「ショパン 第7番」中身
中はチョコ4粒が並んだトレイが2段重ねになっています。
トレイにかかっているフィルムをはがすと、キャラメルのいい香りがふわっと漂う。
焼きクレープがキャラメルチョコの中に半分だけ埋まっている形はとても可愛いけど、作るのは大変そうだ・・・。
食べてみると、焼きクレープは軽くてサクサクしていて、上の森永「アンシス」のフィヤンティーヌに期待した食感がたっぷり楽しめる。
キャラメルチョコは、封を開けたときから漂っていたキャラメルの香りが抜群に良い。森永「小枝 ブルターニュキャラメル」には多少感じられた人工的な香料くささがなく、ノアゼットの香ばしさとうまく調和してキャラメル好きにはたまらないです。
いかんせん8粒と数が少なすぎるのが難ですが、ひと粒のクオリティは半端ないです。


【不二家「Feel Safari」「Feel Envy」】
http://www.fujiya-nys.com/cny/


不二家が都市をテーマにしたチョコレートを出すという話を知ったのが今年の7月。(プレスリリース
最初に発売された「ショコラジャポン」は、正直イマイチかな・・という印象でした。
それに続いて発売されたのがこの「ショコラニューヨーク」の2種。
不二家「Feel Safari」
「Feel Safari」と
不二家「Feel Envy」
「Feel Envy」。
どちらもパッケージにはクロコダイル風のエンボス加工がしてあったりと、相当に気合が入っています。
不二家「Feel Safari」「Feel Envy」箱開けたところ
箱の中もしっかり作りこんである。


不二家「Feel Safari」「Feel Envy」中身
チョコの形状はデメルの猫舌チョコに似ている。「Feel Safari」の赤がきれい。
フレーバーは「Safari」がビターチョコにシナモンベースのスパイシーな味、「Envy」がミルクチョコ+ホワイトチョコにココナッツベースのスパイシーな味を加えたもの、とのこと。


「Safari」、食べてびっくり!
シナモンや、それだけじゃなくて黒胡椒その他様々なスパイスのパンチがすごく効いてる!
これは・・・
ここ数年の洋菓子の流れの最先端、特にオリオール・バラゲなんかが得意とするスパイスをふんだんに使ったチョコ、その流れを高いレベルで受け継いだ味になってる。
不二家がここまでやってくるとは・・・。
「ニューヨーク=最先端の味」といっても所詮お題目でしょ?と思っていたけどこれは本気ですわ。
「Envi」はスパイスの香りは控えめでココナッツの香りを前に出していて、ホワイトチョコとうまくマッチしている。衝撃は無いけど決して単純な味ではない。こちらもハイレベルです。


【グリコ「ほわわ」】
http://www.glico.co.jp/howawa/
とりあえず、特設サイトの相武紗季さんの画像があまり可愛くない。画像加工は丁寧にやったほうが良いと思う。
「ほわわ」はチョコとスイートポテトの2種。どちらも焼きメレンゲをチョコでコーティングというオーソドックスな製法。
グリコ「ほわわ」
箱を開けると、この「ほわわ」だけが個包装になってなくて、1袋の中に全部が入っている。商品名も含めて、高級志向ではないので親しみがもてます。
グリコ「ほわわ」断面
チョコ自体がかなり平べったいので、中に入っている焼きメレンゲは相当に薄い。
そのせいもあって、メレンゲのふわっ、サクサク、といった感触を楽しむ前に溶けてしまって、ちょっともどかしい気分。コーティングしてあるビターチョコは美味しいけれど・・。
量は少なくて良いからメレンゲの層を倍ぐらいにすればもっと良かったのに。惜しい。



・・・と、個々のチョコについてはこんな印象でした。
しかし、コンビニ菓子も行き着くとこまで行った、という感じですね。一部のお菓子マニア以外はついていけない領域に突入しつつあるかも。
まだこれから秋本番に向けて次々に新作が発売されるので、どんなすごい商品が出てくるのか、楽しみではありますけど・・・。


とりあえず今日のプレスリリース。

ネスレコンフェクショナリー(神戸市、高岡浩三社長)は10月17日、主力のチョコレート菓子「キットカット」に大人向け「ショコラティエ」シリーズ=写真=を追加し全国で発売する。有名パティシエ(菓子職人)の高木康政氏が監修。ウエハースにチョコレートという「キットカット」の特徴を残しながら、厳選した素材を使い本格的な味わいに仕上げた。

高木さん監修で先に出したパッションフルーツ味のキットカット、たしかに美味しかった。だけどここまでくるともはやキットカットと呼べないのではないかと。