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マウスピースをはめて眠るということ その3

マウスピースをはめて眠るということ その1その2の続きです)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の矯正にはシーパップ(CPAP)という機器を装着する方法とマウスピースをつける方法があると前回書きました。
シーパップは鼻から空気を送り込みその空気圧で気道を押し広げるというもので、機能的にもわかりやすいと思うのですが、マウスピースがなんで気道を広げる効果があるのか、自分は最初わかりませんでした。
つまり、こういうことなんですね。
マウスピースは下の歯だけでなく上の歯にも装着するのですが、上下のマウスピースは、
下の歯の方が手前に来るように固定されているのです。
つまり、このマウスピースを上下の歯にカポッとはめると、下の歯=下顎が手前に来て、「受け口」のような状態で口が固定されるのです。
そうすることで、気道をふさいでいた肥大した舌や「軟口がい」が上に持ち上がり、気道が広がるというわけなのです。


そんなわけで、マウスピースを作りに訪れたのが日本橋に程近い歯医者さん。
マウスピースは歯医者さんで作るんです。


まずレントゲン撮影。
上下の歯の部分と、顎〜喉にかけて撮影します。
そのレントゲン写真でわかったことは、どうやら自分は気道自体が普通の人よりも細いらしい。
肥満というほどの体重でもないのにSASになっているのはそれが原因だったのですね。
その後、口蓋の状態がマウスピースを装着するのに適しているかのチェック。
マウスピースは上下の歯にかなりカッチリとはまるので、虫歯の治療などで歯の形が変わってしまうとそれだけでうまくはまらなくなるのです。なので虫歯のある人や治療中の人はNG。
また、気道を確保するために必要な分だけ下顎が前に出るか、とか。顎の関節に痛みがないかとか。
そのあたりを調べてから、マウスピースについての説明を受けます。
やっぱり通常とは違う、不自然な状態で口を固定するので、いろいろとトラブルが発生する場合があるそう。顎の筋肉の痛みや関節痛、がっちり押さえつけられる歯の痛み、などなど・・・。
「ちょっとでも違和感を感じたら、1日は装着しないでおくこと。でないと痛みがひどくなりますからね。」とおっしゃっていました。
そのあと、歯型の型どりをして、初日は終了。
この歯型をもとにしてマウスピースが作られるわけです。


それから1週間でマウスピースは出来上がってきました。
今度は上下の歯にはめてみて、うまくはまるか、違和感がないかチェック。
自分は歯並びがよくないので、マウスピースもちょっといびつな形・・・。
はめてみると、本当に「カポッ」というか「カチャッ」という音がする。そのぐらいびったりはまっている。
この時点ではまだ上下のマウスピースは接着されていないのですが、このあとで下顎を少しづつ前に出しながら、上下のマウスピースを固定する位置を慎重に調整します。
理論的には下顎が前に出れば出るほど気道は広がるのですが、そのぶん顎の関節や筋肉に負担がかかってしまう。かといって前に出す幅が小さすぎると気道が広がらず、マウスピースを装着する意味がない。
このバランスがとても難しいんだそうです。
下顎を前に出したり戻したりしながら、このあたりが妥当か?という位置を決めてもらい、上下のマウスピースを接着剤で固定します。これでとりあえずは完成。
まずはこの状態で一週間ほど実際に装着してみて、もし具合がよくなければ再調整、問題なければそのまま使用する、ということで、出来上がったマウスピースを受け取ります。
料金は約15,000円。


家に持ち帰り、はじめてマウスピースを装着して寝てみます。
うー・・・・ん・・・。
顎の痛みとかはないんだけど、やっぱり強烈な違和感が。
それまではずっと寝るときは口を半開きにしていたのが、マウスピースをつけることで、「受け口」の状態を強制されるわけで。
寝入りばなはいいんですが、寝ているときに
(無意識に)いつもどおり口あけたい→あかない→あれ、なんで??→半覚醒
を繰り返して、なかなか熟睡が出来ない。
それでなくてもこの時期(今年の6月)からは暑くて寝苦しい日が続いていたのに・・・。
ということで、最初の数日はSASでの寝不足状態以上に寝足りない日が続きました。
一週間後、3度目の通院で様子を聞かれて、「前より寝不足です」と言ったら
「最初はみんなそんなもんですよ」とあっさり。
あと何日かすれば違和感は減少するので、そうしたらSASも改善して熟睡できる、とのこと。
歯や顎の痛みはなかったので、再調整はせずに今度は1ヶ月間試用してみることに。


確かに、2週間ほどすると違和感もだいぶ無くなり(完全には解消はしていないけれど)、夜中に息苦しくて飛び起きる、ということも無くなりました。効果はあるみたい。
だけどこの頃になると、もう夏まっさかり!暑くて寝らんないっつーの!



(その後〜現在まで、あと1回だけ続きます)