「来襲」さんの消費論を読んでいて、
自分も色々考えさせられました。で、とりあえず今のところ考え付いたのがこの図。
消費において、なにを価値基準として選択し、受容するか、というときに
- 社会的欲求から選び取ったものを無批判に受け入れるのが「ブランド型消費」
- 社会的欲求から選び取ったものを自己の中で意味づけして受け入れるのが「DIME型消費」
- 内在的欲求から選び取ったものを無批判に受け入れるのが「おたく型消費」
- 内在的欲求から選び取ったものを自己の中で意味づけして受け入れるのが「サブカル型消費」
ちょっと後付けっぽいけど。
自分としては、よく語られる「おたくvs.サブカル」の対立構図が
いまいちピンとこなくて。
この2つの消費形式は、たしかに反目しあっているぽいけど、根っこは
同じところにあるような気がずっとしているので。
ある意味同属嫌悪。
同様に、おたくとブランド志向も、その向いているベクトルは
正反対だけど、ほとんどお布施に近いお金の使い方とかは近いものが
あるような気がする。
・・・・も少し考えてみます。
追記:「ミーハー型」「インテリ型」については、それぞれの属性への
強度の違いと思っています。
- それぞれの属性への拘泥の度合いが低い=ミーハー的
- それぞれの属性への拘泥の度合いが高い=マニアック(はまり状態)
それで、図のマトリックスの端に行けばいくほど拘泥の度合いが高いとすると、
交点に近づく=拘泥の度合いが低い=ミーハー的要素が高まる
=一般的、つまりオーディナリーピーポーに近づくのではないかと。
・ブランド型とDIME型の差は、例えばヴィトンのバッグを持つときに、
ブランド型の場合は理由を必要としないのに対して、DIME型は必ず
「単にブランド品だから持っているのではなく、品質が優れているから
持っているに過ぎない」と必ずエクスキューズが必要な点。
・サブカル型とDIME型の差は、上昇志向があるかどうかですね。
自分を飾る「ファッション」としてカルチャーを消費する事に対して、
サブカルの人はけっこう敵意を持っている気がします。
で、ブログ界隈の人(とくにはてなダイアリーの人は顕著かも)が
DIME型をどっちかというと揶揄する方向にあるのは、自分の立ち位置が
サブカル寄りにあるからではなかろうかと、思うのです。